2006年02月06日

(祝)アン・リー監督 G・G賞監督賞! そして初期の作品などなど・・

先日の第63回ゴールデン・グローブ賞で、ゲイのカウボーイを描いた作品『ブロークバック・マウンテン』で、見事、監督賞に輝いたアン・リー監督。 アカデミー賞では作品賞を始め最多8部門でのノミネートという快挙をあげ、俄然アジア人初のオスカー監督も夢ではなくなってきていますが・・

 そのアン・リーが、家族の絆と愛情を丁寧に描くのが得意だった初期の頃の作品が私はどちらかというと好きなのですが、その中にアメリカ人と台湾人とのゲイ・カップルの話があったのをご存知でしょうか?

『ウエディング・バンケット』1993年台湾/アメリカ
バンケット.jpgベルリン映画祭(1993年)第43回 作品賞(金熊賞)
アカデミー賞1993年度作品賞ノミネート
脚本:アン・リー 、ジェイーズ シェイマス リー 、ネイル ファン
監督:アン・リー
出演者:ウィンストン・チャオ 、ミッチェル リヒテンシュタイン 、メイ チン 、ラン・シャン 、グァ・アーレイ

(あらすじ)
ニューヨークで白人青年の恋人と暮らす台湾人青年ウェイトン・・年老いた両親に「孫の顔が見たい」としつこく催促され困り果てている。一方、貸家の店子で上海出身の売れない女流画家ウェイウェイが欲しいのはグリーン・カード。 アメリカ国籍の男性と結婚すればこのままNYに住み続けれられる。 二人の利害が一致した所で偽装結婚で上手く窮地を切り抜けようとするが・・息子がまさかの同性愛者とは知らない両親が家にやって来る事になり・・。

(かんそう)
アメリカ人と台湾人の男性同士のカップルで、へぇ?と思うがこれがまた二人ともチャーミングなもんだから嫌らしさがまったく無い。ごく普通の恋人同士のように喧嘩したりヤキモチ焼いたりという具合で、なんだか微笑ましく見てしまう。 簡単で済まそうと思っていた結婚式だが、一人息子が可愛くて堪らない過保護な両親が許すわけも無く、台湾式の賑やかな結婚披露宴(ウエディング・バンケット)を急遽敢行! そこで友人達にヘベレケに酔わされた二人は勢いで本当にベット・インしてしまい・・予想外(想定外!?)の出来事が起こってしまうわけだ。さて、そんなすったもんだの間に 両親と息子、その恋人、偽嫁の5人の間にはいつしかお互いを思いやる愛情が芽生え、本当の家族になっていた・・というお話。 
美味しそうな台湾料理の立ち上る湯気と香りが漂ってきそうなあったかい話で 私は大好きなのだが、今の所調べるとビデオは廃盤の憂き目に合っているようだ・・。ちなみに私は数年前中古ビデオで購入し所有。「ブロークバック〜」がオスカーでも取れば、また過去作品が見直され、DVD化も有り得るかもと期待しています。品揃えの良いレンタル店などでは置いてあるかもしれない。

もう一つ、地味だけど大好きなのが
恋人たちの食卓.jpg『恋人たちの食卓』EAT DRINK MAN WOMAN/飲食男女
1994年台湾
アカデミー外国映画賞ノミネート
脚本:シュー リーコン 、アン・リー 、ジェームズ シェイマス 、ワン フィリン
監督:アン・リー
出演者:ラン・シャン 、ヤン・クイメイ 、ン シンリン 、ワン ユーウェン 、シルヴィア・チャン

これまた廃盤なんですよね・・まったく。いい映画なのに。
舞台は台湾。 早くに母親を亡くした三姉妹のそれぞれの恋愛模様と、一流ホテルのシェフである父親との親子の愛情を描いた傑作。 毎週日曜に父親が娘達のために腕を奮う料理の数々がこれまた美味しそうで!!ゴクッ・・ 段々親元を離れていく娘達に寂しさを感じ、自分の料理の腕にも段々自信を無くしてきたお父さんだが・・あっと驚く結末に大笑いしつつ胸が熱くなるいいお話です。
★2007年追記:
昨年のアカデミー賞監督賞受賞を受け、DVD化されました。


いつか.jpgその後、すっかり人気監督となったアン・リーが イギリスで撮った1995年の『いつか晴れた日に』は先日大騒ぎしたジェイン・オースティン(高慢と偏見)作の映画化で、これまたアン・リー監督の得意とする家族愛を描いた作品で、素晴らしかったですよねぇ〜アジア人が作ったとは思えぬほどヨーロッパの香り高い作品になっており、驚かされました。

1997年の『アイス・ストーム』はアメリカのある崩壊していく家族の話でした。 そして、1999年『楽園をください』2000年の『グリーン・デスティニー』と続き・・『ハルク』は評判悪かったですが・・
西部劇、中国武侠ものやアメコミアクションなど、色々な分野に挑戦した監督! 貴方のその飽くなき向上心好きです!!
今回の新作『ブロークバック・マウンテン』でまた新しい境地が開けたのでしょうか!?
それは観てのお楽しみ・・アジア人として初のオスカーも是非受賞して欲しいところです。



タグ:アン・リー
posted by マダムS at 22:43| Comment(15) | TrackBack(2) | アジア映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは☆
私もこの2作品好きでした
廃盤になっちゃったなんて・・・観ておいてよかった!
「ウェディング〜」の方はアン・リー監督だったとは知りませんでした
結婚式のどやどや&真っ赤な会場(笑)が印象的です
思えばアン・リーはこの頃からすでに「赤」にこだわっていたのですかねぇ

アジア人が撮ったカウボーイ映画、ぜひとも受賞して欲しいです♪
Posted by ココ at 2006年02月07日 01:31
★>ココさん
おお〜2作品、ご覧になっていらっしゃいましたか!? コメント有難うゴザイマス〜嬉しいな〜♪
そうそう。。あのどやどや感がいいですね〜賑やかな台湾式の披露宴が楽しかったです。赤いのはやっぱり中国系だからかな? 政治的思想とは関係なく、縁起の良い色なんだと思いますよ確か。
そうですよね〜同じアジア人として応援してあげたい気分ですね〜♪
Posted by マダムS at 2006年02月07日 07:26
こんにちは!
こうしてみるとアン・リーって本当にオールラウンドな監督さんですよね。
『ウエディング・バンケット』や『家族の食卓』、食い意地の張ってるわたしはおいしそーなご馳走に目が釘付けでしたけど、ドラマもよいお話しでしたよね。
『いつか晴れた日』も好きですが、『アイス・ストーム』の切ない(というか本当に寒そうな)アンサンブル劇も好きでした。
『ハルク』『楽園を下さい』は未見なのですけれど、マダムの評価はいかがでしょう?今度教えて下さいね。ちなみに『楽園〜』のほうはたしかキャストがイケめんぞろいでしたよね。ムフフ
Posted by M. at 2006年02月07日 14:20
わー、空腹のあまり間違ってしまいました
家族の食卓→恋人たちの食卓
〜晴れた日→晴れた日に
ですね。失礼しました
Posted by M at 2006年02月07日 14:24
★>M.さん
こんばんは! 
やはりご覧になっていらっしゃいましたね^^コメント嬉しいです♪
そうそう・・おいしそうでしたよね〜中華料理!(台湾料理って言うのかしら)あのお父さん最高だと思いませんか?なかなかやるなぁなんてね。
「楽園〜」はそうですそうです!ジョナサン・リースマイヤ、スキート・ウールリッチ・・そして「アイスストーム」に続くアン・リー作品に登場のトビー・マクガイア君などなど美形俳優が目の保養ですし、内容もこれまた大好きでDVD所有しております♪ 是非この機会にご覧になってみてくださいね〜「ハルク」もあのマンガチックな主人公がなんともやめてくれ状態ですが、話は悪くはないかと・・アメコミだから仕方ないですよね(笑)
Posted by マダムS at 2006年02月07日 22:25
マダム!G.Gでエマ・トンプソン喋ってましたね...あのイングリッシュなまりで...「プライドと偏見」紹介場面では“very very young...”の発言...確かにキーラのエリザベスは若かったわ。アン・リーの「ウエディング・バンケット」は観ましたわよ!「いつか晴れた日に」のヒューめちゃ若いですわよね。この作品はエマの脚本てなことで、改めて才女の彼女を尊敬いたしますです!そういや「プライドと偏見」のエンド・クレジットの終わりの方でエマにスペシャル・サンクス送っていたのを思い出しました。
Posted by margot2005 at 2006年02月08日 00:31
★>margot2005さん
王妃もご覧でしたか!「ウエディング〜」 男同士の○○場面は私これが最初に観た作品かも。今ではすっかり慣れましたが(笑)
「いつか晴れた日に」のエマ・トンプソンはちょっとtoo oldな気も致しましたが、ケイトの弾ける様な若さ&まっしぐらの性格と対照的で良かったのかも。「プライド〜」のキーラと長女はあまり年の差感じられませんでしたよね?二人とも若くて・・。私たちまだはまってますねオースティンの世界に(爆)
Posted by マダムS at 2006年02月08日 18:18
うわ〜私ってマダムが上げてくださってた映画、全部見てました。知らぬ間にアン・リーのファンだった自分に気づかされました(笑)心に残ってるのは、「いつか晴れた日に」ですね〜。それとイケメン大集合の「楽園をください」(この邦題もなんだかな〜)今はすっかり姿を見ないスキート・ウールリッチやトビー・マグガイア、私のお気にのジム・ガヴィーゼルなどなど・・楽しかったですよね。こうなったら「ブロークバック・・」も観賞予定にキッチリ入れときますわん
Posted by ゆーみん at 2006年02月08日 20:57
★>ゆーみんさん
お〜っ ゆーみんさんお久しぶりです(^^)/
そうですかそうですか♪全部ご覧に? 彼の暖かい目が感じられる作品群は一度見たら皆好きになりますよね〜
そうそう「楽園〜」はシビルガンとか副題がついてますが、今となってはどちらが先だったか忘れてしまいました(笑;) トビー君の最後のヘアスタイルに泣けたもんです。
「ブロークバック〜」観ましょうね〜〜〜
Posted by マダムS at 2006年02月09日 07:19
マダム!
『ウェディング・バンケット』良かったです。
何ていうか・・・新しい家族の形態を作るのは、実は息子思いの両親だったりして・・・という、アン・リー監督のユーモアも交えての心に沁みる作品。
父親三部作の一作になるんでしょうか・・・
あの台湾から出てきたお父さんの存在がまた秀逸ですね。
お父さん役のラン・シャンは「恋人たちの食卓」にも主演してましたよね?
実は耳がダンボになっていたお父さんが、サイモンに語りかける「君も私の大事な息子だ」に、ジ〜ンときました。
あの結婚披露宴も、まぁまぁ豪快で!(笑)「中国5000年の抑圧された性の解放だよ」とか台詞もしっかりアン・リー監督もカメオ出演してましたね。^^

いやいや「ブロークバック・・」の前に鑑賞できて本当に良かったです。
家族の関係を大事に描くアン・リー監督だけに、「ブロークバック・・」の切ないラブストーリーも非常に楽しみです♪^^
Posted by ラクサナ at 2006年03月08日 22:15
★>ラクサナさん
観ていただけましたか! 押し付けちゃったようでスンマセン(^^;)
そうそう 父親三部作ですね〜 あと「推手」だけ観れてないんですよ〜どこかにないかなー・・
ラン・シャンはやっぱりそうですよね〜同じお父さんですよね^^ちゃんと聞こえてたのお父さん! もうびっくり元気なお父さん大好き♪(意味不明) 
はい〜監督のカメオ出演も笑えました。
家族の関係がキーワードですね やっぱり「ブロークバック」もそうでした。
Posted by マダムS at 2006年03月09日 10:27
マダム!
有難うございました〜!
アン・リーの初監督作品「推手(プッシングハンズ)」、
これを観ればアン・リー映画作網羅したことになりますか・・ってことで、これは只今私も捜索中ですので、暫くお待ち下さい。^^
びっくりお父さんのダンボな耳に乾杯〜♪(笑)
「ブロークバック・・」は、来週観に行けたらな〜っと思っております。(^。^)
Posted by ラクサナ at 2006年03月15日 11:41
★>ラクサナさん
ひゃ・・「推手(プッシングハンズ)」捜索して下さってるのですか〜? 
うひゃひゃ♪期待に胸躍らせて吉報お待ちしておりまするぅ〜♪
Posted by マダムS at 2006年03月15日 20:13
マダムSさん、こんばんは♪
TBとコメント、ありがとうございました。

『ブロークバック・マウンテン』の恩恵に違いない、
「アン・リー・コレクション」なるDVDが発売されます。
(これって、5作入ってお買い得みたい)
わたしは、その廃盤になったというビデオを見つけることができ、借りて来ました。
普段なら絶対足を向けない「アジア映画」コーナーの片隅にひっそり眠ってました。

『恋人たちの食卓』、
描かれる内容も姉妹の設定も違うけれど、
『ひかりのまち』を思い出してしまいました。

↑のコメントですが…
ああ、やっぱり!『ウェディング・バンケット』には、アン・リー監督がカメオ出演してましたよね。
Posted by 悠雅 at 2006年09月15日 21:32
★>悠雅さん
おはようございまーす♪
やっぱりBBM効果ですね〜「DVD−BOX」発売とは!!
お知らせ有難う御座いました!!
BBMも入って5本で¥ 11,025 はお買い得かもしれませんよねぇ〜♪
でも全部はいらない悠雅さんには、その前に廃盤ビデオでご覧になれて良かったですね(^^)v
「ひかりのまち」ですかー!?
ああ、ちゃんと観てないです。 今度観てみますね。
そうですそうです。カメオ出演するなんて、アン監督も結構茶目っ気あるんですよね♪

Posted by マダムS at 2006年09月16日 07:36
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ウェディング・バンケット
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