2006年03月24日

『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』

今まで映画を観て色んな種類の涙を大量に流してきましたが、
くやし涙”が出たのは初めてかも・・あの!酷い裁判と裁判官!!!
公開終了間際、駆け込みで見て参りました。
sophie6.jpg

(原題:Sophie Scholl - Die letzten Tage)
2005年 ドイツ
第55回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(最優秀監督賞・最優秀女優賞)
監督:マルク・ローテムント
出演:ユリア・イェンチ/アレクサンダー・ヘルト/ファビアン・ヒンヌリフス/ヨハンナ・ガストドロフ

1943年、スターリングラードでの大敗でドイツの敗戦色も濃くなってきていた頃の2月18日。ミュンヘン大学の構内でビラを撒いた「反ナチ」の非暴力的組織=白バラのメンバーだったゾフィーとその兄ハンスが、用務員の通報でゲシュタポに逮捕されてから、理不尽な裁判により処刑されるまでのたった5日間のものがたり・・

逮捕された当初は「関係ありません」と 言い張るつもりだったゾフィーだが、一緒に逮捕された兄が「自分たちは間違っていない」という信念を貫くつもりだとわかった時、決意は固まったのでしょう。 「仲間の名前を」言えばと逃げ道を作ってくれた取調べ官の唯一の申し出を拒否、息詰まるやり取りは迫力がありました。
SophieL.jpg
まだ若くて、普通ならば青春を謳歌している年頃の可愛いお嬢さんなのに・・容赦ない仕打ちには”みせしめ”のようなものも感じましたね。 誰しも憤りを感じずにはおれないあの裁判のシーンは凄かった・・裁判官が青筋立ててヒトラーのような演説をするのにはたまげます。
ここで悔し涙・・を流したのは私。

sophielast.jpgゾフィーと兄は泣いたりせず、毅然として信念を貫く表明をします。
「次にこの席に座るのは貴方よ!」 と本当に言ったかどうかはわかりませんが、映画としては一番の見せ場でした。

面会に来た両親との対面(この父親にしてこの娘あり)、処刑前に看守の配慮で3人がつかの間の別れを惜しむシーンは 悲しいのだけどむしろ信念に殉じる潔さなど感じましたが・・ラスト、エンドロールで実際のゾフィー兄妹と他の白バラメンバーのポートレートの笑顔がスクリーンに映し出されると、もう涙が止まりませんでしたね。 演じた女優さんもなかなか意思の強そうでいてチャーミングな人でしたが、本物のショートカットのゾフィーはもっとかっこ良いですねえ!
何故、映画ではあんな野暮ったい髪型にしたんでしょう?

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posted by マダムS at 07:47| Comment(17) | TrackBack(13) | ドイツ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
去年6月のドイツ映画祭で、この作品のことを知りました。監督のサインをもらったので、Akoさんとこのスレッドに、写真を貼ってあります。
主演女優さんは、ダニエル君主演の「ベルリン、僕らの革命」で見てました。
マレーネ・ディートリッヒのことなんかも、思い出しましたよ。
Posted by MACHI at 2006年03月24日 08:17
こんばんは。
ゾフィーの髪型はたぶん逮捕された時がああだったのかと思うんですが、写真があるんですよ。あのポートレイトの写真とはずいぶん雰囲気が違うのでわたしも最初は驚きました。今どきの女の子という感じでしたものね。あの年齢にして信念をしっかり貫き通して殉じていけるなんて…なにやってるんだよ自分、って思います。
今年はまだ4分の1しか経っていないのにずっしり見応え十分の作品がたくさんあってすごく充実してました。と既に回顧モードにはいったりして(笑)
Posted by M. at 2006年03月24日 21:58
 MACHI さん
うわぁドイツ映画祭もあるんですね〜知りませんでした(恥)
監督さんのサインですか!?Akoさんの所覗いてみますね^^
そうそう!主演のユリア・イェンチはドイツでは期待の新星なんですね〜「ベルリン〜」は見逃していたので、是非みてみたくなりましたよ!! MACHIさんのダニエル君も見たいし(笑)
そういえばマレーネもですよね・・・彼女もドイツ人でありながら反ナチ闘争を歌でしたような人でしたよね。
リリー♪〜マ〜ルレ〜ン♪

 M.さん
これを書いてから、パンフを良く観たら、載ってましたね〜逮捕時の写真まで!!同じ髪型でした・・忠実に再現したんですねぇ・・。
彼女のあの勇気はどこから来るの?と思いましたよ私も。
何してきたんだ自分・・ですまったく。
いや〜まったく本当に今年もまだ3ヶ月しかたっていないのに、見ごたえのある作品ばかりでしたよね〜〜もうお腹一杯?映画ファン冥利につきますね^^
これから残り4分の3戦も ご一緒に楽しんで参りましょうねっ♪
Posted by マダムS at 2006年03月24日 23:53
マダム、私もこの作品観ておりましたが、なかなか作品の感想が書けずじまいで、やっと今upしたところです。
もぅ〜最近の社会派な実在の物語は私には重すぎて・・・(汗;)でもまた知りえたことを感謝したい作品にめぐり会ってしまった感じですよね。
本当にエンドロールで流れるゾフィーのあどけなく、モデルのように可愛いお顔には驚きました。
ユリア・イェンチも素晴らしかったけれど、あの尋問官と憎たらしさ全開の裁判官にも助演男優賞をあげたい!^^


Posted by ラクサナ at 2006年03月25日 12:08
 ラクサナさん
おお・・ラク様もご覧になってましたか!!
本当に今年に入って実に見ごたえのある作品ばかりですわ・・おっしゃるとおり、感謝したい気持ちですが。
ゾフィーご本人のあの可愛いお顔、どこにあのような意思の強さがあるのかと思いますよね。
 >あの尋問官と憎たらしさ全開の裁判官にも助演男優賞
賛成ですぅ〜!思わず悔し涙出ましたもん!凄かったですよね〜特にあの裁判官!良くぞあそこまでと感心しました(笑)
Posted by マダムS at 2006年03月26日 00:08
ご覧になったのですね♪
悔し涙ですか…私もその場面では涙が出ましたよ。でも悔し涙という感じではなかったような…
いろんな意味で見ていてすごく辛かった作品です。
ドイツ代表のアカデミー賞ノミネート作品でしたか!?
イタリア代表映画は映画祭で見てこようと思います。
またご一緒の空間にいるでしょか…笑
Posted by charlotte at 2006年03月26日 00:36
 charlotte さん
はい〜もうギリギリ終了間際の鑑賞でした〜
悔し涙というのは、こんな裁判あって良いのか!?という悔しさです。観ていて腹が立って仕方ありませんでした。
辛い作品でしたね、最後はまさかお願いそのシーンまでやらないで!と心の中で叫んでおりました・・
おっ♪イタリア代表映画!「The Beast in the Heart」ご覧になりますかっ!?ひゃ〜ではまた会場で!!(笑)
Posted by マダムS at 2006年03月26日 01:09
おう、セーフでしたか・・・。
今まで、ヒトラーとナチに対する作品を色々見てきたけど、それらはチェコ・ポーランドと言った海外作品でした。
で、ドイツの人々は彼らに対して、どう思っていたのか?と知りたかったです。でもこの作品を見て、ドイツを見直す気になりましたよっ!
まだ21歳の普通の女子学生にあのような強さがあるのか?不思議に思ったけど、でも彼女の弱さもちょっと描いてあるので、ホットしました。
ゾフィー対尋問官のシーンは緊張と共に見応えありましたよねぇ〜!
また、ラスト近くに「太陽は輝き続ける」とつぶやいた彼女から、とても辛い映画だけど、希望も感じられて、良かったと思いました。
そうそう、あの怒りを感じた裁判官は、後に爆弾に当たって、亡くなったそうですね。
やはり神は見ていた・・・。


Posted by 紫の上 at 2006年03月26日 17:10
 紫の上さん
はい〜 頑張って観て来ましたよっ ついでに「マンダレイ」も観ちゃったんですが、感想はまだです(汗)
そうですね、今までドイツ側から描いた作品ってあまり観た事がありませんでしたもの。でも必ずナチの恐怖政治に異を唱える”正義の人達”もいたはずとは思っていましたが、戦後60年たってようやく世に知られるようになってきたのだと思いますね。
裁判官は本当に腹が立ってしょうがありませんでした。
それだけ凄い演技だったってことでしょうけど!(笑)
彼のその後、そうらしいですね〜
Posted by マダムS at 2006年03月26日 20:53
ああ、間に合われたのですね〜
私も絶対見ようと思いつつ、なぜか一つの映画にはまるとずっとそれに通いつめちゃって、白バラは逃してしまった・・・ こういう重いテーマの映画は、掛け声かけないとなかなか見にいけません。でもDVDになったら見ます!
Posted by jester at 2006年03月28日 08:06
jesterさん
はい〜滑り込みでした!
そうなんですよ〜この手の作品は気合入れて観に行かないとって感じですからね、体調と相談しながら(笑)
jesterさんの記事はいつもロムさせて頂いてますヨ♪うふふ・・
Posted by マダムS at 2006年03月28日 08:26
マダム、間に合われて良かったです!!
それにしてもこの映画、長く上映してましたね。
約2ヶ月弱?位ですかね、、それだけ人気があったのでしょうね。

悔しい気持ちと、腹立たしい気持ちと、哀しい気持ちと、
胸が詰まる思いで観てましたですよ。
3人で煙草をふかすシーンはホント泣けて来ちゃいますよね・・・・・

ところで、「マンダレイ」も観られたのですね!!
マダムはこの映画は観ないのかと思っていたのですー
(・・・ラブ・ロマンスを主に観られるような気がして)
これは、是非是非感想をお聞きしたいですね。ウフ
レヴューのUP、楽しみにしています〜♪
Posted by Puff at 2006年03月29日 10:12
 Puffさん
やっと観てきました〜ギリギリセーフで!(笑)
最後でしたけど、結構まだお客さん入ってましたよ〜
やはりシャンテはいい作品掛かりますね^^
主演の女優さん、いい感じでしたね〜私はすっかり彼女のファンになってしまいました。
「マンダレイ」、うふふ観たんですよ・・ ニコールの「ドッグヴィル」もちゃんと劇場で観てますわよん♪
オカルト&ホラー以外はなんでも雑食人間でございます、うふふ。
Posted by マダムS at 2006年03月29日 19:52
ほんと悔し涙が私も出てきました。
あの裁判官、その場にいたら怒鳴り散らしてやりたかったわ。
とてもヒステリックで裁判官には絶対むかないタイプですよねー。

そしてゾフィーの姿はとにかく高潔そのものでした。
潔すぎるくらいの彼女の真っ直ぐな瞳は
とても印象的ですよね。
きっと尋問官の胸にもずっと残ったでしょう。
Posted by 更紗♪ at 2006年04月02日 23:25
 更紗♪さん
トラコメありがとうー♪
私達もお互いゾフィーにはなれそうにありませんねぇ(爆)
彼女の存在は大きな影響を与えたでしょうね
尋問官もその後苦しんだと思います。
Puffさんの所でこれのハリウッドリメイクの話を聞いたんですが、クリスティーナ・リッチとティム・ロビンスだとか・・ひゃー!
Posted by マダムS at 2006年04月03日 07:14
こんばんは、マダム。
TBをありがとうございました。
こちらもお返しさせていただきますね。

ゾフィーは勿論のこと、調査官やその助手(?)、裁判官、演じている役者さんたちがとにかく存在感があって、とってもすごい映画でしたよね…。
ゾフィーの最後には、私も心の中で絶叫。
あんなの、あるか!(泣)
あの時代のやるせなさというか、辛さを改めて痛感した作品でした。
Posted by azuki-m at 2006年04月22日 02:34
 azuki-m さん
お早うございます♪ こちらこそお返事有難うゴザイマス!
そうですよね!内容はもちろんですが、とにかく役者さんたちの存在感が大きかったと思いますね〜特にあの裁判官の迫真の演技には参りました(笑;)
その後の顛末にはほんと、あんなのあるか!でしたね(絶叫)
Posted by マダムS at 2006年04月22日 07:41
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