2004年07月05日

『花咲ける騎士道』


監督:ジェラール・クラヴジック
脚本:ジャン・コスモス/リュック・ベッソン
出演:ヴァンサン・ペレーズ/ペネロペ・クルス

ご存知 ジェラール・フィリップ主演の1952年作品のリメイク。
白黒だった世界が鮮やかなカラーで甦った。

<あらすじ>
15世紀・・革命直前のフランス。 
いまや”戦争”は貴族達の気晴らしとなっていて、自分の軍隊がどれかもわからない王に仕える軍人も命よりお洒落が大事?風。
女にだらしないが、剣の腕はめっぽう強いファンファンは結婚なんて?でもない夢見る騎士。
「出世して王女と結婚する」というインチキ占いにまんまとひっかかり、徴兵されて戦地へ趣くが、厳しい訓練に耐えられず即挫折・・
が、王女が賊に襲われそうになった所に偶然出くわし、鮮やかな剣さばきで退治してみせ、王の愛妾ポンパドゥール夫人に気に入られる・・そう・・元々憎めないキャラのファンファンの愛と大冒険物語の始まり始まり〜♪

<感想>
いやはや楽しい♪ ドリフのコントも真っ青のドタバタコメディーになっていた。
ジェラール・フィリップの愛称になった”ファンファン”はこの映画からという、彼の代表作だが、同じく「目で妊娠させる男」との異名をとるヴァンサン・ペレーズがこの役をやることには大方の関係者は納得していたのかな? 跡目を継ぐのは難しいとわかっていながら勇敢に挑戦した彼に拍手を送ろう!
元気で愛すべきファンファンに結構なりきっていたよ^^
ちょっと気になる数点を除いては・・・汗
話の流れはほとんどオリジナルと変わってなかったように思うが、カット割が目まぐるしくてちょっと疲れた。
ペネロペは個人的にはあまり好きではないけれど、流暢にフランス語をしゃべっていたのには驚いた。大したもんだ〜!笑
posted by マダムS at 07:22| Comment(7) | TrackBack(1) | フランス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月06日

『危険な関係』 2本!


巷で話題のヨン様主演韓国映画『スキャンダル』が気になって・・
その予習で見たのが 原作を同じくする作品2本でタイトルはどちらも『危険な関係』
貴族社会の退廃を浮彫りにしたため<禁断の書>となったラクロ原作の映画化である。

<フランス版 1959年作>
ジェラール・フィリップ、ジャンヌ・モロー主演 
ロジェ・バディム監督・脚本

公開時、“フランスの名誉”“フランスの恥辱”と大論争を巻き起こし、一年にわたって空前絶後の大ヒット。その最中ジェラール・フィリップが死去、遺作となった作品。
時代設定が 原作ではフランス革命前の18世紀だが、こちらは50年代の現代フランスに置き換え、主軸となる二人をお互いに愛人を持ち、自由恋愛を楽しむ”夫婦”と設定。お互いのラブ・アフェアをすべて報告しあうのも愛情の証と信じて・・?
「僕が心から愛し、尊敬しているのは君だけだ」「証明してみせて」「どうやって?」「彼女を素早く攻略して、そして後腐れなく別れてちょうだい」 という具合。
がしかし、夫がもし本気で恋をしてしまったら?・・妻に生まれる微妙な心理の変化がラストの悲劇へと向かう・・。神よ! 罪深き二人に救いの道は?
18世紀の退廃した貴族社会に痛烈な皮肉を込めた原作の狙いが上手く現代に生かされて、男女の愛の駆け引きが産む悲劇を面白く描いていたと思う。
そして、ジェラール・フィリップ! 名うてのプレイ・ボーイ役がこれほど似合う役者も他にいないだろう!! あの美形で、あらゆる手練手管であのように攻められたら どんな身持ちの硬い女でも気持ちが揺らぐかも・・。いつの間にかうっとりと眺めていた私・・は遅いんだな〜今頃言っても。


<1988年 アメリカ版>
ジョン・マルコビッチ、グレン・クロース主演
アカデミー賞脚色賞受賞作品

こちらは原作どおりの18世紀フランス。 アメリカ人俳優による英語版コスチューム・プレイ。 主役の二人はこちらでは元恋人同士の設定。 話の流れはほぼ同じ。
はっきり言ってマルコビッチには笑えた・・。先にジェラール・フィリップで見ちゃったのが失敗だったかな? 比べては気の毒か。 身持ちの硬い人妻役のミシェル・ファイファーが思ったよりハマって熱演していた。 驚くのが若〜くて可愛いユマ・サーマンとめちゃくちゃ若くて純なキアヌ・リーブス!!!! 二人の室内楽でのデュエットには椅子から転がり落ちそうになったけど(爆)
グレン・クロースの策略にはまったマルコビッチの図! 一見の価値ありかも。

さて、予習はバッチリ!
『スキャンダル』 終らないうちに観に行かなくちゃ!!
posted by マダムS at 15:37| Comment(4) | TrackBack(1) | フランス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月21日

『スイミング・プール』


「まぼろし」「8人の女たち」のフランソワ・オゾン監督最新作。
いや〜面白かったです! 脱帽です! 参りました!
<あらすじ>
南仏プロヴァンスの高級リゾート地。
プールサイドで起こる”見る女”と”見られる女”の真夏の殺人事件・・・
イギリスの女流ミステリー作家=サラは、出版社社長ジョンの薦めで、彼の南仏の別荘を執筆の為に使わせてもらう事に・・。
静寂に包まれた広い屋敷をすっかり気に入り、早速仕事に取り掛かるサラだったが、ある夜突然、社長の娘だと名乗る若い娘=ジュリーがやってくる。 すっかり自分のペースを乱されたサラは、毎夜違う男を連れ込み自由奔放に振舞うジュリーに腹を立てながらも次第に 彼女の匂いたつような若い色気に刺激され・・翻弄されながらも興味を持ち始め、自分の作品に取り入れようとした矢先・・屋敷のプールサイドではある殺人事件が起こる・・。
<感想>
「8人の女たち」で少年のような可愛らしさだったジュディヴィーヌ・サニエが、成熟した大人の女と傷つき易い少女の二面性を持つ娘を演じていてもうびっくり。 彼女の若い肢体にはもううっとりだが、更にびっくりはシャーロット・ランプリングのオール・ヌード!! これはたぶん劇場でしか見られないだろう(DVDの無修正版が出れば別)。
二人の女優の正面から火花を散らす対決も見ものだが、なんといっても最後にあっと驚く仕掛けがあり、「ご覧になった方は決してこの結末を話さないで・・」と言って欲しいほど、これはネタバレ出来ない! おそるべし、オゾン!
 
<以下ネタバレ>
すべてはサラの作家らしい想像力という事だろうか・・。真夏の夜の夢・・
またしても初老の女性の揺れ動く”性への欲求”を 若きゲイ監督=オゾンに覗かれてしまったという印象。 ヒロインが覗いているのではなくて、オゾンに「覗かれた」感じ!は「まぼろし」では不快に残ったが、これはサスペンスの味付けをした事と、ヒロインがミステリー作家という職業であるが故に「さもあらん」と思えて救われたが・・ ふっ・・
最後はある意味見事な復讐劇になっており、見終わった後 微妙な爽快感が残る。
posted by マダムS at 22:45| Comment(26) | TrackBack(5) | フランス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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