2007年07月18日

『ボルベール<帰郷>』

(原題:VOLVER)2006年スペイン
ボルベール.jpg昨年のカンヌ映画祭は、主な出演者である6人の女優すべてに最優秀女優賞を捧げたという! 
ペドロ・アルモドバルが贈る女性賛歌三部作最終章・・
公式サイト
スペインやメキシコの映画を観た後って、いつも部屋のインテリアやお洋服の原色鮮やかな色使いを激しく真似したくなるのだけど、残念ながら私には似合わないのだったもうやだ〜(悲しい顔)
ボルベール3.jpg

ボルベール6.jpg監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:ペネロペ・クルス/カルメン・マウラ/ロラ・ドゥエニャス/ブランカ・ポルティージョ/ヨアンナ・コバ /チュス・ランプレアヴェ

<Story>*****10代の頃、わかり合えないまま反発していた母を火事で亡くしたライムンダ(ペネロペ・クルス)は15歳の娘を持つ母となっていた。 ある日育ての親の伯母が亡くなり帰郷した故郷ラ・マンチャで、「死んだはずの母の姿を見た」という噂を耳にする**********

 母娘の愛、姉妹の愛、隣人の愛、・・女たちの織り成す”愛”の物語でしたね・・。 それも生易しいものじゃなくがく〜(落胆した顔) アルモドバルの手にかかるとその辺の「常識」とか「道徳」なんて軽く超越してしまうほどの強烈な愛。。 そして”秘密”が愛から生まれる事もあるってことも見せてくれました。誰かを守るための秘密手(チョキ)ですよね・・。私たちは子供の頃から「嘘をついてはいけません」と教えられますが、それは全部に適用しないってこと。 人生の哀歓をギュっと詰め込んだような秀作だったと思います。

 普通に目にする以上の詳しい筋書きなどは知らずに、
是非ドキドキしながら味わって欲しい作品だと思います。

撮影と音楽がアルモドバル作品常連の人達で息の合った仕事してますよね、もうこのギターの爪弾き聞いただけで、アルモドバルの世界へ惹き込まれてしまう・・。

ボルベール5.jpg母国語で生き生きと演技するペネロペの息を呑む美しさにも、ギタリストならずとも見つめ倒したくなりますよね。 色んな人生を重ねてきた経験が確実に芸の肥やしになっている女優さん・・いい感じですキスマーク 

 ”愛”について、”死”について考えさせるアルモドバルの作品群・・ 面白くて哀しくて・・大好きです。

ライブフレッシュ2.jpgこちらもおススメexclamation
『ライブ・フレッシュ』1997スペイン
監督:ペドロ・アルモドバル、主演:ハビエル・バルデム(冒頭にまだ駆け出しのペネロペも!)。 ルース・レンデル原作のサスペンスフルな愛憎劇であり、生命力に溢れたアルモドバル節の原点?
過去の感想記事は→ コチラ
posted by マダムS at 23:21| Comment(12) | TrackBack(12) | スペイン映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぶえのす・ほにゃらら。
久しぶりの純スペイン映画に心踊り。
>「常識」とか「道徳」
をひょいとひっくり返してくれちゃうから魅了されるアルモドバル世界なのですよね。
まさかアルモドバルをTOHOシネマズで見る日が来ようとはー。
そして、また久しぶりにアルモ熱が再燃。
ライブフレッシュの再見や未見の初期作品鑑賞などをしようかなと。
ついでにペネロペ出演のスペイン映画の未見作も拾いたくなりました。
やっぱりラテンものって格別に魅力的なのです。
あ、昨日は私もチッタで傷城も見ましたですよ。イタマニの後に。
Posted by かえる at 2007年07月19日 18:33
ドモドモ−♪
良い映画でしたよねーーー!
>母娘の愛、姉妹の愛、隣人の愛
そそ、いろんなカタチの愛がありましたねー
女たちの話にはうんうんと頷くことしきりでしたです。
確かに子供の頃から嘘を付かないと教えられていたけど、大人になるに連れて「優しさ」や「思いやり」から来る嘘も学んで行くのですよねん。。。

それにしてもペネロペは輝いてましたねー
彼女はハリウッド映画で奮闘するより、本国で頑張って欲しいような気がします。
あ、それから、鮮やかな原色が印象的でしたねー
じわーっと滲み出る血の色も未だに頭に焼き付いてます。
Posted by Puff at 2007年07月19日 22:25
★かえるさん
ぶえのす・ほにゃらら〜笑
そういえば、アルモドバルもですが、スペイン映画自体 久しぶりだったかもですよね。
今年は9月のラテンビートフェスに行ってみようかしらん(^^)v
なんだか私も”一人アルモドバル祭り”したい気分〜今回飛び切り魅力的だったペネちゃんの未見作も!「ハモン〜」まだ観てないんですよ〜(^^;)
そう言えば、シネコンでの上映って始めてですか?万人に受け入れられる監督ではないかもしれないけど、観やすくなるのは歓迎♪
水曜は時間は違えどかなりニアミスでしたね^^

★Puffさん
そうそ、女たちのかしましい会話の中にもあったかさが溢れていました。。色んな形の愛・・さすが濃い血のつながりが・・おっとっと〜〜ネタバレに・・(爆) 
血の色も鮮やかに濃く・・Σ( ̄ロ ̄lll)
自分以外の相手への優しさからの「嘘」なら許せますね♪
ペネロペはそうですそうです!やはり本国で頑張って欲しいと思います。
良い映画でしたね〜〜〜
Posted by マダムS at 2007年07月20日 07:41
わ〜〜い、記事が完成してる〜♪
(昨日お邪魔したときは工事中でした)

色鮮やかな美しい映画でしたよね♪
それに笑わせてくれるし、泣かせてくれるし。
見終わったときは「満腹」っておもったけど、少したってみると、また見たくなりました。

『ライブ・フレッシュ』みていないので、ぜひ見てみたいと思います!
Posted by jester at 2007年07月20日 08:54
★jesterさん
むふ。やっと完成しました〜(^^;)
早速訪問して下さって有難うございます!
笑わせて泣かせて・・人生の哀歓をギュッと詰め込んだような作品でしたよね。
私もまたきっと再見すると思います。
「ライブ〜」も是非!面白いです♪
Posted by マダムS at 2007年07月20日 09:38
(*゚▽゚)/Bonjour♪
超お久し振りでございます〜m(__)m
ちょくちょくと幽霊のように漂って感想はいつも拝見しておりました(^^ゞ

アルモドバリアンとしては捨てては置けず・・・と、これは即行で見てきましたよ。
水を得た魚の如くのペネロペが素晴らしかったですね。

>「常識」とか「道徳」なんて軽く超越してしまうほどの強烈な愛。
うんうん!!って頷いて読ませて頂きました。
まさに!!
女性賛歌3部作の最終章とか?
もっともっと一杯この手の作品を作って欲しいですよね〜♪
Posted by ゆ〜こ♪ at 2007年07月20日 13:32
そうなんですよね〜
ウソとかヒミツの善悪、罪と罰といったことまで考えさせられました。
でも映画としてはエンターテインメント性も充分で、何よりペネロペさんの美しさと衣装で目の保養させてもらいました。
こういう路線の映画が何より楽しみです。
Posted by Cartouche at 2007年07月20日 14:31
「フリーダ」を見たときに、風土が色彩を決める・・と思ったけど、この「ボルベール」を見て、風土が色彩も人間感覚も決めると思いました。
このように「常識」や「道徳」を軽く超越した愛を他の国では描けなかったでしょうねぇ〜。それもあっけらかんと明るく。

本当にペネロペは魅力的で、綺麗でした。
が普段よりも化粧が濃いと思ったけど、それもこの風土ではぴったり。
胸の谷間も羨ましいほどでした。笑。
でも、監督の要望で、強い女性を演じるのにあったって、“付け尻”をしたとか、聞きました。胸の割に、腰がほっそりしているとかで・・・。
でも彼女はこの作品がとても気に入っているので、「作品と共に付け尻も愛おしい」と語ったそうです・・・。

うふふ、この明るいスペインも行ってみたい!!
Posted by 紫の上 at 2007年07月20日 16:40
こんばんはー。
嘘も方便。
でも嘘は泥棒の始まり?なーんて教わって育ちましたですー。笑
嘘はいっぱいつくけど(爆)、泥棒はしたこと無い。集金の時に小銭がなくなって子供の財布から少し拝借したことはあるけど;自滅…凹
なーんて冗談いってるばやいではなく、とってもいい作品との出会いに感謝して入るところです。
私は有楽座で見ましたです。女性の日で結構席は埋まってましたですよ。
こんな時、娘がいたらいいなって本当に思います。ペネロペったら、いつのまにか母親役をやるようなお年になったのですね…。あんなセクシーだいなまいつ母ちゃん(笑)が自分の母だったら、毎日歌を歌ってもらってフラメンコでも教えて欲しいのでした。ラテン、好き好き♪
Posted by シャーロット at 2007年07月20日 22:57
★ゆ〜こ♪ さん
おお〜Bonjour〜♪ お久しぶりですぅ〜♪
時々お元気かなーなんて想ってましたよ^^
こんな亀のごとき更新ブログでも観ていて下さったなんて嬉しいです。
ゆ〜こ♪ さんもアルモドバリアンでしたよね! 久々に濃ゆ〜い映画を観たようで、私も満足でしたー。 ペネロペも良かったけれど、やっぱり6人の女優それぞれも素晴しかったですよね^^ 最終章なんて言わずにこういう映画ー私ももっと観たいー同感です♪

★Cartouche さん
まったくですね〜 
無機質な破壊的アクションで心寒々するより、たまにはカラフルな色のファブリックに満ち溢れたような、暖かい人間味のある・・←こういう路線の作品に出会えると嬉しくなりますよね。
ペネロペの毅然として輝くばかりの美しさにも圧倒されましたね。

★紫の上さん
そういえば、「フリーダ」のメキシコもからっ風が吹き荒れてる砂漠のイメージでしたが、だからこそ家やインテリアや身に付けるものをカラフルにして生活に潤いを持たせるような先人の知恵でしょうかしらねぇ〜〜
で、性格はカラっと逞しく!!(笑)
これがハリウッドだともっと犯罪映画ぽくなっちゃいそうですし、フランスだともっと愛憎どろどろろ〜になっちゃいそうで・・スペインでアルモドバルだからこそのテーマが生きたんでしょう・・。
付け尻の話はパンフにも書いてありましたよ!正に逞しきラテン女の風貌になってましたねぇ(笑) イタリアならばソフィア・ローレンってところでしょうね(^^)
いや〜ほんと、スペインにも行ってみたいですね!!

★シャーロットさん
おこんばんは〜。
ひゃ〜私もありますよ〜子供の財布からちょいと拝借・・笑。 ちゃんと返してますから罪じゃないもんね〜♪わはは。
おっ有楽座ですか!? 懐かしいな〜
私は昔の日比谷有楽座を知ってる年代なんですが、数寄屋橋のニュー東宝をリニュアルしてこの名前になったんですって?名前だけdも残してくれて嬉しいです。内装も良さげですよね〜高級感あって・・。今度行ってみようかしら(^^) 映画の話からそれちゃいましたが。
いや〜娘の話は言いっこなし!いたらいいな〜なんて言っても始まらないもんねー(泣)
あんなセクシーダイナマイツ母ちゃんもいたら楽しいでしょうね♪
Posted by マダムS at 2007年07月21日 00:46
はよーございます。遅ればせながらトラコメ御礼に。
嘘も方便とはいうけれど思いやりとか自分に素直であるための嘘というのは大事ですよね。嘘というか自分の心の中にカギを掛けて閉じこめておくことというか。まー大人。
からっとしているのに情感的ウエット感を十分感じさせられる艶やかな映画でした。…これぞアデ〜ジョ?
Posted by mako at 2007年08月03日 09:05
★makoさん
ばんわーでございます♪
大人になってやたら鍵の数が増えております(笑)
 >からっとしているのに情感的ウエット感
ああ、言いえて妙ですね!
ラテンのノリってそういう事かもしれません。
アデ〜ジョ?ってなんだろ?と思ったら
艶やかな女のこと? 巷で流行ってるんでしょか。。
ひゃ〜相変わらず流行ものには乗り遅れてまふ。(^^;)
Posted by マダムS at 2007年08月03日 19:19
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