2007年07月27日

BSアラン・ドロン特集ーA『地下室のメロディー』

(原題:MELODIE EN SOUS-SOL)1963年フランス(白黒)
地下室.jpg 名ラストシーン、
名テーマ曲の作品2本目exclamation

 仏映画界大御所のジャン・ギャバン初共演!と言われるのも気が引けるほど当時はまだまだ格が違い過ぎる組み合わせだったろうけれども、ギャバンの貫禄に負けない存在感のドロンの凄みったらないですねがく〜(落胆した顔) 

今も色褪せない傑作犯罪サスペンス足 
意外な結末にアナタも驚く事必須たらーっ(汗)

地下室2.jpg地下室ギャバン.jpg
監督・脚本:アンリ・ベルヌイユ
原作:ジョン・トリニアン
音楽:ミシェル・マーニュ
出演:アラン・ドロン、ジャン・ギャバン、ビビアンヌ・ロマンス

 5年の刑期を終え出所したギャング=シャルル(ギャバン)は、老いて尚小市民的な幸せなど鼻にもかけず、待っていた妻の反対を押し切り、懲りずに再び一攫千金の夢に賭ける。 南仏コート・ダジュールの高級カジノの地下金庫の10億フラン目当てに・・。しかし、相棒として当てにしていたムショ仲間に協力を断られ、目をつけたのはやはり刑務所で知り合った若く身の軽いフランシス(ドロン)だった。 綿密に練った現金強奪計画だが、想定外の小さなアクシデントにより成功目前で破綻する・・。

 いや〜今観ても本当に面白いぴかぴか(新しい)
他に類を見ないほどショッキングがく〜(落胆した顔)かつ、もう笑うしかない結末の見事さには完全にノックアウトですし、モダン・ジャズの印象深いテーマ曲は当時大ヒット、今でも日本のCM(缶コーヒーや車)にも使われるほど人気が高いので、きっと皆さん一度は耳になさっているはず。 大量の火薬での爆破シーンや、ド派手な銃撃戦など皆無に等しいのにこんなにハラハラドキドキさせられる脚本と演出の上手さ! 上質なサスペンスってこういうのを言うのかもしれません。

 地下金庫への侵入手段として、空調設備の排出口から排気ダクトをホフク前進で進み、地下へ通じるエレベーターの天井に降りるまでのスリルexclamation×2 思わずうっとりせずにはいられないドロンの機敏な身のこなし揺れるハート その美しい顔が下から煽られる風で一瞬歪む! う、そこでハタ!と思い出したのは まったくそっくりなシーンを登場させた「ミッション・インポッシブル」・・黒づくめのトム・クルーズは完全にこの作品のドロンを意識していたとしか思えない

 そして、「太陽がいっぱい」に続き、ここでも働かずとも優雅に遊び暮す金持ち族への、憧れと妬みから犯罪に手を染める男達が描かれています。 フランスの戦後経済成長期の歪みとも言えるかもしれません。 話の最初の頃では、黒い皮ジャン姿もやっぱりチンピラ風のドロン演じるフランシスも、シャルルの指図通り上等なスーツを着用し、練習した優雅な身のこなしで愛想をふりまけばホテルやカジノの従業員はなんなくごまかせても、犯罪計画に利用するつもりで近づいた踊り子に本気で惚れてしまい、言葉遣いなどつい本性が出てしまう印象的なシーンも・・。

 しかし、悪い男ほど魅力的ハートたち(複数ハート)
アラン・ドロンのあまりに美しい不良っぷりには、つい観ているこちらもグラっときますよね。。 罪な男たらーっ(汗)
結末がわかっていても、何度も観たくなる犯罪映画なんて、この作品以外そうはないでしょうね〜
この記事へのコメント
これほの見事なラストの映画もそうそうありませんよね。なるほど〜。私はこれは数年前に見てしまっているのですが、こうして並べてみるとお金持ちの青年と何の財産を持たない青年との対比がずっと描かれているのですね。
それにしてもドロンはそういう青年になんてぴったりなんでしょう。
この時代の映画はどれもこれも独特なおもしろさがありますね。
Posted by Cartouche at 2007年07月28日 22:55
黒い睫に縁取られたコバルト・ブルーの瞳のアラン・ドロン、
彼が演じた(演技なのか?)粗野な所がわかっちゃいるけど、
騙されたっていいっっっ(笑)。
しかし、昔はその粗野な部分がさっぱり気がつきませんでした。
当たり前ですけど、生で観たい俳優さんって大勢いますが、
この頃のドロンもその一人です。
どんなオ〜ラを発していたんだが・・・。
生ドロンにはやっぱりきっと火傷しちゃうでしょうね。
Posted by Ruiji at 2007年07月29日 08:57
★Cartoucheさん
こちらにもコメント有難うございます♪
私も大昔にTVの深夜帯で観てるはずと思ったんですが、内容をすっかり忘れてまして、ラスト・シーンを観て思い出しました!!(笑)
こうして改めて見直してみると、派手なドンパチ中心のクライム・アクションが主流の最近の映画界は、少し原点に立ち戻ってみては?なんて思ったりします。

★Ruiji さん
おお! ご覧になりましたか!?
そうなんです〜 あのあのフッサフサの黒い睫毛とコバルト・ブルーの瞳には・・落ちます、はい。
火傷します!(笑)
ちょい悪どころか かなりワルな役どころもはまって、この後10年位、素晴しく魅力的です。
地なのかと思うと「冒険者たち」では 優しさも兼ね備えた逞しい男だったりで、役者としての彼の幅の広さも感じられた一週間でした〜♪

Posted by マダムS at 2007年07月29日 10:35
これもねぇ・・・小さいながらしびれたんです、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの競演という渋さに。まあそのころは「渋い」という言葉すら使えなかった時代ですが。

悪なのに王子の雰囲気・・・まさに私がいつも追いかけている姿が若き日のアラン・ドロンにはあります。

今は腰痛だったか心臓だったかで舞台休演とかされるお年なんですが(先日は「マジソン郡の橋」に出てました)、いまだにアラン・ドロンと聞くと思い浮かぶのはやはり若き日のお姿です。
Posted by nouilles-sautees at 2007年07月30日 20:43
★nouilles-sautees さん
 >しびれる
って形容がピッたーり!の作品って、そうそうないですよねーー♪ まことにしびれましたです。
 >悪なのに王子の雰囲気
これもその通り〜♪ チンピラ役だとちゃんとチンピラに見えるし、びしっと高価なスーツなど着るとちゃんと紳士に変身するところが凄いと思います。
'35生まれだから72歳? 私も中年期のはあまり観ていないので、やっぱり若い時の印象しかないです。
映画界は引退しても舞台やTVでご活躍なんですね〜
おお!「マディソン郡の橋」!! 映画のイーストウッドと同じ位かなぁ〜?
Posted by マダムS at 2007年07月31日 09:41
この作品も大好きです!
あのジャン・ギャバンとの共演は素晴らしいですよねっ!
でも、記憶がちょっと薄れているので、今回は再見したいと思っていたけど、見逃してしまったです。

2年前のアラン・ドラン特集では「太陽がいっぱい」「生きる歓び」「危険がいっぱい」「リスボン特急」「仁義」を放映したんだけど、すっかり彼の虜になって、その後「黒いチューリップ」も見て、小柄ながら均整がとれていて、姿勢が良く、黒いマスク・黒マントがとっても似合っていて、彼の若いときに「ルパン」をやって欲しかった・・・と思ったくらいです。
前に「怪傑ゾロ」も見たことあります。素敵でした!
あ、ごめんなさい。私も熱くなってしまって(^^;
Posted by 紫の上 at 2007年08月03日 00:30
★紫の上さん
おおーー!
2年前の特集の時に随分鑑賞されたのですね!!!
私、案外観てないんですよー その辺の作品。
そうそう、均整とれてスタイルいいですよね〜
手足が長いんだと思います♪ 姿勢が良いのも恰好良く見えますよね! 「地下室のメロディ」では最初の方のチンピラで登場の時は、わざと背中を丸くしてタバコすったりして野卑に見せて、途中お金持ちの青年に扮する時はピンと姿勢良くなっていて、違いを際立たせてました。さすがですね!!
ああ〜 そういえば、ドロンの「ルパン」も観てみたいですねぇ!!! 同感!
Posted by マダムS at 2007年08月03日 07:55
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*地下室のメロディー*
Excerpt:    ***STORY***             1962年     フランス 5年の刑を終って自由の身になった老ギャングのシャルル(ジャン・ギャバン)は足を洗ってくれと 言う妻ジャネット(ヴ..
Weblog: Cartouche
Tracked: 2007-07-28 22:51

地下室のメロディー(1963/法国)
Excerpt: 燻し銀ジャン・ギャバンと「美貌」と言う言葉がピッタリなアラン・ドロンが主演のハードボイルド。 アラン・ドロンは、親のスネかじりで定職にもつかず前科一犯軽薄なチンピラの役。泥棒で刑務所帰りながらも着て..
Weblog: 気分はシネマニア
Tracked: 2007-07-29 08:30
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