2008年05月04日

イタリア映画祭2008−C 『百本の釘』『潮風に吹かれて』

巨匠エルマンノ・オルミと 新鋭アレッサンドロ・アンジェリーニ
百本の釘2.jpg  潮風2.jpg

『百本の釘(Centochiodi)』2006年イタリア
百本の釘4.jpg
監督:エルマンノ・オルミ
出演:ラズ・デガン、ルーナ・ベンダンディ 他
 大学が夏季休暇に入ったその日の夜、図書館の床や机の上にそれぞれに釘が打ち込まれた蔵書100冊が散乱する怪事件が勃発。一夜明け、ポー川流域を車を乗り捨てデイパックも捨て、地位も名誉もすべて捨てた男が歩いている・・彼は大学の哲学の教授。やがて見つけた川岸の古いあばらやに彼は住み着くことになるが、近隣の村の人々はそのキリスト似の男に興味津々で何くれと面倒を見る様になり、また彼も村の人々の重大な悩み事を聞いてやるようになるが・・。

 とまあ こんな話なのだが、以前ビデオで鑑賞した同監督の'78作「木靴の樹」はイタリアン・ネオリアリズムの作品で、子供に靴も買ってやれない小作農の苦しみを描いていてとても泣ける話だったので感心しすっかりファンになってしまい、今回本人自ら「遺作」と仰っている事もあり、早くから鑑賞リストに入れていた。

 が、しかし、極最近の「明日へのチケット」の列車内の老人が美人を前に妄想を膨らますパート(って言ったらミもフタも無いけどたらーっ(汗))にはいま一つ乗り切れず・・。 '88製作ルドガー・ハウアー主演の「聖なる酔っ払いの伝説」 を観た時にも感じた事だけれど、今回も宗教色がかなり色濃く反映されているので、無宗教な私にはいま一つピンとこない部分が多いたらーっ(汗) 聖書などに詳しい方なら思い当たる部分などもあるのかもしれないが、不勉強な私では理解不能であった。
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『潮風に吹かれて(L'aria Salata)』2006年イタリア
潮風4.jpg
監督:アレッサンドロ・アンジェリーニ
出演:ジョルジョ・コランジェリ(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞受賞)、ジョルジョ・パゾッティ 他

 パゾッティ.jpg一昨年劇場で公開された『トリノ、24時からの恋人たち』で、ちょっと気弱な映画オタク青年をチャーミングに演じていたジョルジョ・パゾッティ。 その後出演作を観る機会もなくどうしてるかな?(ホントにそんな風に心配になる青年揺れるハート)と思っていたところなので、映画祭で彼の主演作が観れて良かったです。

 刑務所の教育係として働く真面目な青年が、ある日新しく入所してきた初老の囚人と面接。 話が進むうち、この老人こそ自分が幼い頃に殺人事件で逮捕されて以来家族を捨てたままの父親だと確信する。

 ドキュメンタリー出身監督の長編第一作で、刑務所でのボランティア活動の経験を生かし脚本も執筆しているそうで、随所にドキュメンタリー風味があったりする分、カメラの動きが不必要に目まぐるしくて疲れたし、父親役の俳優ジョルジョ・コランジェリの好演が印象的だけれど、演出にちょっとどっちつかずの中途半端な部分がみられて、思ったほど物語に入り込めなかった。 
 ラストも数パターン用意したらしいが、こんな悲しい結末はこの話の流れだとおかしいと思う。私は認められない。。もうやだ〜(悲しい顔)
posted by マダムS at 17:56| Comment(0) | イタリア映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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