2006年08月06日

『ライブ・フレッシュ』〜BOW30映画祭 B

liveflesh2.jpg
98年「オール・アバウト・マイ・マザー」、02年「トーク・トゥ・ハー」、04年「バッド・エデュケーション」 いつも強烈過ぎる印象を残し、心を鷲掴みにされる罪な監督の一人=ペドロ・アルモドバル!
この人の過去の作品群からのターニング・ポイントとなった1997年度監督作exclamation 謎の銃弾で下半身不随となった元刑事を含む、5人の男女のミステリアスな愛憎劇。

ライブフレッシュ2.jpg『ライブ・フレッシュ』 1997年 スペイン
(原題:CARNE TREMULA)
監督・脚本:ペドロ・アルモドヴァル
原作:ルース・レンデル『引き攣る肉』
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:リベルト・ラバル/ハビエル・バルデム/フランチェスカ・ネリ/アンヘラ・モリーナ/ホセ・サンチョ/ピラル・バルデム/ペネロペ・クルス/アレックス・アングロ

<Story>*********フランコ政権の戒厳令下でバスの中で娼婦(ペネロペ・クルス)から生まれたビクトル(リベルト・ラバル)。 20年後、成長したビクトルはたった一度夜を共にした女性が忘れられず、彼女の家に押しかけるが冷たくされ、通報で駆けつけた刑事2人と揉み合っているうちに銃が暴発してしまう。逮捕されたビクトルは2年の服役を終え傷心癒えぬまま出所した彼の目に最初に飛び込んで来たのは、TVに映し出されたあの時の刑事の一人(ハビエル・バルデム)だった! 暴発した拳銃の弾に当たり下半身付随になっていたが、被害者の女性と結婚し、今は車椅子バレーボールのヒーローになっている。好きな女性を奪われた怒りと、人生を数年棒にふった事で刑事への逆恨みは復讐心に火をつかせ・・
************************************

liveflesh.jpgペネロペ・クルスのバス内強烈出産シーンから始まるこの物語。やはり、タダモノではない気配を感じさせるオープニングだ。刑事役のハビエル・バルデムの 今より若いマッチョラテン系いい男ぶりも楽しめるが、ビクトル役のリベルト・ラバル! 繊細さが売りのジェームス・フランコに更に肉感的セクシーさをプラスしたような逸材!(しかし、今いずこ?) 彼の初恋の相手となるフランチェスカ・ネリとのラブ・シーンは息を呑む美しさだった。某人妻とのベッド・シーンも年増女性の心情がキリキリと切なくて泣けて、捨てがたい名シーンだ。

次第に明かされる事実、5人の男女のそれぞれの愛の強さが、思いもよらない行動を引き起こし、サスペンスフルなストーリー展開がやがて痛みを伴いつつ終結する素晴らしい脚本と思った。 ラスト・シーンの温かさに泣けつつも やはり欧米人の宗教観が強く感じられる作品だとも思う。

後に「オール・アバウト〜」「トーク・トゥ・ハー」で組むことになる、アルベルト・イグレシアスの音楽も めちゃくちゃ私のツボでしたるんるん サントラ欲しいっ!

posted by マダムS at 08:49| Comment(14) | TrackBack(1) | スペイン映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぶえのす・たるです。
いやーホントこれ、スクリーンで観たかったですぅ。
出産シーンは鮮烈でしたよね。
ショッキングですらありましたが、あれで心を鷲掴みにされ。
アルモドヴァル監督作も探求せずにはいられないー。
いまいちよくわかんない作品もあるけど、
このライブフレッシュは3番目くらいに好きですー。
ペネロペ出演のカンヌに出品された新作も楽しみですねー。
私は明日は念願のアブラハム渓谷です♪<BOW
Posted by かえる at 2006年08月07日 15:55
マダム〜

私はBOWは最終日に2本見まーす。
結局仕事の都合でって感じで。
「ライブフレッシュ」見たかったなー。
Posted by Chocolate at 2006年08月07日 23:02
牢 かえるさん
いつもコメント有難う〜♪
おお、明日はオリヴェイラ監督ですね!? 長尺のようですが頑張って下さいね〜〜!
私は木曜の「非情城市」が買えたので楽しみなんです♪<BOW
私のアルモドヴァルとの最初の出会いは「オールアバウト〜」でタマゲテしまって。。(笑) 
「ライブ〜」は初めて観た作品なんですが、引き摺る作品ですね〜観たものいちいち忘れられないです〜
かえるさんが3番目に好きと言うことは?
1番、2番が気になりますわ教えて頂きたいす是非に♪
>ペネロペ出演の新作
「ボルベール」ですねん♪ 私もマジで楽しみです!
Posted by マダムS at 2006年08月07日 23:25
牢 Chocolateさん
うひゃ! 最終日というと!!
あのイランの巨匠監督の娘の初監督作と〜〜
あの長くて有名な作品!!行っちゃうんですねっ!? いいですねいいですね〜頑張って朝早起きしてね(謎爆)
映画祭って、平日の昼間上映のは「勤め人は見れないジャンっ(怒)」ですよねぇ〜私もついこの間までそうでしたのでわかりますよーー せめて地元でもやってくれればと呪いたくなります(^^;)
Posted by マダムS at 2006年08月07日 23:38
マダム

ううん、そうじゃないの。
「りんご」と「デッドマン」なのよ〜
「旅芸人〜」はもう売り切れててね。
「デッドマン」は友達4人で観に行きます。
↑お前ら高校生かよって感じだよねー。(笑)
Posted by Chocolate at 2006年08月08日 14:14
へー、これってこういうストーリーなんですね。アルモドバルってすごく好きな監督ってわけじゃないし、あんまり見てないんですが、この映画はちょっと興味が湧きました。

それにマダムSさんのストーリー紹介がこれまた絶妙なところで終わっていて、非常に気になります(笑)。

見たいリストに加えました。ご紹介ありがとうございました。
Posted by nouilles-sautees at 2006年08月08日 18:36
牢 Chocolate さん
おお、今ちょっと調べたら、アンコール上映なんですね!?「デッドマン」
ジョニデ人気でしょうかね〜
「りんご」とは随分間が空いちゃいますが、その間にもう一本何か見れそうね(笑)

牢 nouilles-sautees さん
そうなんです〜 私も”アルモドバル好きか?”と聞かれると微妙なんだけど、何故か引き込まれて観ちゃうのですよね〜。
結末気になるでしょう?(笑)
是非ご覧になってね〜感想お待ちしておりまーす!
キムロッシ君の「愛のめぐりあい」もよろしく♪(笑)
Posted by マダムS at 2006年08月09日 20:47
こんばんはん。
「ライブ・フレッシュ」、楽しまれたようでなによりでした〜。
さて「非情城市」、わたしも行きますよん。マダムは何時の回ですか?? わたしは「奇跡」と二本立て(13:10)なのでめっちゃ消耗の1日になりそうです。でもスクリーンでピカピカつやつやのトニーを久々に観るのは楽しみです^^
Posted by M. at 2006年08月10日 00:01
ベストは「トーク・トゥ・ハー」でっす。
この話はどこかでコメントしましたよねー。
2番「オール・アバウト・マイ・マザー」
3番「ライブ・フレッシュ」
4番「私の秘密の花」
5番「グロリアの憂鬱」 って感じでしょか。
未見作品もあるけれど、シブツタにあったものは全部借りまくりましたっ
Posted by かえる at 2006年08月10日 12:00
牢 M.さん
はい〜こんばんはん♪「ライブ・フレッシュ」お陰さまで楽しみました。
今日は行ってきましたよ〜「非情城市」
ピカつやのトニー! か、可愛かった。。。(^^*)
私は2時過ぎまで用事があったので16:10からの回でしたー! M.さんとは入れ替わりでしたね〜〜どこかですれ違っているかも。
感想は後日書こうと思いますが、M.さんも書いて下さいね〜〜〜

牢 かえるさん
ひゃ〜ごめんなさい〜私ってば何回も同じ事聞いてたりしてます? 物忘れひどし・・(^^;)お許しを!! 
1〜3位まで同じかも。 
その他の作品も追々観て行きたいです〜♪ ご紹介ありがとう〜〜♪
Posted by マダムS at 2006年08月10日 22:08
こんばんは、こちらにもひとこと。
ビクトル役のリベルト・ラバル(って名前だったのですね)、私も観たときこの子いい!って思ってすぐ調べたのですが、2005年以降の予定がない…(苦笑)
未公開作はそこそこあるんですけどね、役者って難しいですね(笑)。
官能シーンが上手?な監督って好きなんですが、この作品特によかったですね(笑)。
原作がルース・レンデルなので、話がまとまってる感もあると思いました。
Posted by わかば at 2006年08月17日 23:20
牢 わかばさん
こちらにも反応して下さって有難う♪
あらま、やっぱり最近出ていないんですね?
うーん、やはり売れ続けるって大変な事なんでしょうかしら・・(笑)
官能シーン、これが素敵だったので早速「キカ」って借りてきて観たんですが、これはもう”それ”ばっかりでした(爆)
原作者の他の作品もご存知なのですね?
そうですか、魅力ある作家さんのようですね^^私も探してみようかなぁ〜有難う御座いました♪
Posted by マダムS at 2006年08月18日 00:34
再度おじゃまします。
今更ですが、TBさせていただきます。BOWではないんですが、私も5月くらいにーで観たので、記憶が結構新しいのでした(引越し前のブログなんで紛らわしくてすみません。。)。
気になってもう一度リベルト・ラバル君について調べたら、彼自身の現状はわかりませんでしたが、お父様も監督業をなさっていて、おじいさまが大変有名な役者さんのようです。
フランシスコ・ラバルという方で、残念ながら観た作品はないのですが、ブニュエル監督やアントニオーニ監督作品などに出演されていて、カンヌで男優賞も獲得されています。アルモドバル監督の「アタメ」という作品にも出てるみたいです(未見ですが)。
このおじいさまは故人なのですが、おばあさまも女優で、なんと現役。2006年も出演作が待機しています(日本公開作はあるのかちょっと不明)。
リベルト君のおばさんも女優さんで芸能一家?みたいですね。
ということで、彼もまだ若いし、今後意外なところで再会するかもしれないですね。外国人は気長に待たないとね〜と思っております(笑)。
ちなみに原作のルース・レンデルは、イギリスでは大変メジャーな推理作家なんですが、日本での人気はなぜかいまひとつ。10年前くらいは文庫でバンバン出てたんですが、最近出なくなりました(涙)。昔結構読んだのですが、かなり硬質かつ読み応えのあるミステリー作家です。
…と、なんか調査発表みたいなコメントになってしまいました(笑)会社がヒマだったものでいそいそ調べてしまいました(笑)
またお邪魔させてください(^^)
Posted by わかば at 2006年08月18日 22:19
牢 わかばさん
わ〜い♪ また来て下さって有難う!(嬉)
おおーっ わかばさんも最近ご覧になったのですね? 
きゃ、リベルト君情報も有難うございますっっ!
そうでしたか〜芸能一家で育ったんですねぇ〜どうりで・・やっぱりDNAのなせる技なんでしょうか・・切ない表情なんて上手かったですよねえ!? おじいさまが「アタメ」に?観てみようかしらん・・アルモドバル監督とはそのご縁での出演かもねリベルト君。 おばあさまの出演作も観てみたいですねえ。。(^^)b
そうですね、たまたま共演のハビエル・バルデムも確か芸能一家出身だったと思うけど、割と遅咲きの方ですもんねぇ・・意外ともっと年いってからブレイクするやもしれないしで、期待して待つ事にしましょうか(笑)
>硬質かつ読み応えのあるルース・レンデル
そうだったんですか〜わかばさんは沢山読んでいらしたんですね? 私もシドニーシェルダンなんて読んでる場合じゃなかったですね〜何も心に残ってないですもん。。笑)
いや〜色々と有難うございました!!!!
また是非いらして下さいね〜
Posted by マダムS at 2006年08月19日 09:07
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ライブ・フレッシュ
Excerpt: ライブ・フレッシュ (1997) ペドロ・アルモドバル監督  今月は、個人的アルモドバル月間にしようかと思います。特に意味はないですが、カンヌも近いので出品監督の過去作品をちょこちょこ観ていこうかな、..
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Tracked: 2006-08-18 22:09
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