2007年06月02日

『主人公は僕だった』

(原題:Stranger Than Fiction) 2006年/アメリカ
主人公.jpg監督:マーク・フォースター
脚本:ザック・ヘルム
出演:ウィル・フェレル/マギー・ギレンホール/ダスティン・ホフマン/クィーン・ラティファ/エマ・トンプソン /トム・ハルス

しまった!ふらふら あのウィル・フェレルが主演という事と(私には『プロデューサーズ』の強烈なキャラが忘れられない)、コメディ路線の予告編につられ、”大笑い”を求めて観に行った私の思惑はまったくはずれ消化に時間がかかりました。

が、これってそもそも”大笑い”するような映画じゃなくて、とても大真面目に人生を考える”ヒューマン(に比重がかかる)コメディ”だったのかも?と思ったら、納得いきました。それにしても宣伝の仕方が違うのでは!?タイトルもなんだかなぁと文句いいつつ、けなしているわけではなく、好きな映画でした。それというのも、監督が『ステイ』や『ネバーランド』『チョコレート』を撮ったマーク・フォスターだったんですよねぇ! 最初からその心づもりで行けば混乱せずにすんだのものを!なんて、人のせいにしてみる・・自分の下調べが足らなかっただけなのにパンチ
知らなくても何故か私の”観なくちゃアンテナ”が働いて出掛けたのだから不思議。前置き長くてすいません・・たらーっ(汗)

お話は、国税庁の会計検査官なんていう超お堅い仕事をしている男がいて、毎日筋書きどおりの生活を朝から晩まで繰り返して日々を送っている・・数字に強いのはいいけれど歯磨きの回数から出勤に要する歩数、時間まで全部計算しづくめで、計算外のことは彼にとっては起こってはならないことで起こるはずもないと思っている・・。そんな彼の日常にある日突然どこからともなく聞こえてくる女性の声。何やら自分の行動をそのままなぞって文章になっているような・・??

そして全然別の場所。 スランプでアル中寸前の女性作家がいる。
髪振り乱してタイプを打つも、悲劇作家と言われる彼女の小説は必ず主人公は死ななくてはならず、執筆中の主人公もどうやって死なせるかで悩んでいる。。
何故かその主人公は「僕」らしい? ってなことで、このまま行けば生命の危機にさらされそうだとばかりに精神科医やら大学教授やらに相談にいくが、「もう止められないから好きに生きれば?」と言われるのだった!!がく〜(落胆した顔)

それからの彼と女性作家の変化がこのお話の「肝」になるわけですけれども、示唆にとんだ台詞など散りばめられており、それまでの自分の生き方をちょっと変えてみること、「こうじゃなきゃ!」と頑固に思い込んでいる事をちょっと違った角度で眺めてみる勇気を持つことってなんかいいんじゃない?と思わせてくれるような話でした。 
そもそも人生なんて筋書きどおりには行かないもんですしね・・
人生を悲劇だと思って生きるのも、コメディだと思って生きるのも 自分の考え方一つで違ってきますし。 これは先人の言葉で何か色々あったと思いますが・・フーテンの寅さんの台詞にもありませんでした?
が、忘れました。

作家が書いてる小説の主人公が実在していた!なんて発想が面白い話ですし、笑えないコメディっていうのも初めてだけど、こうやってジタバタ生きるのが人間なんだしなぁ〜 なんてなんだかしみじみ・・。
posted by マダムS at 10:23| Comment(18) | TrackBack(10) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
下調べをどこまでするか、難しいところですよね。映画によっては、調べていったせいで面白くなくなったりしますしね。

ところで、マダムは何を食べると幸せでしょうか。(^-^)

Posted by MACHI at 2007年06月02日 23:08
そうなんですよね。

主人公は僕らなんですよね。それを自覚しないとダメですね。

人生いちどっきり。主役は僕以外の誰でもない。僕以外は脇役です。だから頑張って生きますよ。

マダム様だって主人公ですよね。マダム様の人生では、まぎれもなくマダム様が主人公であって、他の誰でもないわけです。マダム様の人生では、僕は端役のどーでもいーヤツに決まってます。つーか、登場さえしないのかも。

だから、僕は僕の人生で主役になります。

これはいいタイトルですね。

観たい映画なんですが、こっちでは未公開!くやしー!!
Posted by shit_head at 2007年06月02日 23:10
ドモドモ−♪
そーなんです!
自分も思っていたのと違ったのでちょっと面食らったのでした。
これってやはり宣伝の方向性が違いますよね。汗
コメディなんだけど実は生き方を探る真面目な人間ドラマだったり。
そそ、マーク・フォスター監督なんですよね。
彼の作品は好きなので今回も外さないとは思っていたのですが、やはりですね!
マダムと同じで自分も好きな作品であります♪

でで、キャストも良かったですね!
ダスティン・ホフマンの珈琲が可笑しかった。
トイレに置いたり(キタネー)サーバーに入れ直したり。ふふふ
それぞれの個性とか癖をしっかり描いてありましたよねん。
Posted by Puff at 2007年06月03日 01:40
★MACHIさん
そうなんですよね、最近はなるべく公式サイトさえ観ないようにしてるんで、公開劇場も知らないで東京遠征して行ったのに、神奈川で上映が決まってたなんてマヌケな事やらかしてます。
何を食べると幸せかなぁ〜 
やっぱりお気に入りのスウィーツとかでしょうかね〜自然に顔がほころんでいるかも。

★shit_head さん
おやおや・・それは残念!(^^;)
お近くでの上映は無さそうですか?東京では結構混んでいるようですが。。そちらでも公開されると良いですねぇ。。
 >僕は僕の人生で主役になります
そうです!その通り!ですよねん♪
自分で自分の人生を構築して行かねば。。
思い通りにならぬのもまた人生。 ならなかった人生もまたそれはそれで楽しまなくてはね。。ご覧になれたら感想お聞かせ下さいませね^^

★Puffさん
劇場とかで何回か予告編観たんですが、まるでコメディ扱いでしたもん!てっきりお腹がよじれるほど笑わして貰えるのかと思って行ったんですよ〜 Puffさんもやっぱりそうだったんですねぇ?
そうそ! 大笑いは出来なくても妙に細かいことでニヤニヤ笑いが出ましたよね! ダスティン・ホフマンのコーヒー中毒ぶりとか、やつれきったエマ・トンプソンの常識はずれ発言とか・・上手いですよね〜各人の性格付け。
Posted by マダムS at 2007年06月03日 21:06
笑いの程度は抑えられていますが、そこはかとなく可笑しい。真面目なほど、仕草が滑稽だったり。人の人生ってそんなものかも。
この作品、ウィル・フェレルが中心で物語は進むんですが、エマ・トンプソン演じる小説家のカレンの方が主人公なのではないかなと私は思ってます。

ところで、ダスティン・ホフマン演じる教授のコーヒーの飲み方は面白かったですね。シーンが変わるたびに、マグカップも変わってましたし。教授の個性の一つなんでしょうね。(^_^)
Posted by アンパンまん at 2007年06月03日 23:36
ぼんー。
私はあまり予告や宣伝などは観ないので、コメディだとは思わなかったんですけど、さほど感動もしなかったので、やっぱりコメディだったのかなぁと後で悩みました・・・。
ハロルドは悲劇小説の主人公というよりは四コママンガの主人公みたいでした。

マーク・フォスター監督って、基本的には真面目な人なんでしょうか??
私は結局、『チョコレート』が一番好きで、新作ごとに好き度が減っていくカンジです・・・。
Posted by かえる at 2007年06月04日 12:00
★アンパンまんさん
お久しぶりです!!(^^)v
おお、そういう見方も面白いかもしれませんね〜 >主人公はエマ
本人が大真面目なほどハタからみると滑稽・・そう・・人生なんてそんなもんかもしれません〜。
むふふ。ホフマン教授のコーヒーですよね(^^) ああいう仕草一つで性格描写って出来るもんなんですよね。

★かえるさん
お? ご覧になったの!?
ん〜 ちょっとどのジャンルなのか迷う作品でしたよね。
私の場合は抱腹絶倒のコメディだとばかり思いっきり勘違いして観に行ったもので、余計混乱したんですけれども。
なるほど、四コマ漫画の主人公とは面白いー!
かえるさん的には「チョコレート」が一番お好きなのですね? 私は「ステイ」が一番好きなんですけど、そうね〜真面目な人なのかも。
Posted by マダムS at 2007年06月04日 13:14
マダム〜こんにちは★
ウィル・フェレルが出ているというだけであのヒトラーかぶれの唄とダンスを期待してしまう自分がおりましたー。
私もマダム同様下調べなしで鑑賞したのでダスティン・ホフマンが出ることすら知りませんでした。(笑)
年をとればとるほど「こうあるべき」とか「絶対こうでなきゃ」というガンコさばかりが前面に出がちになりますが確かにちょっと角度を変えてみるだけで人生ガラリと変わることってありそう。
Posted by sabunori at 2007年06月04日 23:26
★sabunoriさん
そうなんですよ〜!私もついあの唄とダンスを!!(爆)
ちょっと今、笑を求めていたもので・・(^^;)
まったくその通りですね・・こうじゃなきゃって事が自分を縛ってることって結構あると思うので・・どんなきっかけでも自分が手をのばさなきゃなんにも始まらないって事ですかね〜♪
役者陣も良かったですね^^
Posted by マダムS at 2007年06月05日 10:17
マダム、こんばんは〜☆
「チョコレート」「ネバーランド」を観て、マーク・フォスター監督が好きになってこの映画は観たいと思ってました。
この映画は試写会で観たんですよ。^^
刻一刻正確にきまじめに毎日生活する主人公に聞こえる天の声、あまりに突拍子もない発想に驚いたりしましたが、後でよくよく考えるとこの映画の主人公のように声は聞こえないけど、東洋仏教では天が見ているという発想はありましたよね。
「孫悟空」のように、いくら暴れても釈迦の手の中にある?
映画はもちろん独創的な作品でしたが、クライマックスではもう少し感動させてほしかったかな。^^
Posted by 伸坊 at 2007年06月05日 22:11
今晩はー☆
私はすでに見たことすら忘れていました(^^;)キャスティングは豪華だったと思いますけど、私はウィル・フェレルの顔が個人的に好みではないこともあって、なんか全体的に中途半端な感じに思えたのですよ。コメディというよりは、ハートフル・ヒューマン・ドラマって感じですかね。真面目で面白みのない男性が突然不思議な体験をしてしまったことで人生に彩りを添える物語だったかな・・(^^)
Posted by mei at 2007年06月06日 00:06
★伸坊 さん
こんにちは〜。
伸坊 さんもこの監督作品、お好きなんですね?
そうですよね そもそも本の主人公が実在するなんて発想そのものが突拍子もないですけれども・・ファンタジーとして楽しみました。 私はあの女流作家よりも編集者としてやってくるクィーン・ラティファの方が、天からの使者か何かと思いましたが・・(^^;)もう一ひねり欲しかったですね!

★meiさん
あらま、よほど印象が薄かったのね!?笑
ぐふ。私もウィルのお顔は好みじゃないです(爆)最後までいつあの真面目くさった顔が大きく崩れるのか!?と期待して観てましたけど、崩れなくてつまんなーい!(^^;)
なので、コメデイとして観ると生煮え状態でどうにも消化不良起しそうなんですよね〜ん。はい・・
Posted by マダムS at 2007年06月06日 07:42
こんばんは、水曜にお邪魔します(?)。
ちょっと変な感想になってしまいましたが、TBさせていただきました。
私もこの作品スキでした。
…が、改めてホメようと思うとあまりホメどころが出てこなくて…という不思議な作品になってしまいました。
マダムがおっしゃるようにコメディ?シリアス?のバランスが(宣伝の問題だけでなく)微妙に微妙だったのかもしれません。
でも観た後なんだか爽やかでよい気分だったので、私の中では好きな作品という結論。
ただもうひとひねりでもっと傑作になったかも?感はありました。
「プロデューサーズ」観なくっちゃ〜。
Posted by わかば at 2007年06月06日 22:10
★わかばさん
水曜にいらっさい!(?)。笑
うーん、そうなんです・・微妙で微妙。
なんか時間が経つにつれて余計に微妙度が増してきました。でもキライじゃないという(爆) 優柔不断な感想になってます・・
ウィル・フェレル祭りされていらっしゃるのでしたら、もう是非!「プロデューサーズ」観てくださいな! 印象深過ぎです!(笑)
そうだ、私「奥様は魔女」もWOWで観てました(^^;)
Posted by マダムS at 2007年06月06日 23:55
私もこれはてっきり普通のコメディだと思って見に行って、何だか拾い物をしたような得した気分で帰ってきました。
こういうテイストの作品はいいですね。
ようやくウィルにも慣れてきたし(爆)
Posted by Cartouche at 2007年06月07日 18:17
★Cartouche さん
やっぱりそうでしたか!?(笑)
宣伝の方向性が違ってますよねぇ・・(苦)
台詞もいいものがあったような気がするんですが、頭が悪くて記憶に留めておけないのが残念ですー。
ウィルにお慣れになりましたか? それは素晴しい!!(爆)
Posted by マダムS at 2007年06月07日 21:10
きちっと計画を立てて、手際よく時間を有効に使って、テキパキと事を進める。そんな人のことを有能と呼ぶ。
でも、それってほんとに一番大事なこと?ちょいと考えさせられるテーマでした。
Posted by たくろう at 2007年06月08日 22:27
★たくろうさん
こんばんは♪
確かに! 有能なことは素晴らしいけれど、最高なことではないかもしれませんよね。美味しいクッキーと大好きな音楽がある生活も必要ですよね♪ ふと立ち止まって考えてみるのもいいもんですね(^^)/
Posted by マダムS at 2007年06月08日 23:10
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