2007年06月04日

『サン・ジャックへの道』

(原題:Saint-Jacques... La Mecque) 2005年フランス
SaintJacques4.jpgこのポスターを見ただけで、ロード・ムービー好きにはもう堪りませんのですが! ご覧になった方の評判もすこぶる良く! という訳でもっと早く観るつもりが、なんととうとう東京での上映最終日での駆け込み鑑賞になってしまいましたがく〜(落胆した顔)でも、頑張って観に行った甲斐はありましたー!
歩く、歩く・・ただ無心に歩く気持ち良さ・・くつ
目的はそれぞれだけれど、同じ時間を共に過ごすことで生まれた連帯感と、頑張った自分に取り戻せた自信は何物にも替え難いほど大切なものになっていたんですよね〜

監督・脚本:コリーヌ・セロー
出演:ミュリエル・ロバン/アルチュス・ド・パンゲルン/ジャン=ピエール・ダルッサン/パスカル・レジティミュス/マリー・ビュネル /マリー・クレメール/フロール・ヴァニエ=モロー/ニコラ・カザレ/エメン・サイディ
SaintJacques5.jpg

SaintJacques2.jpgStory>*****母親の遺産を相続するため、険悪な仲の3兄弟ピエール(アルチュス・ドゥ・パンゲルン)、クララ(ミュリエル・ロバン)、クロード(ジャン=ピエール・ダルッサン)は、聖地サンティアゴまでの巡礼路を一緒に歩くはめになる。アラブ系少年やワケありの女性など9人からなる一行は、さまざまな思いを胸に長い旅に出る……。(シネマトゥデイより) 公式サイト
*************************

巡礼の旅と言ったって、このお話の登場人物は本来の巡礼とはかけ離れた目的で参加しているのがほとんどで、普段何もかもに恵まれた生活(というかある意味病んでる?)をしている現代人には”ガマン”の連続。 専用の宿泊所が満員の時は雨露しのぐために教会やら時には学校の教室に雑魚寝だったり、いつも温かいスープにありつけるとは限らない・・。ゆっくり寝たくともウルサイ外国人に邪魔されたり、時には人種差別的な扱いを受けたりと、一難去ってはまた一難。そんな多難な旅を一緒にしているものだから、最初のうちは反目し合ってた同士も協力せざる得ないし、次第に仲間同士に連帯感が生まれるのもすごく自然に思えますよね。 なので私達観客すら9人の”旅の仲間”と共に様々な体験をした”10人目”になったような気分になれる作品でした手(チョキ) 

特にやはり遺産目当てで参加した3兄弟の立ち過ぎキャラがなんとも可笑しくて笑えますし、イスラムのメッカを目指す?との大いなる勘違い参加のアラブ系男子、文字が読めず、一見オツムが弱く?見えるのだけど実は誰よりも一番心が綺麗で優しかったりする・・。「文字が読めるようになってお母さんを喜ばせたい!」という気持ちには泣かされます。それを助ける為に人肌脱ぐメンバーも現れて・・。 

時折はさまれる、メンバーの観る夢が深層心理をついているんでしょうけれど幻想的で面白かったですね。しみじみさせられたり笑どころだったりと、緩急がバランス良くて飽きさせませんでした。
途中の広大な草地やら岩場やら、自然の風景も素敵でしたねー!
旅心をむちゃくちゃ刺激されます!!!
ゴールのサンティアゴ大聖堂でのボタフメイロ(大香炉)の儀式は、以前何かのTVで観た事がありますが、臨場感たっぷりに味わう事が出来ました。
締めくくりもとっても爽やかで拍手を送りたくなりましたねぴかぴか(新しい)
ところであの窓の女性はゴースト?私にはそう思えましたが。。
皆さんはどう解釈されたでしょうか・・

これから全国順次公開ですので、是非劇場でご覧になると良いとおもいます。(川崎でも公開が決まってまひたー ショック!)

posted by マダムS at 21:40| Comment(13) | TrackBack(13) | フランス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自然の中を黙々と歩くうち、都会の汚れが取れて行くようですね。

公式サイトで内容の下調べはしなくても、上映劇場情報だけはチェックしておきましょう。(爆)
Posted by MACHI at 2007年06月06日 08:19
ごらんになったのですね〜♪

>”10人目”になったような気分になれる作品

ほんとに最後はみんなと別れるのがつらくなって、もっと歩いていきたい〜なんて思っちゃうような気分でした。

>ところであの窓の女性はゴースト?私にはそう思えましたが。。

お母様は死ぬまで子どもたちが反目していることが気になっていたのかな? だからそのスピリットはあの館に残っていて、3人で歩いていた子どもたちをみてほっとしたのかな? しかもどの子どももあれを歩くことで人生に方向性を見出したし・・・

素敵な遺言でしたよね。

歩きたくなりますよね!
マダム、一緒に巡礼の旅に行きたいです〜
(四国か?近場で秩父??いやいや、やっぱりサンジャックまでいかなくちゃ!)



Posted by jester at 2007年06月06日 08:36
★MACHIさん
私も荷物がなければ歩くの好きなんですけどね〜!(それじゃあの弟と同じじゃん)
はい!公開劇場のチェックは今後おこたらないようにします!(笑) というか、最初から掲載してよって感じなの。

★jesterさん
そうなんですよー! もう諦めモードだったんですけどね! jesterさんの記事でえいやっと(それからでも時間掛かりましたが 笑;) ママンのゴーストは心配で心配でお家でお留守番していたんでしょうね、「これで安心して天国へ行けるわ」という安堵の顔をしていたような気がします。
ほんとですね〜徐々にみんなが打ち解けて話もはずむようになってから楽しかったですよね〜多分一緒に歩いてる気分だったんですよね私たちも。
ほんと、ご一緒に巡礼の旅に行きたいですわ!出来ればサンジャック!!(笑)
Posted by マダムS at 2007年06月06日 23:29
こんばんはー。
私、旅慣れてないんですが荷物は意外と少ないほうかもです。着る服がないんですねー。大笑
もっとオシャレに気を使わねば〜といつも思うんですけど。写真を見るといつも同じカッコなんですよねーーー。うー。
こういう旅をしてみたいです。
でも当分無理かなあ。でも行けるものなら海外で満喫したい。
私もゴーストのママンだと思いまーす
Posted by シャーロット at 2007年06月07日 01:00
★シャーロットさん
荷物は少ないに限りますねー
お洒落せずとも中身で勝負!?シャーロットさんなら大丈夫!(^^)v 旅行は同じ恰好でOKみたいです。昨年の海外旅行で思い知りました・・(^^;) シャーロットさんももうすぐですよ!!
いつも全財産持ち歩くほどの勢いな私ですが、こんな旅だったらどこで何を捨てるかで悶々と悩みそうですわ(笑)
やっぱりゴーストのママンですよね^^
Posted by マダムS at 2007年06月07日 08:14
TVの紀行モノを観た時、この巡礼の旅も風景が素晴らしいし、楽しそうだなって思ってましたけど、けっこうサバイバルしてましたね。
宿泊する所が予約ができないところだったり、日本人が観光目当てにおいそれとは簡単に参加できないなと思いました。
でも、モンダイの3人兄妹の巡礼参加の動機といい、わたしもマダムと同じように10人目になった気分で鑑賞できましたです。
やさしい気持ちにさせてくれる作品でしたよね。ほんと。
Posted by Ruiji at 2007年06月07日 11:28
ぼんじゅー。
そうそう、なんでマダムはこれをご覧にならないんだろうって思ってました。
フランスものはわりとご覧になる傾向なのに。
間に合ってよかったです。っていうかもうちょっと待てば川崎で観られた?
私なんて、今年また二度目を観てしまいましたよ。
これを観た4月1日の夜に、たまたまTV番組でこの大聖堂が映っていてその偶然が嬉しかったのでした。
>ボタフメイロ(大香炉)
っていうんですね。本物が観てみたいー
Posted by かえる at 2007年06月07日 18:15
巡礼って今まで遠いものだったけれど、信仰心なんかは別にして、日々の心の汚れ?を洗い流すのに良さそうなんだなと思いました。歩くという行為には奥深いものがありますね。
Posted by Cartouche at 2007年06月07日 18:20
★Ruiji さん
フランスからスペインをほとんど横断するようなコースで1300キロでしたっけ?サバイバルですよねー!映画の中でも言ってましたけど最初のうちは「景色なんて見てないっ!」って感じかもですね(笑) そうそう!「予約は出来ない」なんて言ってました!生半可な観光気分じゃ踏破出来そうにないですよね(私も自信がな・・(^^;)) 背負ってた物、囚われてたものがそぎ落とされるにつれ、気持ちも優しくなれるのかな・・

★かえるさん
ぼん〜♪
そうなんですよーー まだまだ積み残しが一杯ありまする・・Σ( ̄ロ ̄lll)
ええっ!かえるさんはなんと!2回もご覧になったのですかー!? ひょっとして本当に巡礼の旅を計画なさっていたりしてっ!?
あやしーー(ーー)b
あのボタフメイロの煙を浴びてみたいですよね・・でもそれはやはり苦労して踏破した者だけが味わえる感動なのかも・・。

★Cartouche さん
そうですよね〜出来ればあのような風光明媚な道を歩いてみたいですが、泊まる所はホテルがいい・・とか思ってるようじゃダメですかね・・(^^;)(^^;)
あの達成感を味わってみたいですけれど、
あーー私のような鈍りきった心と体には無理かしら・・(ーー;)
Posted by マダムS at 2007年06月07日 20:11
こんばんは(^^)
色々なところで映画が観られるのはありがたいですが、単館とうたっているものは、他でやるなら早めに教えて欲しいですね^^;最近、焦って行くと別のところで始まるパターン多いと思います。
…それはさておき。
かなり前に観たので、窓のゴースト??思い出せません(汗)。私も見返さなきゃ〜。
>3兄弟の立ち過ぎキャラ
笑、確かに。そういう設定作りが巧いですよね、セロー監督。
体力的に絶対踏破はムリですが、四国はいつか周りたいと思っています(^^)
Posted by わかば at 2007年06月07日 22:50
★わかばさん
そうなんですよ〜 確かに最初は書いてなかったしーみたいな。 シネコンの方はギリギリにならないと発表しないし、えーん(泣)
最後の窓のシーンはほんとにチラっとですので、見逃しそうです。 もし再鑑賞されるようでしたら是非ご確認を♪ 最後の最後でまたまた「うふっ」とさせられましたよ。
3人兄弟のデコボコぶりがなんだかやり過ぎ位に可笑しいですけど、映画の面白さをわかっている人ですよね!この監督。サービス精神も忘れないところが好きかも。
四国巡礼で足慣らしして、いつかサンジャックへの道!!というのはいかが?(笑)

Posted by マダムS at 2007年06月08日 10:47
マダム、こんにちわ。

旅好きの私は自分が旅してるかの様な気分で見てました〜
一緒に旅してみたい気もするけど、あの中に入ったら大変だよね。
ハチャメチャ兄弟のむちゃくちゃな行動や言動には笑ったけど、
ラストが本当に良かったね。
この監督は好きです。

*横浜市民的には川崎やMMで上映する場合は早く教えてもらいたいですよね。(笑)
Posted by chocolate at 2007年06月09日 09:16
★chocolate さん
旅行好きなchocolate さんもお気に召したようですね〜 うーん、あの中に入るのは大変そうだけど(笑)
旅心をめちゃめちゃ刺激されちゃいました。

*そうなんですよ〜「早く言ってよ」って感じ(苦笑)
Posted by マダムS at 2007年06月09日 19:59
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