2006年06月30日

『バルトの楽園(がくえん)』

日本人が一番好きなクラシック=ベートーベンの”第九”
最初にこんな形で紹介されていたとは・・


バルト.jpg
2006年 日本
監督:出目昌伸 「きけ、わだつみの声」
出演:松平健/ブルーノ・ガンツ/阿部寛/國村隼/大後寿々花 /高島礼子/オリバー・ブーツ他

第一次世界大戦中の徳島県鳴門市の板東俘虜収容所で起きた実話を基に描いた感動ドラマ。軍人でありながら自由と平等の信念を貫き通した所長の松江豊寿を松平健が貫禄たっぷりに演じるほか、『ヒトラー〜最期の12日間〜』のヒトラー役、名優ブルーノ・ガンツがドイツ軍少将をいぶし銀の魅力で助演する。3億円を投じて再現された収容所の巨大なオープンセットも歴史のロマンを感じさせる。
(Yahooムービーより)




鑑賞予定に入れてなかったものの、友人に誘われて(彼女も私の父も徳島出身)縁を感じて観てきました。 ご他聞にもれず第九もスキですし。

全体的には良く纏まっていたと思います(不満もありますが)
そもそも徳島にこんなドイツ兵の収容施設があった事も知りませんでした。
当時の日本の捕虜収容所では、「君達は本来ならば戦いに負けて降参したのだから、生き恥をさらすなんて言語道断」であり、敵兵をどうして面倒を見なくてはならないのだ!?という見解の下で捕虜に接していたのが一般的であったので。ここに描かれた”マツケン”所長さんは非常に稀有な方という事、頭に入れて鑑賞すると良いと思います。 彼のポリシーは育った環境と会津人として辛酸を舐めた父親に帰来する事と説明するシーンに物足りなさを感じはしましたが・・ 
収容所内にはそれぞれの特技を生かした仕事の場を与え、軍上部からの圧力にもめげず、最後まで(収容所が閉鎖されるまで)人道的に捕虜を扱った彼を、捕虜達が慕わないワケがなく・・村の人々も色んな思い(敵だのに)もありつつ好意的に彼らを守り、非常に平和な時間を過ごす様子は微笑ましいというか・・

戦争が終わり、収容所の閉鎖が決まり、捕虜で構成された楽団が所長さんや村の人々への感謝の気持ちをこめて「第九」を演奏するラストは静かな感動を覚えます。

大感動とまでは至りませんでしたが、”サンバ”は全然ちらつかないほど(笑)マツケン様、貫禄ある演技でございましたよ^^ SAYURI状態の大後寿々花ちゃんにはビックラ。 肝心の第九の演奏はいかにも吹き替えって感じで自然さに欠けましたが(爆) エンドロールにカラヤン始め何組かの演奏シーンが流されて ファンには嬉しいサービスかと。
posted by マダムS at 08:12| Comment(9) | TrackBack(5) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おじゃまします〜。
マダム、徳島ゆかりの方でしたのですね。やっぱし当時の捕虜収容所などというのは(そういった施設全般に言えることなのかもしれないけれど)忌むべきものというか、地元の暮らしとは隔てられた場所なんでしょうけど、描かれてたような生活が本当に行われていたら、すごいことですよね。一種のユートピアというか出島状態というか。名残みたいなものって地元に残ってたりするのかな、地ビールがうまいとかおいしいパンがあるとか。
マツケンはさすが時代劇で馬に乗り慣れてるだけあって、身のこなしがこなれてましたね。あとヒゲはさすがスポンサーって感じでしょーか(笑)
Posted by M. at 2006年07月01日 13:23
ほう、マダムSさんのお父様が徳島出身でしたか。
本当に映画によって、イロイロな事を知ることが出来ますよねっ!
私もちょっと理想的過ぎる展開かなとも感じたけど、
何しろ泣きのツボが沢山あって、大いに泣かされましたよっ!
こういう人と人とのふれあいは大いに感動してしまう私なので、
好きな作品に入ります。
昨年だったか、テレビでこの映画の物語のドキメンタリーを見たんですよ。
サッカー選手のエピソードはこの映画ではなかったけど、サッカーしているシーンは登場しましたよね。
その選手たち11がドイツに帰国した後、その中の一人がサッカー教室を開き、その後そこの教室でサッカーを習った人がドイツ代表になり、引退後は日本のJリーグの監督さんを現在努めているという事でした。
名前は忘れたけど、顔は見慣れた人でした。
なんか繋がりがあるのだと思って感慨深かったです。
で、この映画は絶対見ようと思っていました。
「第九」演奏は映画のシーン(吹き替え)と実際のカラヤンが指揮している演奏とでは、上手さが違う気がしました。まぁ〜、違って良いのですが・・・。
Posted by 紫の上 at 2006年07月01日 19:25
こんばんはー♪
ご覧になられたのですね。
私は「会津」のくだりで涙誘われて
最後まで拭いてはうるっ。拭いてはうるっを繰り返してました(笑)

マツケンの乗る馬はやはり白馬かしら?と思ったら栗毛でしたね(笑)
Posted by 更紗♪ at 2006年07月01日 20:34
鍊M.さん
そうですよね〜 同じ第一次大戦中に起こった奇蹟のような話として先日公開された「戦場のアリア」なども思い出しながら観ていましたが、ヨーロッパと違って、日本は本土を直接攻撃受けたわけじゃないので、敵と言ってもまだまだ優しい気持ちで接する事が出来たのかもしれないですよね〜。
あのパン屋さん、神戸へ行くって言ってましたから、その後あの美味しそうなバームクーヘンやら、パンが神戸に伝わったのかな?なんてね^^

鍊紫の上さん
おっっ! ドキュメンタリー放送があったの?
おおお、サッカーのそんなエピソードもあったんですかぁ〜! 誰だろう? オシムさんじゃないですよね?あの人はサラエボの人か・・
観れて良かったですねえ♪
第九のシーンはあんなに素晴らしくなくても、もっと素朴に自然な感じ(下手でも)良かったようなきがしました。 カラヤンお久しぶりでしたよね^^

鍊更紗♪さん
おお、かなり感動されたようですね^^
うんうん、会津のくだりは私もジーンとなりましたよ、父親のヒゲにこだわってましたしね。
勝てば官軍負ければ賊軍・・涙
乗馬はさすがでしたよね(笑)
Posted by マダムS at 2006年07月01日 22:04
こんばんは♪
TBさせていただきました。
実はマツケンが大の苦手だったのですが、「第九」とか「ブルーノ・ガンツ」っていうキーワードに負けて見に行きました。
そうしたら、なんと、他にも私のツボ(会津藩)が出てきて、すっかりウルウルモードに〜。
映画の出来は知りませんが(汗)、個人的にはツボでした!
Posted by ミチ at 2006年07月01日 23:03
こんにちは、jamsession123goです。
jamsession123goは、結構楽しんで観ました。
勢いづいて、ヤフオクで、第9を2枚(小澤征爾とカラヤン)を買いましたね。
元々第9好きなので。
Posted by jamsession123go at 2006年07月01日 23:22
鍊ミチさん
こんばんは〜♪ TBとコメント有難う〜♪
うふふ・・私も人に誘ってもらわなかったらスルーしてたはず・・(笑)
ミチさんは時代劇も良くご覧になっていらっしゃるようですし、会津藩はツボなのですね!? 明治維新の頃は興味深いエピソードが沢山ありますものね〜 
所長さんの父への想いには泣かされました。
そちらにも伺いますね^^

鍊jamsession123go さん
こんばんは!
おお・・第九のCDを買われたのですね!?
小澤征爾とカラヤンですか!いいですね^^
私もモチロン大好きですが、決定付けたのは実はゲーリー・オールドマンが熱演した映画の「不滅の恋/ベートーベン」だったりします(笑) その中で、ベートーベンを誤解して別れてしまった恋人が(確か?そうだったと?)第九の初演を聴きに行く場面で「このような素晴らしい音楽を作れる人が悪い人なはずがない」と今までの自分の過ちに気がつくんですよねーー。そして映像はベートーベンの子供時代・・ご覧になってます? 
Posted by マダムS at 2006年07月02日 20:22
jamsession123goです。
「不滅の恋/ベートーベン」観てませんね。
今度レンタルで探してみます。
Posted by jamsession123go at 2006年07月02日 20:55
鍊jamsession123go さん
是非! ご覧になって下さいね^^
音楽映画の中では傑作だと思います♪
Posted by マダムS at 2006年07月03日 06:57
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