2007年02月18日

『華麗なる恋の舞台で』

華麗なる2.jpgアネット・ベニングが舞台女優と普通の女性としての表情の変化を実に上手く演じ分け、第62回(2005年度)ゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞も納得の作品でした。

『華麗なる恋の舞台で』 
(原題:Being Julia)
2004年/カナダ・アメリカ・ハンガリー・イギリス
原作:「劇場」サマセット・モーム
監督:イシュトヴァン・サボー
出演:アネット・ベニング、ジェレミー・アイアンズ、マイケル・ガンボン、ブルース・グリーンウッド   公式サイト

第二次大戦直前のロンドン(かのヘンダーソン夫人のご活躍と同じ頃ですねえ♪)。 人気舞台女優のジュリアも最近体力の衰えを感じ始めるお年頃・・夫で劇場主のマイケルにヒステリーをぶつける毎日。 そんなある日、親子ほど歳の離れた若いアメリカ人青年と知り合い、人目をはばからず恋に落ちるジュリアだったが、青年にはある思惑があり・・。

少しネタバレを含む感想です
 アカデミー賞受賞作『イヴの総て』('50)で描かれたような、世代交代の内幕ものの系譜ですが、こちらは大女優の意地でちゃんと落とし前をつける話です(笑)。

 なんといってもクルクル変わるアネット・ベニングの多彩な表情が見飽きる事がありませんハートたち(複数ハート) したたかな青年と新人女優に一泡吹かせた挙句、夫への”お礼”も忘れない女優根性!!がく〜(落胆した顔)その時のジェレミー・アイアンズの鳩が豆鉄砲食らったようなお顔も見ものですよねぇ・・

 まあ、ジュリアの方もひととき楽しい思いをしたワケですから・・
そう「胸のすく」って感じじゃありませんけれども。。
可愛い息子ちゃんに言われたキツイ一言は彼女の胸にかなりグサっときたでしょうし、それがラストのあの表情だとしたら、「ポッカリ穴が」な結末と言ってもいいのかもしれません・・。

 常に自分以外の人生を演じているうちに、本当の自分を見失いそうになる事もあり・・。夫が同じ業界人というのもある意味彼女にとっては心休まる存在ではないかも?とも思えて八方塞りの気分。 そんな時に、夫以外の親しい男性の友人(演じたブルース・グリーンウッドがまたいいんですよね♪)の存在は大きかったでしょうね。 ズバっと言い難い皮肉も言ってくれるような・・(それに関するオチも微笑ましくわーい(嬉しい顔)

 ラスト、”一人の普通の女性”の顔に戻る瞬間をお見逃しなく!
さすが上手いっ!これですものね、女優って凄いです(笑)
そこで私はA・ベニングに拍手したくなったのでした。

posted by マダムS at 11:12| Comment(14) | TrackBack(14) | その他のヨーロッパ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわぁ〜、ご覧になりましたかぁ〜!
もうお話したくて、むずむずしていたので、
嬉しいです〜〜♪
本当に、アネット・ベニングの表情の変化、素晴らしかったですねっ!
時には普通の生活の時にも、あれ?演技しているのでは?とふと思えるときもありましたし、普通の女性としての決着は舞台でつける、女優は舞台・・で、さすが!
見せ場でしたねっ!一気に盛り上がりました。
ラストの戦い終わっての表情も上手かったですねっ!一番良い表情ではなかったでしょうか?
そう「イブの総て」よりはすっきりしたラストで良かったです!!
私もブルース・グリーン・ウッドのような友達が欲しいし、きついことを言われても、持つべきは子供かなぁ〜とジーンときましたよ!!
いやぁ〜私は彼女にアカデミー賞主演女優賞もあげたかったです!
あのヒラリー・スワンクももちろん良かったとは思うけど、ベニングのような大女優という風格を持った女優さんは最近はなかなかいませんよねぇ〜。

Posted by 紫の上 at 2007年02月19日 23:47
劣紫の上さん
ハ〜イ♪ 観ましたよ〜ん!
ブロガーさんの中でも観ている方がまだあまりいらっしゃらないので、寂しいですよね〜 上映館が少ないせいもありますが。
やっぱ〜り、ああいう男友達っていいですよねぇ♪ ジュリアのような生活はちっとも羨ましくないけれど、唯一その点だけ羨ましかったです(笑)
アネット・ベニングは年取っても笑顔が可愛いですねん!そのお顔がクルクルと変わる模様は見ていて面白かったわね〜もう大御所って貫禄ですよね^^
Posted by マダムS at 2007年02月20日 20:55
>ラスト、”一人の普通の女性”の顔に戻る瞬間

マダムは、普通の女性と見ましたか。わたしは、堂々たる女優ジュリア復活の顔と思いました。ただ今、原作を1/3ほど読んだところですが、若い頃から私生活でも演技力を駆使している様子や、ずっとぞっこんだった夫が、ある日急に色あせて見えた瞬間のこととか、ブルース・グリーンウッド演じる友人に対する本音とか、なかなか面白いです。
カンバセーションじゃないけれど、まさに男はロマンチストで、女はリアリストって感じです。(笑)
Posted by MACHI at 2007年02月21日 16:43
劣MACHI さん
おお!MACHI さんは「堂々たる女優ジュリア復活の顔」とご覧になったのですね〜?なるほどなるほど。確かに落ち込んだ顔ではなかったですから多分これから彼女はまた女優として頑張っていくんだと思えますよねぇ^^
ふっと我に返って、女優の仮面を脱いだ時かなと私は思ったんですが・・(^^)
原作読まれてますかーー!やはり映画では描ききれないような細かい心の綾とかわかるでしょうね〜〜♪ ふふふ。。女はやっぱり逞しいですな!
Posted by マダムS at 2007年02月21日 18:41
こちらにも、お邪魔しま〜す
ブルース・グリーンウッドのような男友達、いいですよねー、私も一人くらいほしいなあ。絶対安心だもん。爆
最初はただの浮気話?って思っちゃったので、ちょっとなー状態でしたが。
落とし前をつける・・・ってホント!その表現ぴったりで笑いましたー。うはは
やはり大女優は怒らせてはいけませんー。
ジェレミー素敵でしたけど、やっぱり彼はコスプレものが好きだと再確認。。
Posted by シャーロット at 2007年02月21日 21:29
劣シャーロットさん
ですよね〜♪ 絶対安心(何が?爆)な異性の友人っていいですよね〜 性に関係なく”人間”としてなんでも話あえるような・・(^^)v むふふ。
女は怒らせたらいつでも怖いけど、大女優のプライドも加わるともう〜手が付けられませんわな(爆)
ジェレミーは コスプレもの似合いすぎなので、普通のスーツじゃ物足りなくみえるんですねきっと〜♪
Posted by マダムS at 2007年02月22日 08:25
こんばんは☆はじめまして。
この作品、とっても好きです★
とにかくアネットの生き生きした表情が素敵でした。
結構笑いどころも散りばめられていたと思うんですけど・・・なぜか私の隣のおばさんは爆睡でした・・・面白かったのに〜。
TBさせて頂きました♪
Posted by sally at 2007年03月04日 03:59
>sally さん
こんにちは! はじめまして〜d(*⌒▽⌒*)b
ご訪問有難うございます♪
アネット・ベニングは幾つになってもチャーミングですよね^^笑っても怒っても(笑)
笑いどころ、沢山ありましたよね?
隣の方はお休みなさってましたか! (爆)
TBコメント有難うございました、そちらにも伺いますね^^
Posted by マダムS at 2007年03月04日 10:12
こちらにもー。
いやぁ、この作品、とても楽しめました。
アネット・ベニング、素敵でした。ラストは爽快でしたね。結構、笑えたし。
女優として、一人の女性として、輝かしいジュリアでありました。

日本語タイトルは原作と同じ『劇場』じゃダメなの?とも思いつつ、堪能できました。
Posted by 隣の評論家 at 2007年03月06日 20:43
>隣の評論家さん
こちらにもー有難うございますぅ〜♪
思ったより笑い所が多かったですよね^^とっても楽しめましたよねぇ。
日本語タイトル・・「華麗」とか「恋」とか好きですよね〜やっぱり(笑) 「劇場」じゃ味気ないかもですね^^うふふ。
Posted by マダムS at 2007年03月06日 21:49
こんにちはん。
邦題は相変わらず意味不明ー。
先日までルシネマの隣でやっていたヘンダーソン夫人と見事に時代設定が似通っていましたね。劇場を買える金持ち未亡人に、華やかな舞台女優に、現実的にはずいぶんと羨ましい存在なのだけど、そんなことにやっかむヒマもなく、楽しませていただきましたー。
ブルース・グリーン・ウッドのような友達はホントに私もほしいです。マイケル・ガンボンのようなアドバイザーも!(笑)
Posted by かえる at 2007年03月08日 13:20
>かえるさん
確かにこれは意味不明ー >邦題
そうなんですよ、かなり恵まれた女性たちの話が続きましたがー不思議と彼女たちの魅力のお陰でとっても楽しめる作品でしたよね^^
持つべきは友とアドバイザー!♪ 笑
Posted by マダムS at 2007年03月08日 19:14
ぶぶぶ・・・「鳩が豆鉄砲食らったような顔」、マダムはジェレミー夫君に使われましたか・・・なるほどなるほど!(笑)
私は、比喩ではなく若い女優の彼女の顔を見たマンマで鳩が豆鉄砲・・・が浮かんでしまいましたが・・・考えなしですね〜私ホントに・・・!(^^;)
ラストのお顔、見事でしたね〜アネット・ベニング!
私は、彼女が1人の女でいる時も女優に見えてしまったので、やはりラストも女優の顔に見えた気がします。
それだけ寂しい部分も含めて女優は女優なんでしょうね〜っと都合のいい解釈!?(笑)
Posted by ラクサナ at 2007年04月16日 17:05
★ラクサナさん
きゃはは・・ラク様も「鳩が〜」っておっしゃってましたね! あの新人女優もね!確かに豆くらったようなお顔・・失礼・・でしたよね(大爆)
なるほどなるほど・・実生活でも思い切り女優してましたね、人生はドラマ!ですよね〜まったく。 一人になると地が・・汗。 なんてね。もう一回観てみよおっと(笑)
Posted by マダムS at 2007年04月16日 22:14
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