2006年06月15日

M.プポー過去作品への旅/その2『シューティング・スター』『愛人/ラマン』

さて、メルヴィル・プポーの過去作品への旅は続きます・・

shootingstar.jpgラマン.jpg

『シューティング・スター』(1997)
原題:LE CIEL EST A NOUS
監督、原作、脚本: グレアム・ギット「キッドナッパー」
出演: メルヴィル・プポー、ロマーヌ・ボーランジェ、ジャン=フィリップ・エコフェ、エロディ・ブシェーズ


麻薬の売人レニー(プポー)と、やくざの情婦ジュリエット(ボーランジェ)。ひょんなことからロンドンで上物のコカインを入手したレニーは、ジュリエットと共謀して一獲千金をもくろむが・・?

監督はこの作品を下地に、その後大ヒットしたヤン・クーネン監督の『ドーベルマン』(1997)にオマージュをささげつつ、『キッド・ナッパー』(1998)を作ったのではないか?と私は勝手に推測したのですが・・どれもスタイリッシュなクライム・アクションでありながら、必ず出てくるお間抜けで愛すべき登場人物に苦笑させられるコメディーの味わいもあります。

プポーも当然ながら「夏〜」よりは大人になっており、「キッド〜」よりまだ青い♪ ああ、ヤクザなんだけど根は優しくてお人良しキャラの原点なのかなーー? 愛すべきヤツです。これは本来プポーが持っている本質に近いのかもしれませんねー
なんと、主演のロマーヌ・ボーランジェは当時プポーの恋人だったんですねぇ〜!


『愛人/ラマン』(1992)
原題:L'AMANT
原作: マルグリット・デュラス 
監督、脚本: ジャン=ジャック・アノー 
撮影: ロベール・フレース Robert Fraisse
音楽: ガブリエル・ヤーレ Gabriel Yared
ナレーション: ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau
出演: ジェーン・マーチ、レオン・カーフェイ、メルヴィル・プポーリサ・フォークナー

「私はショロンの男を想って泣いた。あの愛人を愛していたのかもしれない」
マルグリット・デュラスの半自伝的小説の映画化で、かなりキワどいラヴ・シーンで話題になった作品ですが、私は5年ほど前だったかな・・レンタルDVDで借りて一度鑑賞してます。1920年代の仏領インドシナ(今のベトナム)の街の風景や、悠久なる流れのメコン河の美しい夕景などなど心に残る美しい映像と共に、ガブリエル・ヤーレの叙情的な音楽がかなり私的にツボでした。

父親の死と事業の失敗から、土地も財産もすべて失った貧しいフランス人一家の長女(15歳!)が、「お金のため」と富豪の中国人青年の愛人となり・・愛のない中国人の婚約者との結婚を控えた青年は、「君とは結婚出来ないが」と結ばれない愛に絶望しつつも逢瀬を重ねる2人・・。原題の「ラマン」は男性名詞なので、少女から見て男を”愛人”と言ってるわけですが・・白人から見た当時のアジア人は「”差別される側”であるはずなのに」という屈折した思いが、少女にもあるし、そのアジア人と立場が逆転して、豪華な食事をご馳走になる時(娘の犠牲の下に)のあの自虐的な家族の様子などが痛々しく描かれており、ヒリヒリと感情を揺さぶられます。少女が本当に愛し合っていたかもしれないと別れた後に気が付くラストの船のシーンは再び観てもジーンとしましたね・・ラブ・ストーリーの名作の1本だと思います。

さて、作品自体も大好きなのですっかり語ってしまいましたが・・

プポーは当時19歳ですか・・少女の2人いる兄のうち、大好きな方の下のお兄ちゃんでしたね!! 5年前に観た時はプポーの名前も知りませんけど、「なんて可愛い子」と思ったはず・・そのうちすっかり忘れておりました。 気持ちがバラバラになった家族に心を痛め、傷ついて良く泣くんですよね・・妹(ヒロイン)とは仲が良くて、中国人青年が嫉妬するシーンもあります。 

DVDの特典映像で「メーキング」が付いてますが、
これは「メーキング」の鏡みたいな 素晴らしいものになってます! 映画の配役を決める所から監督のこの作品への並々ならぬ思い入れなどが描かれていて、これは見る価値がありますので ご覧になるようでしたら是非ビデオでなくてDVDにして下さい!

posted by マダムS at 15:07| Comment(12) | TrackBack(0) | フランス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ラマンには、下の兄の役で出ていたんですか。
ラマンは、今思うと、プレミア試写会だったのでしょうか。2階は有名芸能人ばかり、1階も中央部分には声優の白石冬美さんとかいて、多分業界関係者の席だったのでしょう。入口正面には芸能人を撮るテレビカメラとクルーが陣取って、一般人は隅っこの入口から入ったんですよね。で、パンフレットをもらったはずと探しましたよ。結構ちゃんとしたものなので、マスコミプレスなのか、劇場で売られるパンフレットなのかわからないんですけど、出てましたわ、プポー。4才で子供番組でデビューし、9才から映画に出てるんですね。上の兄役は、アルーノ・ジョヴァニネッティとあるので、ラテン系の人でしょうか。(ラテン系好きの私♪)パリ・シアター・スクールを首席で卒業とあります。
プポーは、若い頃から演技派と見られていたのでしょうかね。
Posted by MACHI at 2006年06月16日 08:41
>MACHIさん
おお・・MACHIさんてば、そんな以前から既に試写会女王だったんですねっっ!? パンフありましたかー! わぉ〜それは貴重な物ですね!
プポーはそうらしいですね〜最近色々検索しまくってようやく母上がTVのお仕事していた関係で、子役から出てたらしいと解りました。まだ日本にはファンサイトなど無いようなので、バイオグラフィーの方は詳しくわからないんです。 
んで、そうそう!上の兄役は今回まじまじと見たら、ディエゴ・ルナ君をもうちょいキリっとさせたようなラテン系のお顔してました、確かに(笑) いい演技してるなーと思いましたが、その後どうしているんでしょうね〜
Posted by マダムS at 2006年06月16日 22:54
当時は映画館で年に数本の鑑賞で、試写会も年に3回か4回くらいだったように思います。今考えると、どこに応募してあんな試写会に当たったのかと思いますけどね。芸能人が来た試写会も、パンフレットをもらったのも初めてだったので、すごい試写会だなあとの印象でした。パンフにあるプポーの紹介文を書きますね。

映画の広報係の母を持った彼は、3才で初めて映画のセットに連れて行かれ“ロール!”の叫びの意味を学んだという。4才から子供番組でデビューし、9才からラウル・ルイス監督の作品5本に出演。1988年にはドワイヨン15才の少女」に出演し、セザール賞の期待される若手男優賞にノミネートされる。"集中して演技する喜び"をこの演技で知ったという彼だが、今回上の兄の暴力にひたすら耐える無口な下の兄という難しい役柄を、彼らしい繊細さときめの細かさで見事に演じきった。役づくりのために障害を持つ子供達のいる施設を訪れ、言葉なしにコミュニケートする子供達に会ったという。傷つきやすいナイーヴな自我を守るために自閉した下の兄はジュラスを映し出す鏡のような存在であり、台詞なしのこの役をこなすことは17才のプポーにとって大きな挑戦だった。
Posted by MACHI at 2006年06月17日 08:37
>MACHIすわぁ〜ん
ひゃひゃ、感謝感謝! いつも情報有難うございます!
ママはTVじゃなくて映画関係者でしたか〜!
ふむふむ・・その映画デビュー作「15才の少女」も見てみたいんですわ・・あの「スパニッシュ・アパートメント」の人妻役やったモデル系美人さんが、ヒロインらしいんです15才で。
そう・・一言も台詞がなかったので、私は単に大人しい子と思い込んでいたんですが、自閉症という設定だったのかぁ・・撮影当時はまだ17歳だったんですね〜実力ありますよね〜〜 
わ〜い 有難うございました! また何か情報ありましたら教えて下さいねっ!頼りにしてます。
Posted by マダムS at 2006年06月17日 23:01
マダム

グドイブニング。
こんなエントリーがあったとは知りませんでした。(笑)

私も今手元に「愛人」あるんだけど、
まだ見てないんですよねー。
旅行から帰ってきたらゆっくり見ようと思って。
プポー君は若い頃からかっこいい!
見るのが楽しみだなー。
Posted by Chocolate at 2006年06月19日 22:46
>Chocolateさん
はい、はまってるからね今、追いかけますよ^^

Posted by マダムS at 2006年06月20日 21:51
わぁ、マダム、今回はプポーですか!?(^^;)
この話題には食いつかない訳にはいきませんわ、私♡
私はロメール作品が好きなので その鑑賞の一環で観た「夏物語」でハマりました。
ロメール作品にはイケメンがあまり多くないのですよね、だからプポーを観た時にはぶっ飛びましたわ(笑)
それからREXさんの提供で「いちばん美しい年齢」という作品を観て 彼の切れるほど鋭い美貌を確信しました。
「キッドナッパー」以降、ちょっと太っただのハ〇疑惑まで出たんだけど 最近は昔のように素敵なプポーに戻ってくれてうれしいです♪
ボーランジェとも付き合っていたけど「いちばん美しい」のブシェーズとも噂がありましたね。
そりゃ、もてて当たり前ですよね〜〜
ジョニエデ夫人のヴァネッサ・パラディ主演の「エリザ」にもちょっと出ていますね。
私はこの作品でプポーからワーナー・シュライヤーに乗り換えました(笑)
でも もちろん今でもプポー大好きですよ〜
マダムのプポー作品制覇のご検討をお祈りしますね♪
Posted by カポ at 2006年06月20日 23:06
昨夜はちょっと長い文だとはじかれて・・
調子悪かったけど 今日はレスつけられるかな?
Posted by マダムS at 2006年06月21日 09:37
大丈夫だー
Chocolateさん ごめんね
Posted by マダムS at 2006年06月21日 09:39
>カポさん
食いついてくれてありがとう〜♪(笑)
おお・・カポさんは大先輩だったのね!? 
でもあらら・・もう乗り換えてる!(爆)
ぎゃ、ブシェーズって「キッド・ナッパー」にも出てたあのエロディー・ブシェーズですか? ひゃーん、モテモテですね・・・
とりあえず その>切れるほど鋭い美貌の「いちばん美しい年齢」観てみたいな・・
でもねー近くのレンタル屋にはなかなか置いてなくて(ーー;)
Posted by マダムS at 2006年06月21日 09:45
近所のレンタル屋に「いちばん美しい年齢」あって、借りてきましたわ。
ひとりの女学生の死の真相が、最後に明かされる、暗い青春話でしたわ。
進学校の話なんだけど、この年代の子達が主役で時間も短いのに、XXシーンがずいぶん多いフランス映画(爆)
プポーがきれいだけど、髪形が似合ってない。もっとかっこいい髪型にできなかったのかしら。(笑)
Posted by MACHI at 2006年07月26日 20:00
>MACHIさん
うぉ〜レンタルありましたか!! いいな〜
地元では何処にも無くて、先日渋谷ツタヤで見つけたんですが、遠すぎて借りられず・・
あらま、暗いんですか?それに××シーン多し?
フランス映画らしいですね〜笑
プポーの髪型 変でした?うーん観たいよー

Posted by マダムS at 2006年07月26日 22:45
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