2009年08月27日

『ココ・シャネル』

マクレーンシャネル.jpg原題:Coco Chanel
製作国:2008年 米、伊、仏合作
監督:クリスチャン・デュゲイ
音楽:アンドレア・グエラ
出演:シャーリー・マクレーン/バーボラ・ボブローヴァ/マルコム・マクダウェル

公式サイト

 なんだか他にも2本公開を控えたシャネル映画があるようだけど、何故こんなに重なるの?と思ったら、昨年が生誕125年で、今年はシャネルがパリに帽子店を開業してからちょうど100周年にあたるらしい。
こちらはシャーリー・マクレーン主演のアメリカ映画。 元々はTV放送用に作られたドラマで、昨年のゴールデン・グローブ賞ミニ・シリーズTV映画部門の主演女優賞を受賞している。 

 ファッション音痴の私は、シャネルの有名アイテムが誕生する瞬間のエピソードなどはとても楽しく、惜しげもなくじゃらじゃら首からぶら下がるゴージャスなパールのネックレスなどは目の保養。 でもちょっと調べてみると、シャネルの影の部分は省いて、良いところだけにスポットを当てたお決まりのストーリーではあるらしい。

 何も無いところから出発し苦労し一代で成功を掴むという・・いかにもアメリカ人の好みそうな立身出世物語になっており、これはこれで結構楽しめます。 孤児として育ちながらも逞しい生活力でその才能を開花させるという部分、一番愛した人に死なれてしまう・・という部分などは、あのエディット・ピアフとも重なりますよね。その時その時で精一杯生き、男性を愛し・・本人がどこまで意識していたかはわかりませんが、女性としての魅力も最大限活用する(ズルイという意味ではありませんーもしかして愛する人を失ってからなのかな?)逞しい女性であります。 夢を失った現代人にとって良い刺激を与えてくれるんでしょうか。。

 ちょっと期待していたパリの風景などは全く出てきませんね!フランスの香りが全然しない・・(笑) 

俳優さんに関しては、男性陣は懐かしマルコム・マグダウェル以外はお初の方ばかりで良くわかりません。思い切り女性中心の映画ですから圧倒されっぱなし。貫禄のシャーリー・マクレーンしかり、女性陣の方は若き時代を演じたバルボラ・ボブローバ(チェコ人だったんですねぇ)もなかなかの存在感でした。この人、イタリア映画ではすでにキャリアのある女優さんで、キム・ロッシ・スチュワート主演の『気ままに生きて』では、子供を愛しつつも時々蒸発する情緒不安定な母親役を熱演しており、『見つめる女』でも内省的な女性を演じる演技派女優です。イタリア映画祭でゲストとして来日もしてます。 その孤児時代からの友人アドリエンヌ(若い頃)役のヴァレンチナ・ロドヴィーニは先日DVD鑑賞した『まなざしの長さをはかって』のヒロイン役でとっても綺麗で魅力的な人。やはりイタリア映画界からの抜擢と思われます。 それで気になったのが、彼女ちゃんと唇の動きは英語で台詞を言っているのに、何故か年取ってからの方の女優さんが吹き替えていて(多分そう!)違和感ありまくりだったこと。あんな老けて野太い声じゃなかったはず・・。バルボラの声もなんか変。
他にも違和感ありの箇所多々ありで、全体がアフレコだったような気がしますが、いまどき、何故そんなことするのか意味がわかりません!TVドラマだからでしょうか?
 
トトゥシャネル.jpg9/18公開のオドレイ・トトゥ主演
フランス語版
『ココ・アヴァン・シャネル』
公式サイト
どんな感じで描かれているでしょうか!? これはこれで楽しみなので、こちらも鑑賞するつもり。第二次大戦中にドイツ将校の愛人だったということで、フランスでのシャネルの評価はあまり良くない(売国奴とも言われた)ようですが、その辺のところをちゃんと描いているか?興味あります。

 もう1本はヤン・クーネン監督で、シャネル役は実際にシャネルのモデルを務めていたアンナ・ムラグリス(この人もイタリア映画で何度か見かけましたー『犯罪小説』とか)。 こちらは2010年お正月公開で、ストラヴィンスキーとの恋愛にしぼって描かれているようです。
posted by マダムS at 14:22| Comment(4) | TrackBack(1) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぼんそわ、まだーむ。
いやー、ホント、おフランスの香りがちいともしませんでしたねー。
「マドモワゼル」っていう台詞があるくらいのもので・・。
シャネルって結局、モンローだの、アメリカで評価されたことがポイントだったのかなって、初めて知り得ることができて、まぁよかったと思いますー。
吹替はさいあくー
Posted by かえる at 2009年08月27日 23:31
★かえるさん
ぼんそわ〜でございます♪
そうなんですよね、おフランスらしかったのは絵で描いたようなエッフェル塔とシャンソンだけ(爆) 
全部アメリカで撮ったんでしょうねきっと。
最近は莫大な制作費かけたTVドラマとか沢山あるのにね〜どうしてケチったんでしょ。
 >結局、モンローだの、アメリカで評価されたことがポイント
そうだったみたいですねー。今回この映画に触発され、初めて色々シャネルのこと調べたので、大変勉強になりましたです。
ほーんと、吹き替えさいあくー!!!
Posted by マダムS at 2009年08月28日 16:01
どちらも公開になりながら、未見です。実物像に近いのはオドレイかもしれませんが、ゴージャスで官能的なアンナが好きな私は、彼女が演じるココを見たいなぁ。

こちらのブログでヴィスコンティ生誕100年祭で上映されたプログラムを見ていたら、また見直したくなって来たので、せっせと鑑賞しています。にしても悲しい結末が多くて重いです。

それからどこかの記事に「イタリア映画ってアフレコだから、口の動きと吹き替えの合わないのが気になって…」と書かれていましたね。私も当初は口元がとても気になって、作品に集中できませんでしたが、すっかり慣れました。だってこっちは全部吹き替えだから〜(爆) 全部がそうとは言い切れませんが、イタリア人監督の作品に外国人が出る場合、イタリア語を喋ることができればイタリア語を、でなければ母国語で台詞を言わせて、アフレコをつけるようですョ。長々と失礼しました。
Posted by あもーれ at 2009年09月04日 23:00
★あもーれさん
シャネル映画ののラッシュですよねえ!
そうそう!アンナ・ムラグリスはめちゃめちゃ美人で官能的ですよね!実際のシャネルはすごく細身の方だったようなので、それはそれでまたちょっとまたタイプが違うように思いますけれど、相手役がマッツということで話題になってますよね(^^)b

きゃ〜ヴィスコンティ作品の過去記事を見て下さったのですね?
恥ずかしい〜〜大した事書いてありませんでしょう?(^^;) そうでしたか!あもーれさんは今ブームでいらっしゃるのね?感想楽しみにお邪魔致しますね。にしても確かに悲しい結末の話が多いですよね〜ヴィスコンティ作品とはじっくりと腰を落ち着けて対峙しないと消化出来なくなりそうで・・。

あっ 吹き替えの件で回答有難うゴザイマス♪
やっぱり〜〜そうでしたか!?思った通りでした。 
しかも、ヴィスコンティの時代だけではなさそうですね!?今もとはっ! あらまあ!もうあもーれさんは慣れてしまわれたのですね!?(笑)
まあ、日本だって民放TVの世界ではいまだに外国映画は全部吹き替え。それが嫌で民放は避けて、この数年ずっと映画は原語放送で見れるチャンネルで鑑賞するのに慣れてしまっているので、映画館で映画が吹き替えってスゴーク違和感感じてしまって・・(ーー;)
教えて下さって有難うございました♪♪
Posted by マダムS at 2009年09月05日 23:10
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『ココ・シャネル』 COCO CHANEL
Excerpt: オドレィちゃんのシャネルが楽しみっすね。マッツのストラヴィンスキーもそれは待ち遠しい。今年はココYEAR!ココ・シャネルの伝記映画2本がお目見え。それと、日本公開は来年になるのだけれど、今年のカンヌ映..
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Tracked: 2009-08-27 22:57
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