2007年07月26日

BSアラン・ドロン特集ー@ 『太陽がいっぱい』

今週月曜よりBS衛星映画劇場で、アラン・ドロン特集が放送されてますね。 60年代の彼の初期の代表作5本exclamation 名作揃いですexclamation×2 公式サイト
23日(月)『太陽がいっぱい』、24日(火)『太陽はひとりぼっち』、25日(水)『地下室のメロディー』、26日(木)『危険がいっぱい』、28日(土)『冒険者たち』

★一度観たら忘れられない名ラスト・シーンと、名テーマ曲の2本から最初の1本。
太陽がいっぱいdvd.jpg『太陽がいっぱい』
(原題:PLEIN SOLEIL)カラー
1960年フランス/イタリア
監督・脚本:ルネ・クレマン
原作:パトリシア・ハイスミス
音楽:ニーノ・ロータ
出演:アラン・ドロン、モーリス・ルネ、マリー・ラフォレ

貧しい青年トム・リプリーは、富豪の放蕩息子フィリップを殺害、本人に成りすまし財産と恋人まで自分の物にしようとするが・・。

ドロン太陽2.jpg
 美しく、まだ青臭さが残るもギラギラと野心に燃えるその青い瞳でアラン・ドロンを一躍有名にした本作。 ニーノ・ロータのテーマ曲と共に何度観ても飽きない見事な一級のサスペンスexclamation
過去にTVでも何度も放送されましたが、今回の放送は映像が見事に美しく蘇っており、今までで一番良い状態で鑑賞出来たかも!!
(野沢那智さんの吹き替えも懐かしいけど、原語のままがやはり一番)NHKさんexclamation有難う〜〜揺れるハート

 今回の収穫は、過去鑑賞時には自分自身が未熟で、気が付かなかったドロンの美しくも冷たい瞳の奥に見え隠れする暗いコンプレックスが見えた事。 それはドロンという役者の素で持っているものなのか?演技によるものなのか?は判らないけれど。それから舞台となったイタリアの3つの街が、昨年の旅行前後の勉強の賜物でロケ地が何処であるか判別が出来たこと手(チョキ)わーい(嬉しい顔)

パンテオン.jpg<ローマ> 映画の冒頭でフィリップとその遊び仲間の男と3人で話すカフェテラス。 犯行後にアリバイ工作と買い物のために町を歩くトムの背景にはパンテオンナヴォーナ広場の噴水などが映っている。

カプリS.JPG<イスキア島>金持ち青年フィリップが遊び暮している瀟洒な貸家がある”モンジベロ”とは架空の街で、実際はナポリ湾沖のイスキア島で撮影(マットのリメイク版('99)もロケしている)。 昨年行ったカプリ島の北西に位置している風光明媚な観光地。一応同じ紺碧の地中海(ティレニア海)でのお隣同士ですし、トムが次第にフィリップに殺意を抱き、犯行に及んだヨットでのシーンにはもう何度も観ているのにどぎまぎしながら、同じ海よのお〜と思ったりした。(写真は昨年管理人撮影:カプリ島沖)
 
ナポリ城.JPG<ナポリ>トムはフィリップを殺害後、何食わぬ顔でモンジベロへ戻り、行方がわからなくなった彼を心配する恋人マージをいたわる芝居をする一方で、すっかり富豪のフィリップに成りすました生活をスタートさせる。ナポリの港町を歩く背景にはヌォーヴォ城が映り、活気に溢れた青空市場を自信に満ち溢れた顔で冷やかして歩く。
青空市場.JPG打ち捨てられた鮮魚の首を見て一瞬自分の犯行が頭をよぎるが、すぐに不敵な笑みを浮かべて歩き去る・・。殺人という暗いイメージと生命力溢れた市場の雑踏が見事に対比される名シーンだ。。(写真は昨年管理人撮影)

 そして、最も有名なラスト・シーンになるわけだが。
すべて上手く行ったと満足げにビーチチェアに寝そべるトム・・忍び寄る危機にはまったく気づかずに。 背後に広がる紺碧の海とギラギラと照りつける太陽がいっぱい・・晴れ晴れ

何度観ても面白い一級のサスペンスだ。

この記事へのコメント
マダムSさん、ご無沙汰しております。
私も連日ラストに驚愕しながら楽しんでいます(笑)

私は今回初鑑賞の『太陽がいっぱい』。
現地を訪れたことのあるマダムSさんの解説と写真で感動あらたにという感じです。素晴らしい♪
市場のシーンも、ハリウッドでは考えられないイタリアの空気を感じ、アラン・ドロンの魅力に酔うシーン。
そしてラストにようやく明かされる邦題の意味と顛末が見事!!!ほんとすごい映画ですね。
Posted by リーチェン at 2007年07月27日 12:56
わーい、記事の完成を心待ちにしておりました!

「太陽がいっぱい」、うちの母がアラン・ドロンのファンで小さい頃から何度見たことか。

それを最近また見たのです。それまで私も野沢那智さんの吹き替えで見てたのですが、今回は原語で。結構イタリア語で話してるシーンがあって新鮮でした。なぜかイタリア語でもフランス語の字幕は付かないんですけどね。

やっぱりこの作品は私の映画の歴史(ってほどでもないですが)の原点になってると思うんですよね〜。

この映画の素晴らしさはもちろんのこと、観てると小さい頃観てた時に感じたことすら思い出されるようで、感動が倍増します。

リメイクもありましたよね、これ・・・。
あれほど観たオリジナルがこんなリメイクごときでイメージダウンになるとは思わなかったし、興味もあったのでよほど観ようかと思ったんですが、やっぱり足が向きませんでした。

いや〜、それにしてもアラン・ドロン、この時代の彼ほど美しいと思える人は例え芸能界と言えど他に見たことがありません。
Posted by nouilles-sautees at 2007年07月27日 19:12
★リーチェンさん
おおー! リーチェンさんも連日ご覧になっていらしたとは!嬉しいです♪ 
『太陽がいっぱい』は初鑑賞でいらしたのですね?
美貌のドロンと驚愕のラスト・シーンを 新鮮な気持ちで十分楽しまれたようで良かったです。
あのナポリの市場のシーンはいいですよね〜
唯一緊張が解けるところなので、マジマジとドロンの顔を見つめちゃったりして・・。笑
いよいよ明日土曜は『冒険者たち』です!
これもいいですよー! 是非ご覧になってね!!

★nouilles-sautees さん
むふふふ。お母様がファンでいらっしゃいましたか♪
その影響をたっぷり受けて映画好きに?そうでしたかーnouilles-sautees さんにとっては思い出深い作品でもあるんですね〜(^^)/
あ、そうそう!私も今回初めて意識して聞いたら、イタリア人と話す時はちゃんとイタ語で話してましたね〜 フランスとはお隣同士なので演じる方も観客の方も自然に通じ合っちゃうんでしょうねきっと・・。 これがイタリア映画だと全部吹き替えでイタ語っていうの結構多いんですが・・(^^;) 
マット・ディモン君のリメイク版「リプリー」は、アンソニー・ミンゲラ監督なので、今思えば全然雰囲気の違った作品になってました。それはそれで私は結構好きなんですけどね(笑)
Posted by マダムS at 2007年07月28日 00:59
こんにちは(^^)微妙にご無沙汰しております。
私も連日楽しんでおります♪
この作品、きちんと観るのは初めてだったのですが、あまりにも有名な作品でラストを知っていたので、もう一つハラハラドキドキできなかったのが残念。何も知らずに観たかった。でも知っていても美しい風景やドロンさまの魅力は堪能しました。
ちょっとだけ「リプリー」に関してかばう?と、このドロン版自体、原作とは微妙に違うみたいですね。なので原作からの映画化という観点で言うと、「リプリー」はリメイクというよりは、再映画化、別バージョン、というニュアンス?
私も「リプリー」は嫌いじゃないんですよね。なんたってマットがブサイクだから(笑、ホメてます)。そういうのもアリかなと。
原作はこれから読んでみようと思ってます。
Posted by わかば at 2007年07月28日 13:12
★わかばさん
お! わかばさんも観て下さってるとは!
嬉しいです♪
内容は知っているんだけど〜 と言う方も多いかもしれませんね〜! 民放の番組では最近放送されなくなってしまいましたから。
BSで、過去の名作を放送してくれるので助かりますよね(^^)b

マット君の『リプリー』に関しては、そちらの方が、出だしから最後まで原作に忠実に映画化はしていると思いますよ。 劇場公開された時に読んでみたんですけど。 もっと同性愛的要素が強くて殺害動機もルネ・クレマン版よりフクザツです。是非読んでみて下さいませ♪
Posted by マダムS at 2007年07月28日 19:20
こんばんはん。
わたしもみてますよー、連日連夜ドロンにデロデロです。この頃の彼は美しすぎる横顔に各作品キャラの背伸びしてるところだったり隠し持ってるコンプレックスがちらっとかいま見えるところが単なる二枚目だけじゃないという器を感じさせてよいですよね。
子どもの時分にはあんまり美形過ぎる俳優さんってば苦手だったのですが、最近は目にすると無意識のうちに鼻の下がのびてしまい、そんなところでよる年並みを実感したり。この作品だと最後の方のギターを手渡しつつ「ひいておくれ、僕のために」で、もーズキューンっ。海パンが蛍光色でないのもポイント高いです。『太陽はひとりぼっち』のガラス越しのキスで唇がタラコになっても全くきれいさが損なわれないのがまたグレイトであると感心したのでした。ラブラブ。
今日は『冒険者』ですねー。これも大好き。
Posted by mako at 2007年07月28日 21:41
私も今回の特集。堪能しました。もう何回目ですが
それでも新たな発見がたくさん!
そうそうドロンの美しさと暗さのコントラストはすごですよね。
あ。ロケ地も同じ去年行ったので、あ!!と思いながら見ました。私も観光客だからカプリに行ってしまったけれど、イスキア島にもそのうち行きたいです。
TBさせてくださいね。
Posted by Cartouche at 2007年07月28日 22:42
昔は、ロネとドロンの階級差など言われても、どちらもハンサムでピンと来なかったのですが、今見るとたしかに、成り上がろうとする抜け目無さや、緊張感がありありとドロンに出ていますね。ヨットのシーン、邦画「狂った果実」だったかが、影響を与えたと聞いたことがあります
Posted by Bianca at 2007年07月28日 23:54
★makoさん
いや〜ん、makoさんも毎夜ドロンにデロデロでしたの?(笑) 
実は私も今回改めて彼の魅力にすっかり参っております。 ただのハンサムだけじゃないって事が、こちらも成熟(し過ぎ;)した今になってなってようやくわかるように・・。ズキューンっ!! おっとっと・・私の鼻の下が・・(自爆) ましてあんなに気の弱くなってるところに言い寄られたら落ちますよね、どんな悪い男とわかっていても!(@@)
「〜ひとりぼっち」は以前アントニオーニ何本か追いかけた時に鑑賞済みですが、残念ながら今回は用事があってその日だけ観れなかったのです〜。たらこ口思い出せないのでまた機会があったら再見してみたいです。
で、極めつけ「冒険者たち」 これから感想書きますです〜〜

★Cartouche さん
やはり日本でのドロン人気は衰えてないのでしょうか・・数年に一回は特集してますよね〜 私は久々なので夢中で記事書いてます(笑) 巨匠と言われる監督がこぞって彼を起用しているのが、やはりただの美形だけではないという証明でしょうか・・。
イスキア島も行ってみたいですよね〜! シチリア島も次回は行きたいのですよ〜〜♪ この映画でもタオルミナがどうしたこうしたと地名が出てきてましたよね(^^)

★Bianca さん
まったくその通りです〜
子供時代はモチロンの事、「リプリー」公開時に再見した時でさえ、あの美しさの後ろに潜む暗い影を表現出来たドロンの凄さに気がつきませんでした。
今回は改めて色んな発見があり、有意義な一週間でしたわ〜♪
「狂った果実」のその話は私もどこかで聞いた事があります! 後にフランス映画界のヌーヴェルバーグに影響を与えたなんて凄い事ですよね! 実はちゃんと観た事がなかったので、月曜の放送を楽しみにしているところです。

Posted by マダムS at 2007年07月29日 10:21
今回は見逃してしまったんですが、2年前だったか、アラン・ドロン特集の時に再見して、やっぱり彼の魅力にやられてしまったくちです。
実はこの映画は劇場で見ているんですよっ!
とっても西洋にあこがれを持った事を覚えています。
マダムは昨年イタリアへ行ってきたので、もっとこの映画に親近感を持ったことでしょう〜!
画面に行った場所が出てくると、ほんと興奮を覚えるのではありませんか?
「太陽がいっぱい」はぎらぎらと照りつける太陽の下に青春の危うさも描いていて、本当に秀逸なサスペンスですねぇ〜。
Posted by 紫の上 at 2007年08月03日 00:18
★紫の上さん
何年かに一回はドロン特集やってますよね〜やはり日本ではいまだに人気は衰えませんね〜♪
私はマット・デイモンの「リプリー」公開時に、本当に久しぶりに再見して以来ですから、それからでももう5年は経ってるかしら・・ 年おうごとに美形好きにまた戻ってきてるかしらん・・(爆)
そうそう! たった一回行っただけなのに、もうイタリアは勝手に親近感覚えてますので興奮します!(笑) 映画に出てきたりしたら、後ろの風景を目で追ってますね(笑)
Posted by マダムS at 2007年08月03日 07:49
私もこの映画は子供時代から何回も観てます。
しかし何回観てもドロンの美貌にはクラクラ来ますよね〜(*_*)
昔テレビで誰かが言ってたんですが、フランスって元々美男が少ないらしいですね。
だからドロンのあの完璧な美貌は、まさに神様の作った奇跡!
でも、少年時代は貧しくて色々と苦労が多かったって聞いたことがあります。
瞳の奥の暗いコンプレックスって、少年時代の実際の経験から来るものかもしれませんね〜
Posted by nike at 2007年08月08日 18:48
★nikeさん
今晩は〜立秋過ぎたとはいえ、あっついですねーふぅ。
この作品、繰り返し放送されてますよね〜
あっはっは。>フランスは美男が少ない
確かにそんな気が・・笑。
フランスって元々移民の国なので、色んな血が混ざってそれこそ色んなタイプの顔がいると思うんですけど、まあこれほど整った美形はやっぱり稀ですわよね♪
調べてもなかなか出てこないんですが、多分、ドロンもアルジェ系の移民かな?両親が離婚したりでだいぶ苦労もしたらしいですし、おっしゃるように本人の持ってる独特の雰囲気はそういうところから来てるかも。俳優になって成功して良かったかもしれませんー。
Posted by マダムS at 2007年08月09日 22:13
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『太陽がいっぱい』(60フランス=イタリア)
Excerpt: 太陽がいっぱい アラン・ドロンの魅力満点の傑作サスペンスはラストまで観る者を惹きつけます。原作が同じ『リプリー』との解釈の違いも面白いですね。
Weblog: Happy Together
Tracked: 2007-07-27 12:47

*太陽がいっぱい*
Excerpt: {{{   ***STORY***      1960年    フランス=イタリア トム・リプレイ(アラン・ドロン)は、フィリップ(モーリス・ロネ)と酔っぱらってナポリに遊びにきた。近くの漁村モンジ..
Weblog: Cartouche
Tracked: 2007-07-28 22:37

『太陽がいっぱい』 Pleinsoleil
Excerpt: 『太陽がいっぱい』アメリカ人の貧しい青年トム・リプレー(アラン・ドロン)は、金持ちの友人フィリップ(モーリス・ロネ)の父親から、イタリアで遊び暮らす息子をサンフランシスコに連れ戻す仕事を、引き受けた。..
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