2007年05月06日

『カビリア [染色(一部彩色)版]』〜イタリア映画祭2007G

(原題:Cabiria 1914年/イタリア 上映時間181分)
cabiria5.jpg
さて、イタリア映画祭最終日の大トリ。
イタリア無声映画史の金字塔と言われる作品『カビリア』を生ピアノ演奏つきで鑑賞致しましたexclamation

監督:ジョヴァンニ・パストローネ
出演:イタリア・アルミランテ・マンツィーニ、リディア・クァランタ
ピアノ演奏:ステファノ・マッカーニョ

昨年、監督のマーチン・スコセッシが音頭を取り、トリノ映画博物館が復元。実際は今までにも何度か復元が試みられたようですが、今回の版がオリジナルに最も近い完全版とのこと。 紀元前3世紀のローマとカルタゴの戦争を描いた壮大な歴史叙事詩で、当時世界中でヒットし、アメリカのグリフィスなどに大きな影響を与えた作品だそうです。 

Cabiria2.gif正に歴史スペクタクル超大作exclamationの元祖とも言うべき本作。見応えたっぷりでした! 歴史スペクタクルと言えば『十戒』『ベン・ハー』『クレオパトラ』などの”ハリウッド”製作の作品群が初まりと思い込んでいたんですが、その40年以上も前にこんな作品がイタリアで作られていたなんて!本当に驚きです。 その大掛かりなセット、動員されたエキストラの数、本物の象を使ったアルプスロケやら豪華な衣装や調度品・・相当な製作費をかけたそのどれをとっても本物の「スペクタクル」と評するに相応しい作品でした。
cabiria4.jpgストーリーは歴史活劇であり、カビリアというあわや生贄にされかかった一人の女性の数奇な運命を描くドラマでもあるわけですが、時折コミカルなシーンなど織り交ぜながら、のちにチャップリンなどの喜劇の追いつ追われつの追跡劇、映画の面白さの原点”行きて帰りし”物語でもあると思います。

実はカビリアは割と存在感薄く(笑)、写真の女優が演じるカルタゴの将軍の娘ソフォニスバの時代がかったまるで歌舞伎か何かのような大仰な”芝居”もなかなか楽しく。。 恐らくスタントマン無しに見える?ロング・ショットでのアクションシーンなどは驚異的ですし、まだVFXの技術も無い時代に作られたラストでスクリーン一杯に円を描いてぐるぐると回る天使の美しさにはすっかり魅せられてしまいました。

3時間休憩無しでのピアノ演奏も驚異的でしたが(お疲れ様でした)。 音楽の無いシーンもあって良いような気も。。(^^;)

ともかく、映画の創成期に作られた貴重な本作をスクリーンで鑑賞出来た事はとても素晴しい体験でした。
この企画に関わったすべての関係者の皆様にお礼を申し上げたいと思います。
この記事へのコメント
ぼんじょるの。
8本の記事をすべて仕上げられたのですね。
すばらしい!(私は鑑賞メモ程度のまとめ記事)
カビリア鑑賞は苦行の域でしたが、とにかく観ることができてよかったです。
マダムにとっては、監督や俳優さんたちとお話できたりなんかして、とても有意義な映画祭でしたねー。
とれびあーん。
Posted by かえる at 2007年05月07日 12:58
ぼんじょるのー。
私も全て感想を書いていらっしゃるマダムに拍手〜♪
んー、早く書かないと忘れちゃうのに。笑
とにかく、このカビリアは「疲れた」というのが第一声でして。でもすごく内容は驚きものでした。スコセッシが熱く語るのも納得ですね。
少女時代のカビリアちゃん役の子が何気に可愛らしくて。足をバタバタさせるところが、なんだか妙に可笑しくて(誰もそんなところが可笑しいなんて思いませんよね。爆)そうそう、チャップリンも思い出しました。
イタリア映画大好きなマダムの事ですから、しばらくは抜けきれないのでしょうかね・・・キムの夢を見続けて・・・。笑
お疲れ様でした!
Posted by シャーロット at 2007年05月07日 13:43
★かえるさん
ぼなせ〜ら♪
ああ・・キムロッシに言ったらちゃんと顔見て「ぼなせ〜ら」と返してくれましたわ。。当たり前か・・。笑って下さい(^^)/
実際に会うとなんだかすっかりファン度が増すのでございます(笑)
「カビリア」のピアノは何もそんなにずっと弾き通さなくても(^^;)・・という感は私も持ちました。一度は観ておくべき作品に出会えて幸せ!という感じ。

★シャーロットさん
ぼなせ〜ら〜♪
ん〜早く書かないと忘れちゃうので、慌ててカンタンに書きました(爆)
3時間の無声映画なんて、そうそう観れるものじゃないので、いい経験しましたよね〜(笑)
少女時代のカビリアちゃん、可愛かったですよね それからあの従者はジャイモン・フンスゥに見えました(笑)
ハイ〜♪ イタリア映画好き♪
まだまだ修行は足りませんがね・・サインは枕の下にひいて寝てます(嘘)
Posted by マダムS at 2007年05月07日 16:12
こんばんは。
実は私、この作品ノリノリでした(笑)。いや、皆さんと同じく疲れたんですけど、この「てんこ盛り」っぷりはものすごく私の好みなんですね(^^)それでいて、昨今のSFXとかVFXとか(←どう違うの?)そういうのはそんなに得意じゃないので、この手作り感がたまらず。こういうのが、フェリーニとかクストリッツァとか、こないだ観たユーセフ・シャヒーン監督とかに受け継がれていったんじゃないか、と思いました(もちろん他にも数え切れない監督たちにも、ですが)。
絵的に美しかったのが本当に感動。よい機会をいただきました(^^)
Posted by わかば at 2007年05月08日 22:47
★わかばさん
ノリノリでした?良かったですぅ(笑)
SFXとVFXの違いは私も良くわかりませんが(笑)、あのてんこ盛り感は私も好きです。
そうそう、なんといってもあの”手作り感”ですよね? 技術的には当時としてはかなり気張ったというのがビシバシと伝わってきて、思わず感動。
その後の映画人たちに確実に与えた影響は大きすぎる位あったと思われ・・
貴重なフィルムを見せて頂いたという感謝で一杯なのでした〜 感想伺いに参りますね^^
Posted by マダムS at 2007年05月09日 12:34
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