2008年11月05日

『ブーリン家の姉妹』

ブーリン.jpg原題:「The Other Boleyn Girl」
2007年アメリカ・イギリス合作
監督:ジャスティン・チャドウィック
原作 : フィリッパ・グレゴリー
出演 : ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ、ジム・スタージェス、エディ・レッドメイン、アナ・トレント  公式サイト

 ケイト・ブランシェット主演の大作『エリザベス』の前日談とも言うべきお話ですよね。その後のゴールデン・エイジを築きあげた女王エリザベスT世を生んだその母=アン・ブーリンとその妹メアリーの数奇な運命と、姉妹の人生を大きく翻弄した父や叔父などのブーリン家一族&当時のイングランド王=ヘンリー8世とのドロドロの愛憎物語。 
 鑑賞にはかなり精神的辛さを伴いますが、これら一連の映画を観るだけでイングランド史の(一部かもしれませんが)かなりお勉強になります。ヘンリー8世が妻キャサリンと離婚しアンを正妻にする為に、離婚を禁じるカトリックのローマ教皇と決別し、無理やりかどうかわかりませんが、イギリス正教会(プロテスタント)を作ってしまったのですねぇ・・「エリザベス」ではちょっと良く理解出来なかった部分がこの作品でかなり鮮明に理解出来たものが多々あります。
原作はフィリッパ・グレゴリーのベスト・セラー小説。

 当時は、貴族の女性は男性の出世やお家の存亡を賭けた道具に過ぎず、個人の意思(自由恋愛)など一切認められない世の中。 才気闊達でいつも目立つ美しい娘だったアンが何故平凡で優しい妹メアリーにあそこまでジェラシーを燃やすか?その辺がちょっと?ではありますが(その逆パターンは良くある話だと思うのだけど?)、仲の良かった姉妹の関係が男達の権謀術数に翻弄され、権力の象徴である王を巡って確執を生み、取り返しのつかない深い深い溝を落としてしまう悲劇でもありました。 衣装の眩しいほどの美しさは素晴らしく、室内と室外ロケのバランスも程よく、実力ある俳優さん達の火花を散らす演技で胸が苦しくなる場面もありで、映画的満足感は大変大きかったです。

 姉妹には可愛い弟がいて、それが先日鑑賞した「アクロス・ザ・ユニヴァース」主演だったジム・スタージェスで、どのように演じているかとても楽しみだったのだけどとても役に合っていて良かったし・・
ヘンリー8世の妻キャサリン役の女優さんが、「この面影は何処かで絶対・・」と思い出せずに悔しい思いで帰宅後調べてみたら、なんとあの「みつばちのささやき」のつぶらな瞳の可愛らしい少女アナ・トレントだったんですねー!いつの間にこんなに立派な大人にっ!とビックリしたのでした。 
 
1000.png 同じアン・ブーリンを描いた作品で、1969年作の『1000日のアン』があります。 こちらはヘンリー王をかのリチャード・バートン、アンはジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド。 元は戯曲だったものを映画化したもので、妹→姉、弟→兄と設定もちょっと違っているようです。 アンの描き方も、結局は自分で墓穴を掘るような形で描かれていた最近作↑の野心溢れる女性とは違い、娘エリザベスの王位継承の為にひたすら尽くす立派な女性として描かれているようです。N・ポートマン版を知った時に「見なくちゃ!」と思ったんですが、実はいまだ未見なのでいつか鑑賞してみたいと思います。
★YouTube動画を見つけましたので、URL貼っておきますね
http://jp.youtube.com/watch?v=ObRtO6Ub_RU&feature=related
posted by マダムS at 11:19| Comment(10) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きゃぁ〜、マダム!「ブーリン家の姉妹」ご覧になられましたか?羨ましいです。
で、今、ご紹介のYouTubeを見てきました。
私は大分前に、この「1000日のアン」を見ていたけど、大分記憶の彼方だったので、見れて嬉しかったです♪
そうそう、この作品でヘンリー8世がアンとの結婚のために、ローマと分かれて、イギリス正教会を作った事を知って、あの時代の国王の絶対なる権威を知って、驚きもしたものでした。

で、新作の「ブーリン家の姉妹」のアンと「1000日のアン」とでは描き方が違う様に思えたので、絶対ポートマン版を見たいと思っているのですよっ!
Posted by 紫の上 at 2008年11月05日 19:09
★紫の上さん
これはですね、公開されるのとっても楽しみにしていたので頑張って早めに行って来ましたー。

>「1000日のアン」
さすが、ご覧になっていらっしゃいましたか!
Youtubeの動画は探すと本当になんでも出てきますね(笑) このアン関係も数パターンあるようなので色んなシーンが見れますけど、でもやっぱりちゃんと観たいですよねぇ(笑)

ポートマン版もなかなか見応えありますので、是非大きなスクリーンでご覧になって下さいねっ!
感想お待ちしておりますよ〜〜♪
Posted by マダムS at 2008年11月05日 22:13
ドモドモ〜〜〜ン♪
見応えある映画でしたね〜!
確かにドロドロの愛憎劇でした。
何やら昼メロちっくな雰囲気もありましたよね。汗

この映画ね、キャストが適材適所だと思いません〜?
エリック・バナは今まで観た中で一番素敵だったかも。うふふ
あのマントをひるがえして歩くところなんかは、まさに王者の風格でしたよね♪
ヨハンソンも古風な良妻賢母の役が新鮮で良かったでした。
そうそう、アナ・トレントです!
私も「何処かで観たような?」と思って家に帰ってすぐに調べてみたのですヨ。
いやはや、「ミツバチのささやき」のあの女の子だとはね〜〜!ホントびっくりです。
彼女はあの作品以降は特に目立った作品には出てなかったですよね?
何だか月日の流れの長さを感じちゃいましたデス。
Posted by Puff at 2008年11月05日 23:30
★Puffさん
いらっしゃいませ〜♪
ドロドロ愛憎劇は「大奥」も真っ青? そういえば、昼メロチックと言うのも当たってますねー(爆)

ヘンリー8世自体はまったく腹の立つ男ですけど、エリック・バナはいいですよね(笑) 貫禄ありますし、あの衣装も似合ってましたし。
ヨハンソンはこういう役も出来るのですね〜そういえば、何年か前に「理想の女(ウィンダミアの扇)」でも純粋無垢な新妻演じてましたねー。出来る女優はどんな役でもこなしますね!

「みつばち」のアナ・トレントのつぶらな瞳・・印象深いですよねー あの映画が結構前の作品ですから大人になってて当たり前でしたね(笑) 他の出演作は私も全然知らないですぅ
Posted by マダムS at 2008年11月06日 21:50
1000日のアンをテレビで見たのは、彼方昔だと思います。両親(歴史物好き)と見た記憶があります。
内容で覚えているのははアンの事だけで、王がどういう風に描かれていたか、全く記憶になし。
ベルばらであの頃のヨーロッパ史に興味を持ち、メアリー・スチュアートもマンガで興味を持ちましたのよ。(笑)

五番目の妃はアンのいとこですが、またまた処刑されちゃってますよね。
まったくノーフォーク公もヘンリー8世もこりない男ですねえ。
Posted by MACHI at 2008年11月07日 19:32
★MACHI さん
そうね、「1000日のアン」は 彼方昔にTV放映で私も観たかも? 記憶の彼方ですが・・(^^;)
メアリー・スチュアートは『エリザベス〜』ではサマンサ・モートンですね〜 うーむ、、もう一回ケイトの『エリザベス』2作を見直さなくちゃでございます。
漫画も色々ですが、こういった歴史マンガはなかなか役に立ちますよね〜 「ベルばら」はその昔、友達の家で読ませて貰いました(笑)
横山光輝さんの「三国志」全60巻は家にあるんですが、「レッドクリフ」の前にと思ったけど間に合いませんでしたー。。
Posted by マダムS at 2008年11月07日 22:48
こんにちは。

この映画、絶対観たいと思っていましたが、実に見応えありそうですね〜。それに相当にどろどろした愛憎劇とのこと、心して映画館に参ります(笑)。
それにしても、イギリス正教会の成り立ちが個人的都合によるものだったとは。映画を観つつ歴史も知れるのは興味深いですよね。私もやっぱり観にいかなくては!
Posted by puntarellina at 2008年11月09日 14:32
★puntarellinaさん
こんにちは。
コメント有難うゴザイマース♪
そうなんです〜かなりドロドロですが見応えありますので是非!
覚悟して行かれれば「なーんだそうでもないじゃん」と思えるかもです(笑)
チューダー調の服飾も見ものですし、そうですね、正にイギリス正教会誕生の経緯などなど・・
ご覧になりましたら感想聞かせて下さいね!
お待ちしておりま〜す♪
Posted by マダムS  at 2008年11月10日 08:50
やっと書き込みが出来ます。

>衣装の眩しいほどの美しさは素晴らしく、室内と室外ロケのバランスも程よく、実力ある俳優さん達の火花を散らす演技で胸が苦しくなる場面もありで、映画的満足感は大変大きかったです。

まさに私も思ったことです。笑。
本当に見応えがありました。素晴らしかったです!!
それに見終わって、感じたことは日本の「大奥」でした。
私は日本の時代劇が小さい頃から大好きで、何年前かに放映された、テレビどらま「大奥」は見ていますので、将軍の跡取りを巡っての正室と側室との確執、男達の権力を巡っての陰謀。
国はちがっても、いずれも同じだとニヤリとしてしまいました・・・。

でも、反逆罪で処刑された女性の娘が、後に王室の最高権力者の女王の座につくとは、歴史のいたずらというか、面白さを感じますよね?
さぁ〜、もう一度、映画「エリザベス」を見なくては・・・と強く思った次第です。

そうそう、ナタリー版のアンの方が「1000日のアン」のアンよりも解釈の仕方がより現代的かなぁ〜とも思いました。

Posted by 紫の上 at 2008年11月16日 23:01
★紫の上さん
おお〜 ご覧になりましたね!
感想有難うゴザイマス♪
細かい事抜きで、見応えありましたでしょう?
まさにドラマ! 時代劇って本当にドラマチックですよね〜〜
王政である限り、どこの国にもこういう話はあったのでしょうね〜きっと。 うふふ。。日本の「大奥」にも通じるというのはなんとなくわかる気がします。 絶対権力である王を巡っての女の争いはすさまじい?想像するに易しいデス(笑)
歴史の上はモチロン、ケイトの映画「エリザベス」の冒頭のシーンにもキチンと映像的に繋がるというのが面白いですよねーーちゃんと意識して作ったんでしょうね監督。
「1000日のアン」も何処かで借りなくては・・
Posted by マダムS at 2008年11月17日 06:54
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