2007年05月30日

『殯(もがり)の森』〜NHKハイビジョン放送にて

祝!第60回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞!
mogari2.jpg
皆様ご存知の通り5月27日に閉幕したカンヌ映画祭で、見事日本の女性監督としては初のグランプリを受賞した『殯(もがり)の森』が、早速29日夜ハイビジョン特集として放送されましたので鑑賞しました。
(一般劇場公開は6/23より)
 公式サイト
kawase2.jpg監督、脚本:河瀬直美
出演:うだしげき、尾野真千子、渡辺真起子、ますだかなこ

今年は審査員の大半が”映画監督”、もしくは”監督も兼任する俳優”であった影響か、受賞作品は審査員好みの作家主義な作品が占めたようです(いつもの事かな?)。

この作品も、映像がとてもクリアで美しく、内容はと言えば非常にナイーヴなもの・・私はTV鑑賞してしまいましたが、これはやはり劇場鑑賞すべき作品!と思いました。
(間違っても、ご飯食べながらお茶こぼしたりする家族のそばとか、ネットゲームのピコピコ音が聞こえる場所とか、TV前の空間で今日習ってきた太極拳のデモンストレーションをしようとする家族とか・・そういう雑念が渦巻く環境での鑑賞は避けることをおススメしますexclamation ←どこの家族じゃちっ(怒った顔)

「日本人が誇りにしたい想いを込めて作った」との監督のお話の通り、この作品に描かれたのは、非常に精神的なもの。 自然の森が残る奈良県のとあるグループホーム(軽度の認知症の患者さん達がプロの介護スタッフと共に自主的に共同生活する所)で、妻を33年前に亡くした初老の男と、幼子を亡くした上にそれが原因で夫婦仲も崩壊し失意のままやってきた介護スタッフの女性との心の交流が中心に描かれています。

殯(もがり)とは、古い日本の葬祭儀礼で、大切な人の死をいとおしむ期間のようなものらしいです。 この映画の主人公たちも大事な人の死にずっと囚われていて、霊的なもの、神を感じる深い深い森の中に正に二人は迷い込んでしまう・・当事者でなければ解らない迷宮の森。
そのあたりは、是非劇場の大きなスクリーンですっぽりと作品世界に浸って鑑賞された方が良いと思います。 

これからご覧になる予定の方も沢山いらっしゃるでしょうから、あまり詳しい事は記事部分には書きませんでしたが、ご覧になった方は是非コメント部分で語り合いましょう。

posted by マダムS at 10:01| Comment(17) | TrackBack(5) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
早速ご覧になりましたかぁ〜。
私も録画したんですが、まだ見ていません。
本当は劇場鑑賞の方が良いのですか?
でも、早く見たいし・・・。
では、静かな環境の時に心して、鑑賞したいと思います。
でも、一般公開前にテレビ放映だなんて、異例ですよねっ。

あ、河瀬直美監督、本当にすごいですよねぇ〜グランプリ受賞!
心からお祝いを述べたいと思います。
それにしても、監督は受賞の時ゆったりしていて、堂々としているように思えました。素晴らしい!!
Posted by 紫の上 at 2007年05月30日 20:55
こんばんは〜
そうなんですよね。こういう映画はやはり劇場で・・と思いつつ、見てしまいました。一応、ウチで邪魔するのはワンたちくらいだったので、集中はできましたが、それでもモニターではあの森の雰囲気にどっぷりと浸ることはむずかしかったです。
でも”見えないなにか”を感じることが出来る素晴らしい作品でした。
ただ・・これって相当わかりにくい映画なのでそこのところ踏まえてみて欲しいですね。逆にいうとそれなのに評価したカンヌってやっぱりすごい!
Posted by Cartouche at 2007年05月30日 21:37
★紫の上さん
そうなんですよね、受賞を想定せずに最初から放映が決まっていたのかしらね? どちみちハイビジョン放送はダビング配布など出来ないので観られる方は限られてしまうけど。
で、もし録画をTV画面でご覧になるのでしたらじっくり集中出来る時間帯を選んだ方が良いと思います(笑) 台詞も聞き取り難いですし、こういった映画って自分が丸ごとその世界に飛び込めないともうダメだと思うので。。(^^;)
受賞のスピーチはさすがしっかりなさっていて感動でしたね〜〜♪

★Cartouche さん
そうなんですよぉ〜 
劇場であの森を”体感”しないとダメかもしれませんよねぇ・・そういった類の作品なんだと思うんです。
でもおっしゃる通り、引きこまれるものは確かにありましたので、劇場で観たらもっと良かったかなとおもいまして。
そうそう、やっぱりカンヌ好みかな?って感じです。

Posted by マダムS at 2007年05月31日 07:53
いや〜ん、テレビでやったのですか?
知らなかった(><)!
でも、劇場で見たほうがよさそう?ですね?公開したら是非行ってこようと思います。
実は河瀬監督の映画を見るのはちょっとびくびくします。独特というか、難しい?というか、なんだかつかめなくて・・・。『萌の朱雀』もなびかなかったし・・・。
それに、「カンヌ」ですからね〜。
でも自分の目で確かめてきますね!


Posted by なでしこ at 2007年05月31日 12:37
★なでしこさん
そうなんですよ〜 まさか劇場公開前にTVで放送するとは誰も思いませんものねぇ。 ウチは最近ハイビジョン放送にチャンネル合わせている事が多いので、たまたま放送を知ったんですけれども・・皆さんにもお知らせすれば良かったですね!ごめんなさい!! でも、やっぱりこれは劇場であの”森”を全身で感じてご覧になった方がが良いと思います。 確かに河瀬監督作品は独特の雰囲気がありますよね・・説明が極端に少ないし、台詞が聞き取りにくいしでこれもご用心(^^;)
うーむ、カンヌです(笑;)
Posted by マダムS at 2007年05月31日 21:11
こんばんは。観れてないですが…
>間違っても、ご飯食べながらお茶こぼしたりする家族のそばとか、ネットゲームのピコピコ音が聞こえる場所とか、TV前の空間で今日習ってきた太極拳のデモンストレーションをしようとする家族とか・・
笑、でもこれ、一人暮らしの身からするととっても幸福な情景にも感じます。
でも、やっぱり映画は一人で落ち着いて観たいですけど(笑)。一人でも家だと洗濯終わったピコピコ音とかで中断されたりしますけど(笑)。

この作品はゆっくり映画館で観ようと思います〜。
Posted by わかば at 2007年05月31日 22:01
★わかばさん
こんばんは〜
ハイビジョン放送でなければ 皆さんに録画して差し上げるのにと残念で。。
しかし、特にこういうナイーヴな映画を観る時って、絶対に家じゃダメです(ーー;)私が集中力が弱いのかもしれませんがが。。
公開されたら是非。
感想お待ちしておりますよ〜♪
Posted by マダムS at 2007年05月31日 23:52
今晩はー☆
私も昨日見ましたよん♪この手のアートな映画は多分こっちの地方での公開はずーーっと先になりそうなので、テレビでも見ることができたし、途中でCMが入らなかったので まぁ、良しとしてます。

深い深い森の奥は、現実の世界との境界線を超えた神秘の世界。そこに足を踏み入れてしまった老人と介護師の物語。あのラストは見る人によっていろいろな解釈で出てきそうですね☆
Posted by mei at 2007年06月01日 00:11
★meiさん
おお、録画されてご覧に?
そうですよね、関東でも東京一館のみ上映ですからヘタすると私も見逃してしまう可能性は大だったかもです。TVでも観れて良かったかしらね(^^)
あのラスト。。
色んな解釈が出来そうですよね〜
Posted by マダムS at 2007年06月01日 11:13
私もネットで偶然放送されるって知ったので録画して見ました!
ドキュメンタリータッチで静かに進行するこの映画、確かに難しい映画ではありますな。
でも、あの深い森の中はとても美しくもあり神秘的でもあり、そして恐怖を感じますね。
そういう時に、日常ではほとんど意識しない“孤独”や“死”というものを実感するのでしょう。
映画を観て自分も主人公の二人と同じく、森の中に入り込んでしまったような感覚に陥りました。
まさに、これは「感じる映画」でしたね。
Posted by nike at 2007年06月01日 14:49
こんにちは。
なんだかとっても惹かれます。
実家に録画を頼んであるのですが・・・やはり劇場鑑賞が良さそうですね。
先日「沙羅双樹」をCSで見ましたけれども、多分似たような撮り方なんでしょうね。私はとっても好きなんですが、実家の母はなんだかよくわからなかったわーと申してました。爆
まあ、カンヌ映画祭ものはちょっと作家性が強いアート作品ですからね。
ちょっと我慢して、劇場で見ます!
上記の家族、もしかして我が家って思ってしまったわん。笑
Posted by シャーロット at 2007年06月01日 17:13
★nike さん
おっ ご覧になりましたか!
そうなんですよね、、一切エンタメチックな所が無いですから観る人を選ぶ作品かもしれません〜 自分から想像力を駆使して飛び込んでいかないと主人公の気持ちに寄り添うのは難しいかも(汗;)
うーむ、そうなんですよ>感じる映画
自然の音を含めて森の中のあらゆるものに自分を預けられないとダメですねきっと。

★シャーロットさん
ご実家で録画されているのね?
うふふ。もしかしてTV鑑賞の環境が我が家と似通っている場合はですね、やっぱり劇場での鑑賞をおススメしますです(笑)
実は今日アンジェリカへ行きまして、予告編としてこの「もがり」チラっと観ましたけど・・あそこスクリーンが小さいんで・・汗・・出来るだけ前・・もうかぶりつき位でご覧になった方がいいかも(笑)
「萌の朱雀」や「沙羅双樹」からずっと一貫してますね この監督の撮り方。 この前作を観て「好き」でしたら、きっとこのもがりもお気に召すと思いますよん♪
Posted by マダムS at 2007年06月01日 22:02
え〜!テレビでやったのですか!
なんかそういえばそんなことをどこかで小耳に挟んだような気がしていたけれど、もっと先のことかと思っておりました・・・
あ〜〜残念。
でも劇場で見るのを楽しみにしておこうっと。
Posted by jester at 2007年06月01日 22:35
「萌の朱雀」は、興味なくって見てないのですが、「ストリッパーと陶芸家の恋」と言う触れ込みで公開された「火垂」(ホタル)は、
待ちに待って観にいきました。
彼女独特の語り口と、映像が圧倒的で、
好きな映画です。
でも、最初ッから、テレビ放映するなんて、
興行収入とか、どうでもいいんでしょうか?
ちょと気になっちゃいました(笑)
Posted by キウイ at 2007年06月01日 22:56
★jesterさん
そーなんですよ〜
まさか劇場公開前にTVでやるなんて思いませんものね!! 宣伝もあまりしてなかったように思います。 もしかしたらカンヌ映画祭に出品が決まった時点で放映は決まっていたのかもしれませんけど、まさか受賞は想定してなかったかも?なんて?
劇場もね、、アート系の作品専門のミニシアター一館だけなので、混雑が予想されますが(汗)もしかしたら拡大公開・・されない・・だろうなぁ・・。

★キウイさん
あーっ「火垂」
そういえば、褒めていらっしゃる方がいて、観ようと思いつつ忘れてました!!
そうですか、やはり圧倒的な映像が胸にせまるものがありましたか? 今回の受賞を受けてTV放送とかされるといいな〜
「もがり」はフランスのアニエス・ベーが出資してるみたいですね。河瀬監督の才能に惚れ込んでのことと思いますが、芸術家同士であまり利益とか考えないんでしょうかね(笑)
Posted by マダムS at 2007年06月02日 10:01
こんにちわ。

一体どこの家族ですか?←そっちもすごく気になる。(笑)

この番組は残念ながら見逃してしまったんだけど、
授賞式での河瀬監督の言葉にはちょっと感動してしまいました〜
ああいう思いで作られた作品だからこそ素晴らしいんだろうなって。
公開されたら見に行ってみようと思います。
Posted by chocolate at 2007年06月02日 10:10
★chocolate さん
>どこの家族
ってウチに決まってるじゃないですかー!(爆)
全然集中出来なかったので録画したものを後からもう一回見ようと思ってます(^^;)
授賞式は生放送でご覧になったのかしら?
人にとって大事な事とは?と常に考えていらっしゃる姿勢・・素晴しいですよね。
ステキな着物やドレスもお召しでしたね〜
Posted by マダムS at 2007年06月02日 20:01
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