2006年12月13日

『椿山課長の七日間』

椿山2.jpg新聞屋さんの無料券が手に入ったので「それじゃあまあ」と軽い気持ちで観に出かけたら、予想外に涙の堤防大決壊になってしまって大変だった。。。

もし、ある日突然貴方に死が訪れるとしたら。。
思い残す事なく”あの世”へ行けるだろうか・・?

ある中年男が勤務先のデパートで突然死するが、この世への未練が残りすぎ。そこで、天国と地獄の中間にある役所”中陰役所”で特別の審査をパスし、初七日までの残り三日間だけ姿を変えて現世に帰してもらうが・・

椿山.jpg『鉄道員』の浅田次郎さんの原作らしい、ファンタジックで暖かいヒューマン・ストーリーになってました。 笑って泣いて、少々ベタなところも突っ込みどころもあるけれど、まんまと泣かされてしまいます。 公式サイト

<ちょっとネタばれ>
”中陰役所”の場景は、天井が無く、緑の木々で覆われ小鳥さえずる美しいロビーになっていて、そこで自分のこれから先を選べるというアイデアにまず引き込まれてしまった。 天国へ行っても良いし、行かないですぐ”消滅”しても良い選ぶ権利が与えられるとは嬉しいではないか。担当者からなかなか理想的な”天国”の説明も聞かされ、この世に未練がある人に初七日まで現世に戻れる”逆送”というシステムがある事を聞き、主人公の椿山課長は希望するわけだ。

知りたくなかったある秘密も知り、また気がつかなかったある想いも知る事が出来、満足して天国への階段を登っていく”逆送希望者”達の後姿はすっかり楽しげだ。
私達は実際には死後の世界がどんなものか想像するしかないわけだし、第一そんなものがあるかどうかも分からないから死ぬ事が怖い。
かつて映像で、丹波哲郎さんの『大霊界』ものとか、R・ウィリアムズの『奇蹟の輝き』なんかで見せてくれた霊界のイメージと比べると、一番こんなんだったらいいのにと思わせるものだった。

一番好きな人と結婚するとは限らない人生・・
こんなこともあるだろうと妙に納得してしまうのも、主演の西田敏行さんの茫洋としたキャラクターに負うところは多いと思うし、子役の二人や脇の俳優さんたちが皆良いのですよね(桂小金冶さんだの藤村俊二さんのチョイ出も楽しい♪) なんでも必要なものが出てくるカバンとか、残り時間を表示する腕時計やら役所にいつでも繋がる携帯だの小物のアイデアもきいてます。

なにより 明るく明るく死後の世界を描いてくれたのが嬉しく。。
あんな風に「あ、お父さんも来たの!?」なんちって天国で死んだもの同士が楽しく会話してる光景なんてみたら もう涙が溢れて溢れて止まらなくなってしまった。 私も先に逝ってしまった身内にアチラで会えるかななんて思うとね。


posted by マダムS at 22:45| Comment(5) | TrackBack(3) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
浅田次郎が大好きで、あらかた読破しているのです。んで、今作も「…」と思いつつ、やっぱり観ちゃった(爆)。原作では、男の子のところではボロ泣きでしたけど、映画ではなかなかったなぁ。耐性ができてたのかな?(^^;) TBありがとうございました。
Posted by あかん隊 at 2006年12月15日 01:40
ホント、良い映画でしたわ〜。。。
ほのぼのしながらもジワ〜〜っと涙が溢れてしまって、私も後半はハンカチで顔を拭き拭き見てました。
人間って死んだらどうなるのかって考えると不安で怖くなってしまうんですが、この映画みたいに明るい死後の世界が待ってるんだったら、もう死ぬのも怖くないですよね!
Posted by nike at 2006年12月15日 18:53
輦あかん隊さん
そうでしたか〜浅田次郎さんほとんど読んでいらっしゃるのですね!?
あかん隊さんから「原作の方が良い」と伺って俄然読みたくなってきました!!
浅田さん特有のファンタジックなテイストのせいか、かなり多くの作品が映画やTVドラマ化されてますから、常に先回りして本読まないと先越されちゃいますね〜(笑)

輦nikeさん
いやほんと、そう思いたいです。
この映画のイメージ、思い出しながら逝きたいなんて事までマジに考えたりして・・。
観てみたら自分の予想と違ったものだった、というのってその分余計に感情が揺さぶられますねーいやー参りました。(^^;)
Posted by マダムS at 2006年12月15日 23:20
マダムSさん、こんばんは♪
あまりこの手の作品は見に行かないのですが、なんだかいい評判を聞いてふらふら〜っと見に行ってしまったのでした(笑)
西田さんのキャラありきの作品だったと思います。
演技が心配だった伊東美咲も西田さんの声とオーバーな男性風動作でなんとかカバーできていましたね。
途中どうなるかはお見通しになっちゃうんだけど、それもまた心地よかったりしました。
Posted by ミチ at 2006年12月16日 00:12
輦 ミチさん
コメント有難うございます♪
うふふ。私も実は無料券が無ければ観に行かなかった作品なんですがー!笑
そうですね、西田さんのキャラですべてが許せてしまったような・・あと子役ちゃんたちも。
先は読める話だからこそ、監督や俳優さんの力量でどうにでもなるもんだな〜と思いますね〜♪
Posted by マダムS at 2006年12月16日 17:00
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椿山課長の7日間(20061119)
Excerpt: 原作は、おもしろかった。だから、がっかりするのも承知で、映画になった今作も観ずに
Weblog: cococo
Tracked: 2006-12-15 01:41

映画「椿山課長の七日間」
Excerpt: 映画館にて「椿山課長の七日間」 浅田次郎の同名小説の映画化。 椿山課長(西田敏行)は勤務先のデパートで脳溢血のため突然死してしまう。現世に未練のある椿山は三日間だけ現世に戻ることを許してもらうのだ..
Weblog: ミチの雑記帳
Tracked: 2006-12-16 00:07

椿山課長の七日間(ネタバレあり)
Excerpt: まず、最初にあり得ない程、滑稽な天国と地獄の境界のシーンから始まります。そして、そこにこれまた、滑稽な程子供染みた設定の境界の担当者(和久井映見)。そう物語は、主人公、椿山が死んだところから始まります..
Weblog: 色即是空
Tracked: 2007-11-10 01:00
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