2008年12月07日

たまには邦画も・・その1 『おくりびと』

最近観た2本の邦画 『おくりびと』 『容疑者Xの献身』は、天邪鬼な私でも珍しく素直に唸るほど印象に残った作品なので、感想を残しておこうかな。。

おくりびと 『おくりびと』
【監督】滝田洋二郎 【音楽】久石譲
【出演】本木雅弘 広末涼子 余貴美子 吉行和子 笹野高史 山崎努
 公式サイト
 日本での一般公開前に、カナダの第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞。
 公開後はじわじわと口コミで評判が広がってロングラン・ヒットを続け、11/27発表の報知映画賞(その年の日本の各映画賞の先陣を切ると言われる)でも作品賞を受賞〜今後の賞レースでも大きく関わってきそう。

所属していたオーケストラの解散で職を失ったチェロ奏者の男(本木雅弘)が、妻を伴って故郷の山形へ帰省する。 求人広告で見た「旅のお手伝い」との広告文で旅行会社か?と思い込み、面接に出かけたその場で採用されるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった! その後の故郷の人々との関わり、夫婦の気持ちの変遷を静かに描いた話。

 恥ずかしながら、今作で納棺師という仕事を初めて知った。 今まで”葬儀屋さん”と一括りしていた中にその様な仕事があったとは! そういった方が関わるような葬儀に出た経験が無いという事もあるが・・。 驚きと共に最後まで見守る事となった。 また、途中、主人公の夫が妻に「どんな仕事なの?」と聞かれ、「うん、冠婚葬祭関係だよ」と思わず微妙にごまかすシーンや、その後の妻の言動、周りの人々の心配などが如実に示すように、私達の気持ちのどこかにこういった職業への差別や偏見などはないだろうか?問われる話でもあった。

 そういった偏見などは、山崎努が演じる社長の仕事ぶりと、本木くん演じる主人公が、納棺師として目覚め、きっちりと私達にどんな仕事か丁寧に見せてくれる事で吹き飛んでしまう。 亡くなった人とその家族への最大限の敬意を払いながらの、その美しく手際の良い見事な所作は 本当に感心し、唸ってしまった。 主人公がチェロ奏者という事で、途中に挿入される気持ちを込めたチェロの演奏も良い! 笹野高史演じる火葬場の男も良かったな。 一人一人の台詞が心に沁みる。 こんな風に葬ってあげたいし、葬って貰いたいと思えるようなシーンの連続だったし、だからこそ生きている事を大事にしようと思える作品でもあった。 号泣。。
posted by マダムS at 11:36| Comment(9) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょっと前になりますが、夫の亡くなった叔父の葬儀に行ってきたんですが、
で、叔父も義父もお坊さんで、でもって義父の兄弟全て(6人)がお坊さんなんですけど、
たまたまお坊さんが運転する車に乗ったとき、助手席にもお坊さんが乗ってまして、
その二人の会話の中で「【おくりびと】観たんだけど、なかなか面白かったよ。」って言ってました。
お坊さんが観ても面白い映画らしいので、私も観に行こうかと思ってましたが、、、未見です。
もっくん、いつも良い仕事しますよね。
Posted by Ruiji at 2008年12月07日 16:23
★Ruiji さん
おおお、そうでしたかー! 
ご主人様はお坊様の家系でいらっしゃるのですね?
そのような皆様のお墨付きとあれば、やはりかなりレベルが高い出来と思っていいのでしょうね。
そうそう、上の記事ではちょっと言い足りてないのですが、笑えるシーンも沢山あるんですよぉ〜
笑って泣いて、また笑って最後にまた泣いてっていう感じです。もっくん良かったですよ ほんと。
凄いロングランになってるようですので、まだ何処かで見れると思いますんで、是非!
Posted by マダムS at 2008年12月07日 21:35
邦画も見たいのは色々あるんですが、鑑賞予算の関係でなかなか見られません。
おくりびとは友人と見に行きました。
こういう映画が、海外でも評判がいいのはうれしいですよね。
Posted by MACHI at 2008年12月08日 09:16
8年前に母を亡くした時、納棺師の方にお世話になりました。
もちろん葬儀場の中の流れの一環として 納棺の儀式をして頂いたのですが それはそれは丁寧な心の篭った扱いと様式美に感動したことを この映画を観て思い出しました。
本当に良い映画でしたね〜〜。
広末ちゃんが「〇〇らわしい!」と叫ぶシーンがありましたよね。
あのシーンは なんで!?と思いましたよ、立派なお仕事なのに・・。
そして ラストへの流れも見事なものでしたね。
来年のオスカーで外国映画賞をとれるかも??期待しています。
Posted by カポ at 2008年12月08日 21:16
★MACHIさん
そうなんですよねぇ〜 
私も劇場に足を運んで邦画を見る率はやっぱりどうしても低いんですが・・
たまにこういった秀作にめぐり遭えると嬉しいですね。
海外含めて今年の映画賞の行方が楽しみです。


★カポさん
そうでしたか〜カポさんは体験されていたのですね
一度でも実際に体験されたり、この映画を観ればこのお仕事への理解が深まると思いました。
広末ちゃんの台詞や行動は、自分の一族が代々この職業に関わっているなどで無い限り、正直な反応だと思いました。なんでもそうですけど、物事を理解するのは自分が体験しないとね、ダメなんだわ〜と。
 
そうそう!オスカーの外国語映画賞の日本代表になってますものね 楽しみです♪
Posted by マダムS at 2008年12月09日 11:34
秒読み段階に入ってきました。アカデミー賞授賞式。
明日が楽しみです♪
マダムは明日はお仕事、お休みですか?もちろんですよね?

で、この映画、近くの映画館で、スペシャル上映ということで、始まったので、駆け込みセーフ!

いやぁ〜、実に良かったです〜〜!!
皆さんの評判がよいのは聞いていたけど、ちょっと辛気くさいかな?と躊躇していたけど・・・。
私も納棺師という仕事があることを初めて知りました。
見て良かったです!!
一つ一つのエピソードを見ながら、あ、これはあの親戚の時と同じような?とか思いながら見ていました。
時々のユーモアもちりばめて、最後は凄い感動でした。
もう途中から、ハンカチを握りしめていましたが・・。
死を扱ってはいるけど、まさにだから生きることを大切にしようと思える作品でしたねっ!

さて、明日はどうなるかしら?
でも、例え受賞しなくても、ノミネートされただけでも、凄いことですよね?
Posted by 紫の上 at 2009年02月22日 22:50
★紫の上さん
うきゃ〜 ゴメンナサイ!!!!!
暫く更新しなかったら、管理人がいじらないとこのブログってば固まったように下さったコメントまでも表示されないんですわっ(怒)
本当に失礼致しましたっ!

で、なんと受賞しましたねー オスカー!
日本人としても誇らしいですよね^^
紫の上さんも劇場でご覧になれて良かった良かった♪
こちらでも小さな映画館でロングランしてますが、めちゃ混みらしいです。

湿っぽい映画だと誤解されてる方いらしたらもったいないですよね〜 笑うところも沢山あって本当に良く出来た脚本だと思います。 しみじみと感動出来る素晴らしい作品でしたね
Posted by マダムS at 2009年02月26日 20:53
こちらこそ、お仕事がお忙しいのは、重々認識はしていたのだけど、ついお話したくて、催促してしまいました。
すみません。

以前は黒澤監督作品「羅生門」などで賞は取っているけど、
名誉賞と言うことで、今回が外国語映画賞は初受賞とか・・・。
日本の風習、文化が果たして、世界に理解されるのか?とも思いましたが、父と子、夫婦の絆など普遍的なテーマだったので、国も言葉も違っても、受けいられたのでしょうねっ!
まさに映画は世界共通語・・・と前から思っていたけど、確認出来た感じで嬉しいです♪

オスカー獲得後のフィーバーは凄いですねっ。
劇場は長蛇の列だし、私の近くの映画館も一週間上映が伸びました。

映画作成後に、ロケに使われた、酒屋さんで発売された「おくりびと」という日本酒は4倍の売れ行き。
元木さんを指導した納棺師の元には、納棺師になりたいという手紙が数多く舞い込んでいるとか。

また世界の30ヶ国以上で上映が確定しているが、100ヶ国位になりそうだとか。全米で公開予定になったとか。

凄いことになっているけど、世界の人々に日本人を日本人の心を文化をより知る機会になって欲しいですよね?
Posted by 紫の上 at 2009年02月27日 18:21
★紫の上さん
いえいえとんでもない! ブログ放置状態ももうすぐ解消出来ると思いますので、その節はまたおしゃべりに付き合って下さいね!どうぞよろしくお願いします。

そうですね〜外国語映画賞での受賞は初めてという事で、この一週間大騒ぎでしたねぇ〜 滝田監督のスピーチもわかりやすくて良かったです。 他のノミネート作品は重いテーマのものが多かったとかで? 経済不況に喘ぐ今のアメリカ人の気分には、色んな意味でジャストタイミングなテーマだったのでしょうね^^授賞式の記事も本当は書きたいんですが・・(汗)

へぇ〜そんなお酒が発売されていたとは!
映画以外の分野でも大きな影響を与えるんですね〜(^^)
まだまだ当分の間、「おくりびと」フィーバーが続きそうですね♪
Posted by マダムS at 2009年02月28日 15:32
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