2006年06月05日

『嫌われ松子の一生』

祝! 中島哲也監督『下妻物語』がカンヌJr.フェスティバル グランプリ受賞
びっくりですよね〜10〜18歳の若い観客を対象にしたカンヌ映画祭の部門だそうで、日本映画の受賞は初めてだそうですよぉ!てことで観てきましたが・・
嫌われ松子.jpg
「下妻〜」のように
ゲラゲラ笑える事を期待して行ったら・・
結構泣けてしまいましたもうやだ〜(悲しい顔)

これ、傑作じゃないでしょうか・・
英題:MEMORIES OF MATSUKO ←笑えます♪
監督・脚本:中島哲也
出演:中谷美紀/瑛太/伊勢谷友介/香川照之/市川実日子 /黒沢あすか/柄本明
原作:山田宗樹「嫌われ松子の一生」(幻冬舎文庫)

昭和22年、福岡に3人兄弟の長女として生まれた川尻松子。
病弱な妹ばかり可愛がる(と思っている)父親の愛情を少しでも自分に向けようと、変な顔をして笑わせる事を覚えた松子はそのうち追い詰められると自然にその素っ頓狂な顔になってしまうようになる。親の望みどおり中学の教師になるが、教え子の万引きをその場を納める為に「自分がやった」と罪をかぶり(もっとややこしいのだけど)、即クビになってしまう。それからは壮絶なる転落の人生を辿ることに・・ソープ嬢、歌手、愛人、ついに暴力男を殺害し、刑務所へ・・。御伽噺のお姫様を夢見た普通の女の子は思い通りに行かない人生に絶望しつつ、それでも次々と誰かを愛さずにはいられない。
あっけなく訪れる”死”は あまりにも惨いものだった。

「下妻」を更にパワーアップし、松子の世界感をCGを思い切り使った極彩色映像で表現しためくるめくファンタジーでミュージカル。 但し決して甘くはない女の壮絶人生のお話ですが。 寂しい時、辛い時、嬉しい時・・夢見る乙女のように可愛らしく松子は歌います。 しかしその度、無残に打ち砕かれる彼女の夢..「なんでー!?」

彼女の甥っこが今まで会ったた事もない(そう思ってる)叔母=松子の、部屋の後片付けに来た事から始まり、彼女を知る人の証言を聞きながら松子の人生を回顧する構成になっていてなかなか良かった。犯人探しの面白さも加味しつつ進行するので、事実を知った観客はしばし茫然とし、あまりにやるせなく悲しくて可哀想で泣けてしまうのだった・・。

ベテラン俳優からお笑い芸人まで、実に30人を超える豪華有名人も出演。あの人がココに、この人があそこにってお楽しみもあり、「火曜○○○○○劇場」のノリをネタにしちゃうギャグセンスに噴出したり、ちゃんと笑どころも満載だ。 今流行の昭和30年代の雰囲気なんかも味わえちゃって、何度も美味しい中島ワールド

笑えて泣けて・・泣けて・・ もう一度巻き戻して見たくなる作品。

★中谷美紀さんは、何年か前に横浜でTVドラマのロケ現場に偶然通りかかり、すぐ近くでご本人さまを拝ませて頂いたのだけど、大きくてキラキラした目がとって〜も印象的な美しいひとでした。「ホテル・ビーナス」でこの人凄い女優さんだな〜と初めて意識。今回の演技もおそらく今年の演技賞行くでしょうね・・
posted by マダムS at 20:46| Comment(12) | TrackBack(12) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マダム〜

私も見てきたよ〜〜〜〜〜〜
コレすごく良かったよね。
私松子がすごく愛しくなっちゃたもん。
誰かに愛されたいって気持ちは誰もがもつ感情。
松子は不器用で、まっすぐすぎたから途中で
ポキっと折れちゃったんだよねー。
でもみんな松子を愛してたわよ、きっと。

ま〜げて〜 の〜ば〜して〜♪
Posted by chocolate at 2006年06月06日 09:06
chocolate さん
二重になった分は消して置きましたのでお気になさらずにねー!
ふふ。私も「ま〜げて〜♪」が暫く頭の中をグルグルグルグル・・松子ちゃん、愛されてたよね、うんうん(涙)
どこかに書いてあったけど話の内容は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」位に衝撃的だったけど、
作品としてももっと凄く革新的な映画だと思うこれ。そうでもない? ビートルズの「イエロー・サブマリン」よりもっとパンキンッシュで、最近のミュージカルの金字塔「ムーラン・ルージュ」より衝撃的で、音楽も素晴らしい・・忘れられない映画の1本になりそうですわ。
Posted by マダムS at 2006年06月06日 10:08
こんにちは〜♪
むむ、下妻見てないっ。。。
私って食わず嫌いが多いのかな〜
それにしてもカンヌJr部門なんていうのがあるんですね。50へえ♪笑
ところで、松子と龍君の絡みあたりからラストまで引っ張ってもらった感じです。他人の不幸を笑っちゃいかんとか、ちょっとリアルな描写(踏み切りのシーン等)をまじめに捉えちゃった私なんで、前半は火サスくらいしか笑えなかったのですよ。(^^ゞ
でも、原作は悲劇〜って感じで描いていたみたいですから、このノリで正解でしょうね。
伊勢谷君、こういう陰のあるやくざっぽい役がはまってますね。「雪に願うこと」も見たのですが、こちらはイマイチよさがわからなかったのです。
光ゲンジに夢中になったのって松子何歳の時??
松子の男選びの基準はいったいなんだったのか今でも疑問だす・・・(゜o゜)
Posted by charlotte at 2006年06月06日 12:55
「下妻物語」は今月中旬よりフランスで公開されます!
日本映画としては異例の上映館数で、タケシの映画よりすごいらしいです。

こういう日本映画はなかなか来ないですからうれしいです。

この「嫌われ・・・」はネットで情報は少し読んでいて是非見たいと思っていました。英題があるってことはフランスに来る可能性も無きにしも非ずかな???と期待しています。
Posted by nouilles-sautees at 2006年06月06日 20:36
 charlotteさん
今晩は〜♪ ええっ「下妻」まだですかっ!?ダメですよ〜見なくちゃ!(笑) 実は私も最初「そんな映画」みたいに鑑賞リストから完全に外していたんですけど、見た人見た人み〜〜んなから「面白かった」「騙されたと思って見て!」と言われ続け・・やっとWOW放送になってから見ました。「バカにしてごめんなさい」と謝りましたね!もう最後までずっと笑ってました。是非レンタルしてご覧になってね^^
でもこの世界感がキライと言う方もいらっしゃるでしょう〜万人向けではないかもしれませんが〜私はツボですね。 今回は大人向けの非常にシニカルなコメディーかもしれません。
伊勢谷君は見直しちゃいましたよーー仰るとおりぴったりハマってましたねーヤクザが。「雪に〜」はイマイチでした? 「キャシャーン」もあまりいいとは思わなかったんですけど・・今回はなかなかよろしい(笑) 光ゲンジは40代の時じゃないでしょかね〜? 男選びは・・そういえば一貫性がないよね(爆)

nouilles-sautees さん
だそうですねーー! 快挙ですよね〜「下妻」
フランスで100館で上映? 凄いことですよね。
タケシもびっくりですね(笑)
是非ご覧になってみて下さいませ! でもタイトルが「カミカゼ・ガールズ」ですって? もうちょっとなんとかならないものですかね・・
「下妻」が支持されれば、この「松子」もそちらへ上陸出来るかもしれませんねー! 私、十分芸術的な作品だと思いますよ2本とも。 
わはは。。英語のタイトルは絶対「SAYURI」の英題を意識してますよねー 海外進出を思い切り視野に入れてのことなんでしょうか!!笑
Posted by マダムS at 2006年06月06日 23:45
はじめまして。

「嫌われ松子」私もノックダウンされました。
手元におきたい感じです〜。
ものすごく感情をざわざわさせられて、恥ずかしながら、
劇場でひとりハンカチで涙をぬぐい続けてました
〜。「下妻」観ていないので、観たいと思います!
Posted by まんまる at 2006年06月09日 18:01
 まんまるさん
TB&コメント有難うございます!
 >感情をざわざわさせられて
そうなんですよね〜 一見コメディーかと思いきや、かなり真面目なドラマだと思うんです。
「下妻〜」是非ご覧下さいね^^
そちらにも伺います!
Posted by マダムS at 2006年06月10日 07:50
こんにちは、jamsession123goです。
この映画は、観ないでおこう、どうせ駄作だろうから、と思っていたのですが、どうしても気になるので、「中谷美紀ファンだから」という理由を自分に言い聞かせて観てきました。
でも、☆☆☆☆の傑作でしたね。
中谷美紀がソープ嬢になった、みたいな部分がクローズアップされてましたけど、もっと違い部分にこの作品の良さがあるところを多くの人が知って、観てほしいですね。
Posted by jamsession123go at 2006年06月11日 09:10
こんにちは♪
上手い作りでしたよね〜
あの死因が分かった時点で、完全にノックアウトされましたよ。
あれだけ落ちぶれても、松子はまた再生しようとしていたんだすねー。
最後に凛として注意できた松子の姿にジーンときました。
Posted by 更紗♪ at 2006年06月11日 14:45
jamsession123go さん
傑作でしたよね!!
私も『下妻物語』の時はjamさんと同じ理由で見送ったんですが、だいぶ後からBSで見て「こんなに面白い映画を作る監督が日本にいたのか!」ともうびっくりしたんですよ。
そうですね 「食わず嫌いしていないで観て」と多くの方に叫びたい気分です!(大袈裟)

 更紗♪さん
そう・・一生懸命生きていたんだよね!
それなのにそれなのに・・あれは悲しかった。
一瞬以前の職業意識が頭をもたげたんだね、再生しようとしていたからこそよね? あまりに切ない最後でした。
Posted by マダムS at 2006年06月11日 21:19
英題の「MEMORIES OF MATSUKO 」いいですね〜!
原作未読ですが、モーパッサンの「女の一生」さながらの松子の一生を、そのまま見せられたんじゃ今の時代にたまったもんではないですよね!いや、案外新鮮かもしれないけど・・(^^;
やはり中島監督の手練手管は、本当に素晴らしかった!
私も最後の、眠っていた職業意識発奮ゆえの顛末には、思わず涙涙・・・でした。
何ていうか、直情的に素直で曲がって物を見ない人なんでしょうね、松子って。
内海君から返事がきたら、また違っていたかな・・
キムタクまで、も少し頑張って欲しかったな、とか思っちゃうんですけどね。^^;天国への階段を昇る資格のアル女性ですよね。
Posted by ラクサナ at 2006年06月15日 10:10
ラクサナさん
うっふっふー ラク様はご覧になると思っておりました〜〜♪ 感想ありがとうゴザイマス!!
原作は案外真面目に書かれているらしいですよね〜
だとしたら、本当にかなり暗い話のはず。 確かにいまどき?って感じはありますが・・笑
終わってみれば、松子さんの愛すべき性格に涙涙で・・
若い甥っ子が何かをきっと感じ取ってくれたと思いたいですよね。
光ゲンジか〜〜そうね〜〜ファンレターの返事くらい事務所で書けよ!と思いますが(笑)
そちらにも伺いますね♪
Posted by マダムS at 2006年06月15日 17:03
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