2006年07月31日

『愛のめぐりあい』〜BOW30映画祭 @

現在 日比谷シャンテで行われているBOW30映画祭見逃していた過去の名作を劇場で鑑賞出来る素晴らしい機会ですので、私も何本分かチケットを買いました。

愛のめぐりあい4.jpg『愛のめぐりあい』
1995年 イタリア 
(原題:AL DI LA DELLE NUVOLE)
原作、脚本、監督 : ミケランジェロ・アントニオーニ
脚本、共同監督 : ヴィム・ヴェンダース
音楽 : ヴァン・モリソン、U2、ブライアン・イーノ
 
巨匠ミケランジェロ・アントニオーニの最後に作品になるだろうと言われた作品。脳卒中で倒れ、右半身不随と言語障害が残ったアントニオーニを、ヴィム・ヴェンダースが補助する形で完成させた話題作。

マルコビッチはじめ、米&伊&仏の超豪華キャスト出演!
まだまだ駆け出し?キム・ロッシ・スチュアート君の登場にも驚きの一品であります!
4話からなるオムニバス方式で描く愛のものがたり。。

愛のめぐりあい2.jpg
第一話「ありえない恋の物語」
北イタリアのフェラーラ。映画監督の私(ジョン・マルコビッチ)は次の作品のアイデアを探しに来ている・・そしてふと目に留まった街で夢想する・・触れもせずにずっと女(イネス・サストル)を愛し続ける男(キム・ロッシ・スチュアート)の物語を。

第二話「女と犯罪」
ジェノバ近郊のリゾート地ポルトフィーノ。絵葉書の写真に魅せられてやってきた港町のブティックで魅惑的な美女(ソフィー・マルソー)と知り合った私(ジョン・マルコビッチ)。聞けば父親を刺殺したが無罪になったと言う。一夜を共にするがそのまま街を去る。 彼女の物語が題材として使えるのか?わからない。

第三話「私を探さないで」
パリ。 あるニューヨーク出身の男(ピーター・ウェラー)はカフェで若い女(キアラ・カゼッリ)と知り合い、そのまま関係を持ち同棲して3年たったが、実は妻(ファニー・アルダン)がおり、夫に愛想をつかして家を出る決心をする。 見学に来たアパルトマンには男(ジャン・レノ)がおり、この部屋の持ち主で妻がいなくなったと言う。実はその妻とは夫の愛人だった。かかってきた電話に出た妻「私を探さないで」新しい愛が生まれたのだ。 

南仏ののどかな平野。セザンヌの”サント・ヴィクトワールの山”を真似て絵筆を走らせる日曜画家の初老の男(マルチェロ・マストロヤンニ)、そのそばで絵をからかう古くからの女友達(ジャンヌ・モロー)と談笑する。二人の仲のよさが微笑ましい光景。
??????〓¨??¢??.jpg

第四話「死んだ瞬間」
南仏エクス・アン・プロヴァンス。 青いコートの清楚な美女(イレーヌ・ジャコブ)と、彼女をなんとかくどこうと必死の若い男(ヴァンサン・ペレーズ)。 教会で熱心に祈りをささげる彼女から目が離せない・・ついうとうとするが慌ててまた追いかけるが噴水の前で急に降り出す雨に濡れる二人。ついに彼女の家まで送り届けるが、彼女の口からは意外な言葉が・・「明日修道院に入るの」 茫然と立ちすくむ青年・・

それぞれのエピソードは、マルコビッチ扮する監督の”私”の幻想なのかどうかはっきりしないが、独立した話になっている。”監督”はそのままアントニオーニ自身と思われ、新作のアイデアを練る段階での心象風景なのだろう。あるいは、彼自身の人生を彩った数多くのエピソードの抜粋なのかも?

たまたま前日、BSで放送されていた’55年作『女ともだち』を観た。偶然知り合った女性4人に 友情が生まれようとしていた矢先に、男性が絡んで崩壊していく様を描いたなかなか見ごたえのある人間ドラマだった。

それから40年後にメガホンを取ったこの作品・・
男女間の熱情を描きつつもどこか達観しているような、不思議な浮遊感があった。 あくまでも”人間”を見つめ、有名なリゾート地を舞台にしていながら美しい風景などにはあまり関心がないような撮り方は変っていないようだけれど。 ただその見つめ方がふんわりソフトな優しさに包まれていたような気がしたのは、監督自身が「最後」を意識していたからなのかもしれませんね。

短い時間の出演ながら、マストロヤンニとジャンヌ・モローのエピソードにはやはり心奪われてしまった・・歳とっても気の置けない友達でいられる男女の関係が美しい!! 


posted by マダムS at 16:34| Comment(8) | TrackBack(1) | イタリア映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おおー、キムの美しい写真、ありがとうございます。

監督、音楽、俳優とも素晴らしい人が揃ってて目がくらみそうですね。

映像も美しそうだし・・・。

「女ともだち」、うひゃー、懐かしい・・・。
Posted by nouilles-sautees at 2006年08月01日 19:34
漣nouilles-sauteesさん
はーい、観てきました〜
そうなんです〜もう涎が出そうな布陣でしょ?
11年前のキム・ロッシ君〜♪ 26歳?美しいですよん!
是非、ビデオかDVD探してみて下さいませ!
原題は「AL DI LA DELLE NUVOLE」ですので〜♪
「女ともだち」さっすが観ていらっしゃるんですね^^
Posted by マダムS at 2006年08月01日 21:28
うわあ、95年の作品なんですね!
私が見たのも、もうかなり前ですよ。
一話目のキム・ロッシの美しさにちょっと
衝撃を受けました(笑)
このときが、キム・ロッシを初めて見たときでした(懐)
エピソードとしては、4話目のイレ−ヌ・ジャコブと
ヴァンサン・ペレ−ズのお話が好きです。
BSで放送されたのをビデオにも撮ってたんだけど、
もうどこへ行ったかも判らなくなっちゃいました(苦笑)
それにしても、マダムの映画環境がうらやましいわ!!!
Posted by キウイ at 2006年08月03日 00:53
漣キウイさん
うわあ〜さっすがキウイさん!!観ていらしたんですね! キム・ロッシもすでにこの時からご存知とは!お目が早い♪(笑) BSで放送もされたんですか!? 私はこんな作品があったことすら知りませんでしたよーー。
彼はあまりに顔立ちが整いすぎで、出演作品選びがかえって難しいかもしれないと思ったりしますが、最近は監督業にも進出したりとなかなか多才のようですね(^^)b
4話目は、ヴァンサンの最後のおあづけくった(笑)なんとも言えない表情が印象的ですけど、わたくし、この映画がその日2本目のしかも終わり近くでつい意識が遠のいていたかも(恥笑)
都心まで一時間以上かかりますけど、行けない距離ではないので確かに恵まれた環境かもしれませんーー。キウイさんも遊びにいらしてー!
Posted by マダムS at 2006年08月03日 09:16
この映画って、確かベッドシーンでのヘアヌード初解禁!っていうのでかなり話題になりましたよね。(笑)
私もこの間レンタルDVDで初めて鑑賞しました!
全体的な感想としては、う〜〜〜んなんか微妙・・・ってとこかしら。(汗)
しかしキム・ロッシ・スチュアート、確かに絵に描いたような美形ですね!(*^_^*)
「触れずに愛する」っちゅー行為はかなり女としてはイライラするし変態っぽいと思うけど、キム君みたいな美形だと「それも愛情表現の一つなのよね」と思えるから不思議!
Posted by nike at 2006年08月03日 22:05
漣nikeさん
そーらしいですねーー!(汗;) 
当時は結構騒がれたらしいですよね。私はその頃は興味の対象が別にあったので、この映画の存在すら知らなかったんですがーー。
さ、さすがnikeさん、しっかと鑑賞されてたんですねっ!?(笑)
う〜〜んそうなの、話としちゃ、なんだかな〜の話なんですが、雰囲気を味わう作品というか・・アントニオーニ監督のモロモロの事情を感じながら味わう作品というか・・キム君の挿話も「?」ですよほんと。タイトルどうり”あり得ない”恋? 男ってロマンチストねと思うべきか迷います(笑)
Posted by マダムS at 2006年08月04日 07:55
この作品はとても心に残っています。今回のシャンテ上映見逃しました。先日、この作品の写真集をお借りして記事を書いたので、TBさせていただきます。
Posted by Cartouche at 2006年08月08日 21:44
漣 Cartouche さん
今晩は♪ 
10年前の公開時にご覧になっていらっしゃるのですね!
そちらにもコメントさせて頂きましたが、今回パンフレットを買うことが出来まして(当時の)、その中にキネマ旬報社発行の「愛のめぐりあい撮影日誌」ヴェンダース著のこと、紹介されていました。 言葉が不自由なアントニオーニとの共同作業も大変だったと思われますが、偉大な先輩監督を敬う気持ちあればこそだと・・私も読んでみたいです。


Posted by マダムS at 2006年08月09日 21:05
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Excerpt: ヴィム・ヴェンダースの写真集をお借りしました。 [WIM WENDERS DIE ZEIT MIT ANTONIONI]という題名で、95年にミケランジセロアントニオーニと一緒に撮った映画『愛のめぐ..
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Tracked: 2006-08-08 21:45
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